本にだって雄と雌があります

小田雅久仁

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784103197225
ISBN 10 : 4103197226
フォーマット
出版社
発行年月
2012年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
315p;20

内容詳細

大阪の旧家で今日も起こる幸せな奇跡。本だらけの祖父母の家には禁忌があった。書物の位置を決して変えてはいけない。ある蒸し暑い夜、九歳の少年がその掟を破ると書物と書物がばさばさと交わり、見たこともない本が現れた!本と本が結婚して、新しい本が生まれる!?血脈と蔵書と愛にあふれた世界的ご近所ファンタジー。


出版社からの内容紹介
旧家の書斎に響く奇妙な羽音。そこでは本たちが「結婚」していた!

深井家には禁忌(タブー)があった。本棚の本の位置を決して変えてはいけない。九歳の少年が何気なくその掟を破ったとき、書物と書物とが交わって、新しい書物が生まれてしまった――! 昭和の大阪で起こった幸福な奇跡を皮切りに、明治から現代、そして未来へ続く父子四代の悲劇&喜劇を饒舌に語りたおすマジックリアリズム長編。




【著者紹介】
小田雅久仁著 : 1974(昭和49)年、宮城県仙台市生まれ。関西大学法学部政治学科卒業。2009年『増大派に告ぐ』で第21回日本ファンタジーノベル大賞を受賞、デビュー。現在、大阪府豊中市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 射手座の天使あきちゃん さん

    「?マーク」が幾つも頭の中を飛び交う奇想天外・奇妙奇天烈・摩訶不思議・愉快痛快・奇々怪々なお話です(笑) 今まで私はこのジャンルの小説を読んでことがなかったので、正直「何なのこれ? 止めちゃおっかな」と途中何度も思いましたが読み切って良かったです たしかに夫婦愛・家族愛のドラマでした 「感動したまんねんでんねんけどぉ!!」(笑)

  • 文庫フリーク@灯れ松明の火 さん

    浮かんだのは【シュールレアリスム】なんたる奇想。但し中盤を越えるまで耐えられるか否かが、挫折と読了の分岐点。小学生文集・将来の夢第3位〔小説家〕第2位〔中説家〕第1位〔大説家〕読む気力を根こそぎ奪う言葉遊びの連発。それが第二次大戦・無残なボルネオでの死の行軍の描写では、リアルな描写とむき出しの感情を曝け出し、それを上回る奇想がページめくる手を止めさせない。単に本にも雄と雌が有り、知らぬ間に子供(本)が増殖‐そんな安易な物語ではない。翼有る純白の美しい象・アヘラには乗れないだろうが、ラディナヘラ幻想図書館→

  • ユメ さん

    森見登美彦と万城目学を掛けて濃縮したような独特の文体。足を踏み入れた暁には即座に躓くほど転がっている駄洒落、「くだらない」が褒め言葉になる辺りが両氏に似ている。本書は本に纏わる壮大な空想奇譚であり、とある男が書き綴った、男の祖父の伝記でもある。脱線を繰り返しながら、延々と続く家伝。ところが、突如挿入された祖父自身の手記により、我々読者は生死観を揺るがす強烈な衝撃を食らう。そこから怒濤の勢いで伏線が回収され、当初は想像もつかなかった感動が待っている。この落差と、過去・現在・未来が繋がる気持ち良さに痺れた。

  • kishikan さん

    数日外出していたこともあり読了に手間取ってしまったけれど、この本読み始めは森見さんを彷彿させる言い回しに「おおっ」と唸り、でもストーリ仕立やくどい程の修飾と得体の知れぬ駄洒落の数々に、「むぬっ」っと少し飽きかかっていたのだけれど、200頁を超える辺りから話は一気に盛り上がり、息をも尽かせぬ面白さと、人生の切なさ儚さを描く感動的シーンに涙をこぼさんばかり、幻書、幻想図書館、空飛ぶ六本足の白い象、「飲んでいるところや、本という心の薬を・・・」そんな言葉の嵐に感動再度、そして、そう本にだって雄と雌があるのです。

  • ちはや@灯れ松明の火 さん

    本は生きてます、おまけに雌雄異体で、更に言っちゃうと夜な夜なナニして子を拵える、これ即ち自然の摂理です。幻書トップブリーダー深井與次郎氏、象牙の蔵書印振りかざしドヤァと語りき。空に羽ばたく幻書の群れ、天翔る白象先生、光るキノコに導かれ、書痴が堕ちる天国の如き図書館地獄。興味あるかい?気があうね。百年しゃっくりと縁結びの呪文ポロピレ、イカサマ大阪弁を操る白人おじりさん、分かち難く幹を絡めた二本の木。これがホンマの象印の魔法本、ってのは全然嘘だけどね。要するに、これはあるつがいの絆の物語さ。「やっぱりな!」

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