民主主義は終わるのか 瀬戸際に立つ日本 岩波新書

山口二郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784004318002
ISBN 10 : 4004318009
フォーマット
出版社
発行年月
2019年10月
日本
追加情報
:
242p;18

内容詳細

政府与党の権力が強大化し、政権の暴走が続いている。政治家や官僚は劣化し、従来の政治の常識が次々と覆されている。対する野党の力は弱い。国会も役割を見失ったままだ。市民社会では自由や多様性への抑圧も強まり、市民には政治からの逃避現象が見られる。内側から崩れゆく日本の民主主義をいかにして立て直すのか。

目次 : 第1章 瀬戸際に立つ民主主義/ 第2章 集中し暴走する権力/ 第3章 分裂し迷走する野党/ 第4章 民主主義の土台を崩した市場主義/ 第5章 個人の抑圧、崩れゆく自由/ 第6章 「戦後」はこのまま終わるのか/ 終章 民主主義を終わらせないために―五つの提言

【著者紹介】
山口二郎 : 1958年岡山市生まれ。東京大学法学部卒業。北海道大学法学部教授を経て、法政大学法学部教授。専攻は行政学・政治学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • hatayan さん

    安倍政権に一貫して批判的な政治学者が著しく変質した日本の政治を危惧する一冊。 民主党政権の失策に乗じて安倍政権は労せずして支持率を稼ぎ、もはややりたい放題。 これまで先達が絶妙なバランスに立って築いてきた民主主義を立て直すには、自民党と野党との間で緊張感ある競争を実現させることが必要。現状に不満のある層の受け皿となったれいわ新撰組の活躍を取り上げたうえで、共産党も含めた野党が互いの政策の相違を認め、方向性を共有して一致できる点までは協力する連立政権を組み自民党に対抗できないかと提言します。

  • ゆう。 さん

    安倍政権に強い危機感を持つ著者による、なぜ嘘とごまかしの政治がまかり通るのか、強権政治が続くのかを分析している。安倍政権を終わらせるには、野党共闘しかないということがよくわかった。

  • おおた さん

    わたしが学生時代に習った民主主義は少なくとも現在、失われている。そう思わざるを得ないことがちょくちょく報道され、そういうことが理路整然とまとめられている。本書を基準点としてこれからどう世界が変わっていくのか、個人的には悲観的だけど見届けていきたい。野党への批判、今後の提言などもあり、単に自民党政権を叩くだけではない。一方で維新については一言もなく語る意義もないのかしら。

  • TAKA0726 さん

    アベノミクスの公式は、裁量+規制緩和=利権。民主主義を終わらせないための五つの提言。1、権力を抑止する大きさと明確な政策的方向性を兼ね備えた野党の再構築。政党が違えば最終目的が異なるが一致できる中間地点まで協力する連立政権の樹立。2、阿部首相の国会論戦で言葉を破壊、無意味にしたのは最大の罪。国会の再建が必要。3、政治と行政、政治家と官僚の関係の見直し。4、権力に対する監視機能をもつメディアの回復。NHKのニュース報道も政府の宣伝に成り下がっている。5、民主主義を担う市民も課題、正義感、正確な認識が必要。

  • 崩紫サロメ さん

    安倍政権への批判というはっきりした姿勢を打ち出しながら、日本の戦後民主主義とは何だったのかを振り返る。55年体制の本質として「自民党内にある熾烈な競争と与野党間における競争の不在」という指摘があるとおり、従来は自民党の党派間で自浄作用が働いていた。その中で相互的寛容と組織的自制が「柔らかいガードレール」として働いていた。結局のところ日本において野党があまりに脆弱であるという見方には首肯せざるを得ない。民主主義を終わらせないための提言は最もであるが、見通しは困難であると感じる。

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山口二郎

1958年岡山市生まれ。東京大学法学部卒業。北海道大学法学部教授を経て、法政大学法学部教授。専攻、行政学・政治学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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