リリエンタールの末裔 ハヤカワ文庫JA

上田早夕里

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784150310530
ISBN 10 : 415031053X
フォーマット
出版社
発行年月
2011年12月
日本
追加情報
:
328p;16

内容詳細

海洋黙示録『華竜の宮』が大反響!
今もっとも注目されているSF作家による 初の本格SF短篇集『華竜の宮』の世界の片隅で空を飛ぶのを夢見た青年の信念を描いた表題作、18世紀の魔都ロンドンを描く書き下ろし中篇等4作収録

彼は空への憧れを決して忘れなかった――長篇『華竜の宮』の世界の片隅で夢を叶えようとした少年の信念と勇気を描く表題作ほか、人の心の動きを装置で可視化する「マグネフィオ」、海洋無人探査機にまつわる逸話を語る「ナイト・ブルーの記録」、18世紀ロンドンにて航海用時計(マリン・クロノメーター)の開発に挑むジョン・ハリソンの周囲に起きた不思議を描く書き下ろし中篇「幻のクロノメーター」など、人間と技術の関係を問い直す傑作SF4篇。解説:香月祥宏 カバーイラスト:中村豪志


【著者紹介】
上田早夕里 : 兵庫県生まれ。『火星ダーク・バラード』で第4回小松左京賞を受賞し、同作でデビュー。2010年に刊行した長篇『華竜の宮』(ハヤカワSFシリーズJコレクション)は、雄大なスケールの黙示録的海洋SF巨篇として書評家、読者から支持され、「ベストSF2010国内篇」にて他を圧倒して第1位を獲得した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 射手座の天使あきちゃん さん

    【この本のレシピ】 理系の基礎知識と歴史的事実をベースに希望とファンタジー菌をよく混ぜた生地をじっくり寝かせます。 味の決め手に、ごく少量の悲哀や絶望を書きあげる直前に加えましょう。 お召し上がり時に、お好みで科学技術の将来への強い思いを振りかけても美味しくお召し上がり頂けます(笑) 「幻のクロノメーター」風味絶佳でした!! (^_^)v

  • 文庫フリーク@灯れ松明の火(微速前進中) さん

    稀に見る壮大なSF巨編『華竜の宮』の世界の一角で、空を飛ぶことに情熱を傾けるチャム。『華竜の宮』既読者には嬉しい立ち上がり。オットー・リリエンタールのグライダーを検索し「マグネフィオ」では現代磁性流体アートに目を奪われる。そして最も印象的な「幻のクロノメーター」ハリソン製作のH‐1は失礼ながら、とても時計に見えない。現実に存在するリアルを素材に取り込み、物語を紡ぐ上田さん。参考文献・取材・下調べと、どれ程の時間を費やされているのだろう。そして描かれるのは、他人など無関係に自分だけの幸せを求めて止まない→

  • ちはや@灯れ松明の火 さん

    空や海に焦がれた薔薇は、その青を己が身に映すことを希った。夢物語に過ぎないと嘲笑われても。見上げた空、背中の鉤腕は受け継がれた矜持、本当は翼になりたかったと風を掴む。深い海の底、肌が聴く無数の生命がさざめく音色、おかえりなさいと腕の中に包み込む。憧れへと触れるために変えていく容。ささやかな、しかしひたむきな願いは廻り続ける歯車、やがて世界すら動かしていく。揺るがぬ信念、殉ずる覚悟、心が描く花の形。奥に滲む苦悩と孤独、自らの重みで崩れる予感。花弁を幾重にも重ねて、空の蒼を、海の藍をまとった青い薔薇が咲く。

  • ゆりまり さん

    人類と技術の関係をテーマにしたSF短篇集。表題作は『華竜の宮』の設定のもと、カタストロフ以前の世界に時間を遡ったもの。ここでも現代の縮図的な社会的弱者に対する差別問題と同時に、背中に鉤腕を持つ異形の者の、機械の羽を用いた空への渇望が対照的にファンタジックに描かれる。その後訪れる世界崩壊を暗示させる部分もあるものの、基底にあるのは生命の一瞬の輝きに対する肯定的見解であり、『華竜の宮』のラストが決して絶望的なものではない可能性を改めて示してくれる。生命の危険を孕む街に彼はまた自分の意志で帰ってきたのだから。

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    社会に影響を及ぼす科学技術の融合は人の心の機微に影響を与えうるかを作品に真摯に問いかける上田さんの力強さが感じられます。『ナイトブルーの記憶』は攻殻機動隊や『ニューロマンサー』のガジェットを使いながらも人間離れしていく人に感じる隔たりや寂しさに胸が締めつけれられます。それでもその記憶はとても美しいと私は思います。特に『クロノメーター』は人々の幸福の技術とされた科学技術が戦争では人々を殺戮したことも描いた『チボー家の人々』を読んだばかりなので彼女の問いかけがほろ苦くもその中でも生きている希望に息が付けました

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人物・団体紹介

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上田早夕里

兵庫県生まれ。2003年、『火星ダーク・バラード』で第4回小松左京賞を受賞。プロ作家活動に入る。SF以外のジャンルも執筆、幅広い活動を行っている。11年、『華竜の宮』で第32回日本SF大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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