日本人ビジネスマン「見せかけの勤勉」の正体 なぜ成果主義は失敗したか

太田肇

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784569779881
ISBN 10 : 4569779883
フォーマット
出版社
発行年月
2010年06月
日本
追加情報
:
20cm,238p

内容詳細

「やる気主義」がなぜやる気をなくさせるのか、なぜ人の上に立つ人はやる気主義のワナに陥るのかを解明し、そこから脱却する方法を提案。本物のやる気を引き出すリーダーシップとマネジャーの姿勢についても述べる。

【著者紹介】
太田肇 : 1954年、兵庫県但東町生まれ。神戸大学大学院経営学研究科博士前期課程修了。京都大学経済学博士。国家公務員、地方公務員を経験ののち、三重大学人文学部助教授、滋賀大学経済学部教授などを経て2004年より同志社大学政策学部教授。専門は組織論、人事管理論。とくに個人を生かす組織・社会について研究。08年より日本表彰研究所の所長も務める。著書に『プロフェッショナルと組織』(同文舘、1993年、組織学会賞)『仕事人と組織』(有斐閣、1999年、経営科学文献賞)『ベンチャー企業の「仕事」』(中公新書、2001年、中小企業研究奨励賞本賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ito さん

    一時期流行った成果主義が、日本企業において失速した理由が知りたかった。本書前半の成果主義の導入がもたらした意欲喪失に関する分析は、アンケート調査の取り方が優れていたのだと思う。雑誌などで行われる多肢選択式であったら、見せかけの結果しか得られなかったはずだ。そのため分析結果が的を得たものとなり、日本企業における意欲喪失の原因とやる気のパラドックスが浮かび上がったのだと思う。後半のスイーパーリーダーシップも簡潔で難しくなさそうだ。管理の行き過ぎはよくない。育児でも使える。

  • mura_ユル活動 さん

    佐藤優氏であれば5分くらいで読んでしまう本なのだろう。2010年の発行。本のタイトルだけの内容ではなかった。高度成長期は環境に恵まれていた。今は環境が異なる。その見せ掛けの「やる気」が通用しない。理由⇒1.IT革命により業務が激変。定型業務がITにとって変わったこと。今までは定型業務を正確に行うことが求められていた。2.グローバル化により自分を殺すチームワークではなく、自分を生かすチームワークへの転換。理想のマネージャーに必要なもの、カーリングのスイーパーの役割に例える、「スイーパー・リーダシップ」を提唱

  • 人間 さん

    うーん。まあちょっと当たり前だな、という内容。なぜ成果主義が失敗したかは大抵の人はわかってると思うんだが。未来工業みたいな判断のできる人が首脳陣にいてくれないとどうしようもないな。依然として世の中は、効率よく仕事を終わらせ涼しい顔をしている人に「暇」と認定し更なる仕事を振る。労働時間は結果論であり、仕事のやり方振り方が歪んでると思うんだけど。

  • issy さん

    やる気主義・過剰管理に警鐘を鳴らしマネジメントの在り方を見直そう、という内容。「管理の効果はすぐに表れるが、弊害はゆっくり表れる」は納得。やる気・努力を鼓舞して人を管理しようとすると「やらされ感」が増す。そうでなく、やる気阻害要因を取り除くことが必要。権限・裁量を与えて所有感を持たせれば全てうまくいく!かのように書かれている点はやや楽観的過ぎる気もするが、話半分としても参考になる。部下管理に夢中になり過ぎないためのプレイングマネジャーのススメ、という提案も面白い。

  • takam さん

    著者の指摘通り旧日本軍の文化のように「やる気」至上主義や精神主義といった表面的な態度が重要視されている。日本の就職活動の茶番もすべてはここに起因する。まだら模様の組織も同様に私が日本企業で嫌いな点であるが、日本企業は株主や市場からプレッシャーがないと、クローズドな村と化す。その安定感から派閥を作り、まだら模様の組織が成立する。ビジネスという合理性が求められる舞台に、飲みにケーションや合宿という非合理的慣習が入ってくる日本企業は共同体である。これからどのように知識を効率的に創造するかが問われる。

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人物・団体紹介

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太田肇

兵庫県出身。同志社大学名誉教授。経済学博士。主な研究分野は個人を生かす組織・社会づくり。日本における組織論の第一人者として著作のほか、働き方改革や社員のモチベーションアップなどに関するマスコミでの発言、講演なども積極的にこなす。また猫との暮らしがNHKで紹介されるなど、愛猫家としても知られる。『プロ

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