シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成

安宅和人

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784910063041
ISBN 10 : 4910063048
フォーマット
発行年月
2020年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
444p;22

内容詳細

現在の世の中の変化をどう見たらいいのか?日本の現状をどう考えるべきか?企業はどうしたらいいのか?すでに大人の人はこれからどうサバイバルしていけばいいのか?この変化の時代、子どもにはどんな経験を与え、育てればいいのか?若者は、このAIネイティブ時代をどう捉え、生きのびていけばいいのか?国としてのAI戦略、知財戦略はどうあるべきか?AI時代の人材育成は何が課題で、どう考えたらいいのか?日本の大学など高等教育機関、研究機関の現状をどう考えたらいいのか?『イシューからはじめよ』から9年―。ファクトベースの現状分析と新たなる時代の展望。

目次 : 1章 データ×AIが人類を再び解き放つ―時代の全体観と変化の本質/ 2章 「第二の黒船」にどう挑むか―日本の現状と勝ち筋/ 3章 求められる人材とスキル/ 4章 「未来を創る人」をどう育てるか/ 5章 未来に賭けられる国に―リソース配分を変える/ 6章 残すに値する未来

【著者紹介】
安宅和人 : 慶應義塾大学環境情報学部教授。ヤフー株式会社CSO(チーフストラテジーオフィサー)。データサイエンティスト協会理事・スキル定義委員長。東京大学大学院生物化学専攻にて修士課程修了後、マッキンゼー入社。4年半の勤務後、イェール大学脳神経科学プログラムに入学。2001年春、学位取得(Ph.D.)。ポスドクを経て2001年末マッキンゼー復帰に伴い帰国。2008年よりヤフー。2012年7月よりCSO(現兼務)。2016年春より慶応義塾大学SFCにてデータドリブン時代の基礎教養について教える。2018年9月より現職。内閣府総合科学技術イノベーション会議(CSTI)基本計画専門調査会委員、官民研究開発投資拡大プログラム(PRISM)AI技術領域運営委員、数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度検討会副座長なども務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
すごい本。間違いなく何度も読み返すだろう...

投稿日:2021/07/06 (火)

すごい本。間違いなく何度も読み返すだろうと思い、1回目は一気に読みました。とはいえ線を引く箇所が多すぎて困るほど。ここまで精緻にファクトを並べてロジカルに、しかも真摯に論を展開する本はほかに見たことがないです。 絶賛したくなるのは、そのオリジナリティの高さから。山ほどビジネス書(翻訳書を含む)を読んできましたが、著者自身がしっかりと課題を掘り下げて考えを巡らせる本は少ない。ふつう他人の論考をコピペしてると思わせる箇所があるものですが、本書にはそれがありません。 実際のビジネスでも参考になるフレームワークが多々あるのもヤバい。「データ×AI利活用の基本ループ」「国富を生む方程式の変容」「企業価値の『複素数平面化』」「未来の方程式」(1章)、「AI×データ戦争における3つの成功要件」「産業革命の3段階(大局観)」「データ×AI化における産業化の対局観」「日本の未来の4つの勝ち筋」(2章)、「価値創出の型と生み出す価値(イメージ)」「現代リベラルアーツ」「情報処理システムの3要素」「情報処理のバリューチェーン」「情報処理のバリューチェーンと知覚の広がり(例示)」(3章)…どうしよう、書ききれません(笑)。とにかく是非読んでみてください。 最後に、この本は「未来を創る」ための本ですが、日本で子どもを育てる一人の親としても、考えさせられる点が多々ありました。著者の言うように、軍事教練の名残と思われる数々の校則や決まりなど、今すぐにでも廃止してほしい。世界に視野を広げると、教育でおかしいことがたくさんありますね。 きっと何十回、何百回と読み返すと思います。書籍の価値を再認識するほどに、とにかく良書でした。著者と出版社に心より感謝します。

一ユーザー さん | 不明 | 不明

0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • absinthe さん

    日本の現状は危うく、放置すれば滅亡必至の危うい状況だが、勝機は十分にあるという書。再生の鍵はAIとテクノロジーにあるという。情報インフラのGDPは虚数軸になっているという言葉は言いえて妙。GDPは実は複素数で、表に見えない虚数部分があるのだ。目から鱗である。理系が異様に少ない日本の高等教育は歪。博士課程に進むことが苦行どころか罰金扱いなのは改善すべき。地方再生も従来型からの脱却が必要。国家社会保障費の一部を未来に投資すればよい。

  • 徒花 さん

    すごい本だった。430ページ超え、定価2400円、ぶっちゃけ気軽な気持ちで買っても絶対に最後まで読み進められないくらいの難しさの本だし、読後感としてはやっぱり日本という国に対してうっすらとした絶望感しか抱けなかったりするのもあるんだけど、希望があるとすれば、この本が今すごく売れていて、きっと多くの人たちが四苦八苦しながら読み進めているのだろうということかな。夜明け前が一番暗い。

  • breguet4194q さん

    これからを担う子供を抱える親の立場として考えながら読んでました。中年世代に対して、社会的立場で下の世代を育成する責任論。また更に下の学生世代へ、未来の展望を述べつつ、自覚を促すよう説いてます。これからの時代は、人が予想する以上の世界に、加速度的に展開されていきます。著者が予測が100%的中する未来かどうかはわかりませんが、エビデンスを基に述べられているので、本当に信憑性が高いと思います。改めて自分の身の振り方を戒めようと思いました。

  • ちくわ さん

    『捨てる姿を想像出来る物は極力買わない』というポリシーがあるので本=電子書籍だったが、親友に推薦された本の価格があまりに新書&kindle≫中古であったため、久しぶりにリアル本を購入した…それが本書である。データやファクト、歴史をベースにした論理的な説明で、かつ文章や構成、見せ方も素人が分かり易いように工夫されていると感じた。そして何より未来志向で明るい内容が良かった。不安を煽って増税したがる財務省様と集めた税金をバラ撒くだけの政治家様がこの本を真剣に読んでくれないかなぁ?…まぁ無理だろうな(泣)。

  • 速読おやじ さん

    日本を憂うだけでなく、ここまで具体的に分析して提言できるのは安宅さんしかいないのでは。▼未来(商品サービス)=課題(夢)×技術×デザイン▼生産性に巨大な伸びしろ▼ビジネス課題とサイエンス、エンジニアリングをつなぐアーキテクト的な人材が枯渇ー例:新卒層は基礎的な統計的素養がなく平均を鵜呑みに▼事業成長の7割以上が市場によって決まる(どの山に登るか)▼日本の良さーゼロベース(明治維新)、キャッチアップの速さ(仏教)、若い才能を信じる(明治維新)、不揃いの素材の良さを生かし美しいものを作り上げる(薬師寺)

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

ビジネス・経済 に関連する商品情報

おすすめの商品