発表会文化論 アマチュアの表現活動を問う 青弓社ライブラリー

宮入恭平

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784787233837
ISBN 10 : 4787233831
フォーマット
出版社
発行年月
2015年02月
日本
追加情報
:
231p;19

内容詳細

友人や知人に声をかけて会場に来てもらい、自分の日頃の成果を表現する発表会。いまの日本では、内輪でおこなわれるパフォーマンスのために出演者が費用を負担することが多いが、なぜアマチュアの表現活動では対価を求めることが少ないのだろうか。そもそも、プロでも素人でもない、アマチュアたちの芸術活動は、どういった実態にあるのだろうか。
発表会を「日頃の練習成果を披露するために、おもにアマチュアの出演者みずからが出資して出演する、興行として成立しない公演」とゆるやかに定義して、日本の発表会の起源を江戸から現在までたどる。そのうえで、習い事や合唱、ライブハウス、公募展などの具体例や学校制度・教育行政との関係、場所となる公共ホールのあり方、アメリカとの比較といった素材をていねいに検証して、発表会の現状に迫る。
アマチュアによる表現活動=発表会の多様性と魅力、それを支える仕組み、底辺にある問題点を浮かび上がらせる異色の書。

[著者紹介]
宮入 恭平
1968年、長野県生まれ。法政大学大学院兼任講師、国立音楽大学ほか非常勤講師、ミュージシャン。専攻はポピュラー文化研究、カルチュラル・スタディーズ。著書に『ライブハウス文化論』、編著に『「文化系」学生のレポート・卒論術』、共著に『ライブシーンよ、どこへいく』(いずれも青弓社)、翻訳書に『地下鉄のミュージシャン』(朝日新聞出版)など。

【著者紹介】
宮入恭平 : 1968年、長野県生まれ。法政大学大学院兼任講師、国立音楽大学ほか非常勤講師、ミュージシャン。専攻は社会学、ポピュラー文化研究、カルチュラル・スタディーズ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • きいち さん

    ミュージシャンでもある編者がライブハウスで感じた閉塞感をきっかけに、バレエや演劇、絵画、日舞とさまざまなジャンルで見られる「表現者が自らの負担で見てもらう」発表会文化を、それぞれ専門の研究者と追いかけた本。確かに今のライブハウスって親類縁者でないと入りにくくなってて、それは子供の習い事のようだけど、いい悪いじゃない。それだけアマチュアの表現活動の裾野が広いということだし、発表会というツールがそれだけ有効ということだからだ。◇それを気づかせてくれる最終章、西海岸・ハワイでの日系人社会の事例が非常に効果的だ。

  • 古戸圭一朗 さん

    編者の宮入氏による「ライブハウスの発表会化」という違和感を導入に、様々な観点から、我々が普段意識することのない「発表会」の自明性を問う。アマチュアの表現活動に、発表会という装置が、いかに作用を及ぼしているのか、そしてそれが大きな力を持っていることを考えさせられる。本書は発表会(という内面化された形式)を表現活動の幅を狭めてしまう一方、その形式を利用して表現活動を展開する実践もあるという、二面性をもった物として描き出していると感じた。いずれにせよ、アマチュアの表現文化を考えるために有益な視点を与えてくれる。

  • ともさん さん

    なんでアマオケは演奏会が必要なのか?という疑問に答えてくれる本ではなかった。

  • ri4ee さん

    「(アマチュアである)出演者自らが出資して出演する、興行として成立しない公演」=発表会について、分野も切り口もさまざまに書かれた論集。現状を描くことを目的の一つとしているためか、まだ踏み込んだ考察に欠けていると思うものもあった。とはいえ多彩な語り口から「発表会」というあり方がこれほど日本で強力に作用しているのか、ということを感じられる。個人的には家元制度についてなるほどと思うことが多く、今後調べてみようと思った。

  • nxjvy さん

    発表会の歴史が第一章と二章でくわしくせつめいされてあり、とても分かりやすかった。研究に生かせそうだと思う。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

宮入恭平

立教大学ほか非常勤講師。専攻は社会学、ポピュラー文化研究、カルチュラル・スタディーズ

プロフィール詳細へ

社会・政治 に関連する商品情報

おすすめの商品