徹底検証 日本の右傾化 筑摩選書

塚田穂高

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480016492
ISBN 10 : 448001649X
フォーマット
出版社
発行年月
2017年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
400p;19

内容詳細

日本の右傾化が進んでいると言われて久しい。実際、ヘイトスピーチや改憲潮流、日本会議など、それを示す事例には事欠かない。ならば日本社会は、全般的に右傾化が進んでいるのか?本書ではその全体像を明らかにすべく、ジャーナリストから研究者まで第一級の書き手が結集。「社会」「政治と市民」「国家と教育」「家族と女性」「言論と報道」「宗教」の六分野において、それぞれ実態を明らかにしていく。いま、もっとも包括的にして最良の「右傾化」研究の書である。

目次 : 第1部 壊れる社会―新自由主義、レイシズム、ヘイトスピーチ/ 第2部 政治と市民―右傾化はどこで起こっているのか/ 第3部 国家と教育―強まる統制、侵蝕される個人/ 第4部 家族と女性―上からの押し付け、連動する草の根/ 第5部 言論と報道―自己賛美と憎悪の連鎖に向き合う/ 第6部 蠢動する宗教―見えにくい実態、問われる政治への関与

【著者紹介】
塚田穂高 : 1980年、長野市生まれ。國学院大學研究開発推進機構日本文化研究所助教。東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻宗教学宗教史学専門分野博士課程を修了。博士(文学)。宗教社会学・日本文化論を専攻。新宗教運動・政教問題・カルト問題などの研究に取り組む。著書に『宗教と政治の転轍点―保守合同と政教一致の宗教社会学』(花伝社、2015年、2015年度日本宗教学会賞受賞)等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • coolflat さん

    自民党の憲法や外交・安全保障に関する政策位置は、2000年代以降、右傾化しており、方向性としては戦前に回帰するものといえる。ただし、それは極めて限定的であり、「戦後レジーム」の枠内での揺り戻しにとどまっている。ましてや軍国主義やファシズムとは全く別物である。その間、有権者の政策位置は右寄りに変化していないし、日本会議の中心を担う宗教団体の影響力の増大も見られない。自民党の右傾化の原因は、世論や支持基盤の変化ではなく、政策的に左に位置する民主党の台頭であり、副次的には派閥の衰退という政党組織の変化である。

  • ばんだねいっぺい さん

    どこを真ん中とするかにより左右は、変わる。根本は「生存の不安」でそれがヘイトスピーチとなり、伝統的価値観の回帰となり、これは、そもそもが宗教との親和性のあることでもある。 野党転落の影響は、あぁ、そうかと思った。批判と同時に「生存の不安」に対するリベラルの回答がやっぱり必要だ。

  • Toska さん

    「日本はすでに右傾化した」という前提からの分析なのか、「日本は(どこまで)右傾化しているのか?」自体を問うのか、若干足元が定まらない感はあるが、多彩な切り口と問題意識で読ませる論集。全体として、社会よりも政府(自民党)の右傾化が先行している印象を受けた。この点で、「より左に位置する民主党と競合した結果、自民党の右旋回が進んだ」という中北論文の指摘が興味深い。旧民主党政権をモデルとする「ダラシナイ野党」イメージが自民党にとり最大の政治的資源となっている今日、右傾化は当分続くのだろう。

  • coolflat さん

    安倍晋三殺害に関しメモ。350頁。韓国中心主義である統一教会は、天皇・皇室を低くみており、日本の右派とは元来、相容れないはずだった。そのような齟齬を抱える両者だが、冷戦時代には「反共」「保守的家族観」という共通項のみで奇妙な「共闘」関係を取り結んでいた。その内実は、政治家側は統一教会を票田や選挙運動のコマとして重宝し、教団側は見返りに政治的な庇護を受けるという相補関係にあった。しかし冷戦終結で「反共」が時代遅れとなり、霊感商法の手口も悪質化するばかりで、それまで庇護してきた政治家も距離を置くようになった。

  • スイ さん

    ざっくりと日本社会について書くのではなく、政治、教育、宗教といった分野ごとにそれぞれ注視してきた人たちが書いているので、非常にわかりやすかった。 著者によって見方も温度も違うのも良い。

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