フィンランド幸せのメソッド 集英社新書

堀内都喜子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087212150
ISBN 10 : 4087212157
フォーマット
出版社
発行年月
2022年05月
日本
追加情報
:
249p;18

内容詳細

日本が目指すべき社会についてのインスピレーションを与えてくれる。
――山口周氏(独立研究者・著作家)

「人こそ資源」ってどういうこと? 世界一幸福な国には、学ぶべきヒントがいっぱいです。
――小島慶子氏(エッセイスト)


2018年から2022年にかけて、5年連続で「幸福度世界一」を達成。
首都ヘルシンキは2019年および2021年には「ワークライフバランス世界一」に輝き、国連調査の「移民が感じる幸福度」ランキングでも第1位(2018年)。
他にも「SDGs達成度ランキング」で世界一(2021年)、「ジェンダーギャップ指数」で第2位(2021年)など、数々の指標で高い評価を受けているフィンランド。
その背景にあるのは、”人こそが最大の資源で宝”という哲学です。
立場を問わず全ての国民が平等に、そして幸福に暮らすことを可能にする、驚くべき「仕組み」とはいかなるものなのでしょうか。
そして、日本はそこから何を学べるのでしょうか?
最新の情報もふんだんに盛り込んだ、驚きにあふれる一冊です。


【本書で紹介する「仕組み」の例】
・優秀な若者を積極的に抜擢し、ベテランは陰から支える文化
・男女平等への取り組みを企業や学校に求める「平等法」
・児童手当、親休暇、職場復帰を保証してくれる「在宅保育の休業制度」……子育て・共働き世帯を助ける様々な手当と休暇
・小学校から大学院博士課程まで学費無料、さらに大学以降は生活手当と住居手当まで支給!?
・もはや「学力向上」なんて時代遅れ! フィンランドの学校の最新事情
・誰でも無料で利用できる出産・子育ての専門医療施設「ネウボラ」
・新生児が誕生すると国から贈られる、赤ちゃん用品が一式詰まった「育児パッケージ」
・起業ブームの背景にある大学教育と、スタートアップ手当などの豊富な公的支援
・国民の声を政府に届けて、同性婚の合法化をもたらした「国民発案制度」


【著者紹介】
堀内都喜子 : 長野県生まれ。日本語教師等を経てフィンランド・ユヴァスキュラ大学大学院に留学し、修士号を取得。その後、フィンランド系企業での勤務を経て、現在はフィンランド大使館で広報の仕事に携わる。『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』(ポプラ新書)は「読者が選ぶビジネス書グランプリ2021」でイノベーション部門賞を獲得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • はっせー さん

    北欧が好きな人や働き方やサスティナブルな活動を知りたい人におすすめの本になっている!この本はフィンランドの現状について書かれた本になっている。幸福な国。福祉国家。そんなイメージを描かれている人も多いだろう。そんなフィンランドの制度や考え方・または問題点をしっかりとまとめてくれている。その中でも印象に残っているのは出産後に届く衣類などのセットである。現金か衣類のセットを出産後に選んで支給される。初めての出産後は何を買っていいかわからない。そんなニーズにピッタリな政策である。それ以外もあるので読んでほしい!

  • skunk_c さん

    2年前の本で政治状況(例えば30代女性首相)は変わったが、それでも現首相が54歳男性としても、日本よりはるかに若い。北欧型の福祉国家/民主政治の特色については『子ども若者抑圧社会・日本』にもあったように、子どもの頃から政治意識を高め参加させ、スキルアップをすることにあるが、まさにその具体例だ。高齢化の進展、高い失業率など課題もあるようだが、選挙の投票率は70%を優に超え、国民の感じる幸福度も高い。もちろん神奈川県より少ない人口(面積は日本よりやや狭い程度)など条件差はあろうが、学ぶ点は多々あると思った。

  • 阿部義彦 さん

    前に読んだちくまプリマー新書で、フィンランドに興味を持って。今年の6月からオルポ首相に変わりましたが、その前に史上初の女性首相に30代の若さでなったサンナマリン女史。ワークライフバランス世界一、ジェンダーギャップ指数第2位。人口が少なく主要産業もない国は人を財産として教育福祉には金と労力を厭わない。事実婚が半数、別姓が認められ、家族とは「同じ冷蔵庫の物を食べている人達」で正しい形は無く子供の有無や性別も関係ないと説明される。親の結婚の有無は子供の権利には影響しない。選択肢の多さが豊かさを担保にしている。

  • ひと さん

    幸福度ランキング世界一のフィンランドの特徴を、ジェンダー平等、育児支援、教育、起業・リカレント教育の観点から紹介した本。元々、PISA世界一の教育国のイメージはもっていたけど、単なる学力向上ではなく、ウェルビーイング重視で学ぶ側の主体性向上のために新たな施策を次々に講じている。日本では、ランキング低下で大騒ぎになって同じことができる気がしない。個性や主体性にしても、ちょっと周りから遅れただけでその先の人生真っ暗みたいな反応になりそう。同じ評価軸で上を目指すだけでなく、多様な軸を認められるようになりたい。

  • はるき さん

     フィンランドの発展の背景にあるのは、大きな危機感が根底にあると思います。小国で人口も資源も少ないなら人材に投資するしかない。人口が少ないから男女関係なく優秀な人を登用しないと生き残れない。いつか自分もそうなるかもしれないから、福祉のための重税にも納得する。国際情勢への対応の早さも危機管理能力の高さと歴史ゆえか。正直、日本に置き換えるのは難しいかなぁ。

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堀内都喜子

長野県生まれ。日本語教師等を経てフィンランド・ユヴァスキュラ大学大学院に留学し、修士号を取得。その後、フィンランド系企業での勤務を経て、現在はフィンランド大使館で広報の仕事に携わる。『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』(ポプラ新書)は「読者が選ぶビジネス書グランプリ2021」でイノベー

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