「弱者」はなぜ救われないのか 貸金業法改正に見る政治の失敗

増原義剛

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784322121612
ISBN 10 : 4322121616
フォーマット
発行年月
2012年08月
日本
追加情報
:
197p;19

内容詳細

借地借家法、中小企業金融円滑化法、労働者派遣法そして貸金業法。「弱者救済」という善意の生んだ「規制」が日本をダメにしている。貸金業法改正に携わった元国会議員が、政治と政治家の限界を吐露した。

目次 : 第1章 下流から最下流への転落―過剰な正義感、善意が国を滅ぼす(民主党政権下で急増した生活保護受給者数/ 年収300万円以下の人口が4割を超えた ほか)/ 第2章 政治が失敗する理由―歪められた貸金業法改正のプロセス(政治と政治家の限界が現れた法改正/ 多重債務者に関するマスメディアの感情的論調 ほか)/ 第3章 救済されなかった弱者たち―弱者保護政策の失敗とあるべき姿(「前門の虎」「後門の狼」に挟まれたノンバンク/ 「後門の狼」―最高裁判決が招いたとんでもない事態 ほか)/ 第4章 政治はなぜ間違うのか―政策決定のプロセスに潜む危機(国民に優し過ぎたギリシャの財政破綻/ 大統領が思ってもできないアメリカの混迷 ほか)

【著者紹介】
増原義剛 : 1969年東京大学法学部卒業後大蔵省(現財務省)に入省。主計局課長補佐、在英国日本国大使館参事官、国税庁・主税局・環境庁で課長。1995年大蔵省東海財務局長で退官。2000年衆議院議員に当選(2009年まで3回当選)。その間、内閣:総務大臣政務官、内閣府副大臣、国会:予算委員会と財務金融委員会の理事、自民党の国対副委員長、自民党:税制調査会幹事、財務金融部会長代理、金融調査会小委員長等。2011年広島経済大学教授、今日に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • Yuichi Tomita さん

    政治家(自民党)の立場から貸金業法改正を失敗と説くもの。憲法学者とは異なり政治的アプローチから、実態調査なく、マスメディアの推進する「弱者救済」という流れで安易に改正の内容が決まったと主張する。事前規制ではなく、セーフティネットによる事後救済でも良かったのではないか、成立後の3年後の見直しのタイミングでは民主党政権でロクな見直しは行われなかったという点は確かにそういう面があるのかもしれない。また、単純な善悪の二元論に傾きすぎているという所も同意。一度成立した法律を変えるのは難しい。

  • リョウ さん

    国会議員ですら、いや、国会議員だからこそマスコミの流れに逆らうことができずに一見弱者の役に立つようで実際には不合理な法律ができてしまう。その典型が総量規制を含む貸金業法の改正だという。国会議員は頭では理解しているのなら、もっと根拠に基づいた情報発信をしてほしい。

  • atog2_435 さん

    弱者救済という錦の御旗を掲げ、法治国家の根底を狂わしてしまう、天下の悪法である貸金業法改正が成立してしまった背景を検証している書。 おそらく普通の人であれば、こんな法律が通るはずがないと思うのですが、司法も政治家もメディアも国民の代表のようなものなので、国民のリテラシーが欠如しているといか言いようがない。 というより、私を含めた個人個人が傍観者ではなく、もっと声を上げで行くしかないと思いました。

  • ちくわ さん

    ⭐️

  • oko1977 さん

    メディアが劇場型として流す極端な弱者を、政治家が選挙を意識して政策を立案してしまうことが原因と述べている。実際は副作用もあり弱者にもそれぞれあるので、裏どりや影響の分析が必要だが、日本では公費で雇える秘書官の数が少ないため、鵜呑みにしてしまう。 地獄への道は善意で舗装されている。と言われるとおり、わかりやすい正義が必ずしも社会をよくするとは限らないということだ。 社会問題は白黒がはっきりつくようなものではない。知識とは異なる考えを抱えそれを両立させていく能力。と言われるように、意識を改めるべきだろう。

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増原義剛

1969年東京大学法学部卒業後大蔵省(現財務省)に入省。主計局課長補佐、在英国日本国大使館参事官、国税庁・主税局・環境庁で課長。1995年大蔵省東海財務局長で退官。2000年衆議院議員に当選(2009年まで3回当選)。その間、内閣:総務大臣政務官、内閣府副大臣、国会:予算委員会と財務金融委員会の理事

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