オホーツク核要塞 歴史と衛星画像で読み解くロシアの極東軍事戦略 朝日新書

小泉悠

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022952530
ISBN 10 : 4022952539
フォーマット
出版社
発行年月
2024年02月
日本
追加情報
:
384p;18

内容詳細

どうなる北方領土―?わが国の隣人が密やかに進める“核の聖域”の知られざる脅威に迫る!終わりの見えないウクライナ戦争。プーチンは「大国」への野望を捨てず、ロシアはオホーツク海でも軍備増強を図っている。極東の冷戦史を辿り、入手困難な資料と衛生画像を用いてこの海域をめぐる現況を緻密に分析し、日露関係の未来をあざやかに示す!

目次 : はじめに―地政学の時代におけるオホーツク海/ 第1章 オホーツク海はいかにして核の聖域となったか(スターリン兵学をめぐって―日ソ陸上国境の消滅/ 終わり、そして続き ほか)/ 第2章 要塞の城壁(要塞の外堀―引き篭もり戦略/ オケアン70演習 ほか)/ 第3章 崩壊の瀬戸際で(夢の終わり―放棄される日本海の聖域/ 「金も、名誉も、将来もない」街 ほか)/ 第4章 要塞の眺望(復活―再び、海へ/ 大演習から読むロシアの極東戦争シナリオ ほか)/ 第5章 聖域と日本の安全保障(核戦略理論から見た現在のオホーツク要塞―「抑止の信憑性」をめぐる問題/ 三つのシナリオ ほか)/ おわりに―縮小版過去を生きるロシア

【著者紹介】
小泉悠 : 1982年千葉県生まれ。早稲田大学社会科学部、同大学院政治学研究科修了。政治学修士。民間企業勤務、外務省専門分析員、ロシア科学アカデミー世界経済国際関係研究所(IMEMO RAN)客員研究員、公益財団法人未来工学研究所特別研究員を経て、東京大学先端科学技術研究センター(グローバルセキュリティ・宗教分野)准教授。専門はロシアの軍事・安全保障(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kk さん

    図書館本。70余年に及ぶロシア太平洋艦隊・戦略原潜勢力の栄枯盛衰を振り返る。その上で、その戦略・能力・態勢の今日的状況を点検し、ウクライナの状況などを加味しつつ、今後の展望や我が国安全保障へのインプリケーションなどを語る。あとがきに「オタク気質を全開にしてみた」とあるとおり、内容的にはかなりのディテールに言及。それだけに、ある意味とても実証的で信頼できる論考。しかも、この先生の文章、読ませる。これほどのものが新書で出版される時代が来たのかと、少なからず感心。最近読んだこの手の書物の中では出色の一冊か。

  • 楽 さん

    24年。藤井太洋『ワン・モア・ヌーク』の後にこれを読むのもどうかと思うのだが現実は無視できまい。第3章までは極東の冷戦史。かなり専門的。特に核や潜水艦については資料の制約が大きい中、時に西側の資料も使いながら要塞の実態に迫る。 白眉は第4章。衛星画像を駆使して潜水艦運用の状況を「偵察」した労作。数々の執筆やメディアへの出演をこなしながら、これだけの分析をなしたことには驚く。そしてこれらを踏まえて第5章では日本はどうあるべきかを考える。個人的には「あとがき あるいは書くという行為について」に親近感がわく。

  • 羊山羊 さん

    とても面白くて興味深い内容で一気読み!ロシア極東の冷 戦史としながらも、筆者が得意とするオシント、ジオロケーション分析による諜報活動の一端を垣間見ることができる1冊として面白かった。何より、冷戦期では特に忘れられがちな、ロシアの極東部、しかも防衛サイドのお話に焦点を当てているという点でとてもドマイナーなテーマである。しかし、今日に至るまで、ロシアは極東の「核要塞」を手放していない。 そこに、ロシアの太平洋への警戒心の表れを知ることができる。→

  • tsune105 さん

    国際政治チャンネルの発売記念号を見て購入。日本海に展開するロシア海軍・核兵器の歴史と現在を解説した意欲的な作品。 冷戦から現代にいたる潜水艦・核兵器・対潜兵器を深く広く説明しており、読者を選ぶ内容だった。 (オタクと謙遜されているが)公開文書や衛星画像解析を駆使した著者の”特殊”能力が発揮され、対ロシア防衛を通じ中国・北朝鮮からの防衛への新しい視点を得ることができた。 原子力潜水艦沼への入り口、ここにあり。

  • てら さん

    知らないことだらけの「ソ連→ロシアの核戦略」を紐解く1冊。「核要塞」とは戦略原潜が安全に遊弋できるエリアを「内堀と外堀」で囲んだ海域を指し、現在ロシアが保持している「核要塞」はバレンツ海とオホーツク海に存在する。というような基本的な大前提から、2024年以降の日本はどうするのが最善かといった具体的な話まで見事にリンクして語られる。相変わらずプロパガンダや偏見や党派性と無縁のフラットな分析と解説、さすがとしか言えない。

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小泉悠

1982年千葉県生まれ。早稲田大学社会科学部、同大学院政治学研究科修了。政治学修士。民間企業勤務、外務省専門分析員、ロシア科学アカデミー世界経済国際関係研究所(IMEMO RAN)客員研究員、公益財団法人未来工学研究所特別研究員を経て、東京大学先端科学技術研究センター(グローバルセキュリティ・宗教分

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