弱い円の正体 仮面の黒字国・日本 日経プレミアシリーズ

唐鎌大輔

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784296120345
ISBN 10 : 4296120344
フォーマット
出版社
発行年月
2024年07月
日本
追加情報
:
344p;18

内容詳細

「長引く円安」の真因に迫る
どこから外貨が流出しているのか

デジタル赤字は10年で2倍、四半世紀で6倍に
外資系コンサルブームも「新時代の赤字」に寄与
頭脳流出を象徴する研究開発サービスの赤字
「虎の子」の知的財産権使用料にもデジタルの影
「新時代の赤字」は原油輸入を超える
経常収支は「符号」ではなく「キャッシュフロー」で

【著者より】
経常収支黒字国や対外純資産国というステータスは一見して円の強さを担保する「仮面」のようなものであり、「正体」としてはCFが流出していたり、黒字にもかかわらず外貨のまま戻ってこなくなったりしているという実情がある。その意味で、日本は「仮面の黒字国」とも言える状況にあり、統計上の数字からだけでは見えてこない「正体」に迫る努力が必要というのが筆者の問題意識である。
目次

第1章:「新時代の赤字」の正体
第2章:「仮面の黒字国」の実情
第3章:資産運用立国の不都合な真実
第4章:購買力平価(PPP)はなぜ使えなくなったのか
第5章:日本にできることはないのか――円安を活かすカード

【著者紹介】
唐鎌大輔 : 2004年慶大経卒、JETRO(日本貿易振興機構)、日本経済研究センター、欧州委員会経済金融総局などを経て08年よりみずほコーポレート銀行(現みずほ銀行)。財務省「国際収支に関する懇談会」委員(24年3月〜)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • メタボン さん

    ☆☆☆☆ もう日米金利差だけでは語れない構造的な円安について経常収支を軸として論じた良書。GAFAMが提供するプラットフォームサービスや外資系コンサル企業、海外の研究開発拠点への外貨の支払いは着実に増加し、サービス収支は「新時代の赤字」となっており、GDPに対する割合はわずかなインバウンドの旅行収支の黒字はかき消されてしまう。国内での研究・開発による所得の30%を課税所得から控除するイノベーションボックス税制。アイルランドはEUのデジタル関連収支の核。

  • あんさん さん

    続く円安の要因について、円のキャッシュフローなどから分析。著書のあとがきは2024年6月吉日とある。貿易赤字は定着。経常収支は黒字でも、海外投資収益は現地国で再投資され国内には還流していない、との見解に賛成する。あとがきにあるように、アベノミクスや日銀の異次元緩和が結実したというのも一因だろう。トルコなど自国通貨が信用できないため、すぐにユーロなどに交換してしまうと聞くが、日本円がそのようになる未来を想像してしまう。オルカンなど外国株に投資するのも似たようなものか。やはり日本が魅力ある投資先でないと。

  • ぐっち さん

    1ドル75円を見たのはそんなに昔じゃない気がしていたが、最近は1ドル150いくらが続いているので読んでみた。難しくて理解できている気がしないが、どうやら円安はまだまだ?ますます?みたいである。

  • ossan12345 さん

    専門的で難しい部分もあったが精緻な円安の分析が勉強になった。日米金利差だけに原因を求めるのではなく、弱い通貨として円が忌避される結果として円安があること、忌避される理由もデジタル赤字の構造化、キャッシュフローベースの赤字、個人投資家による海外株式・証券への円流出などわかりやすい事例ばかりだ。インバウンドに頼ることなく対内直接投資を促進することが改善の一手になるとのことだが、果たして我々日本人がどこまで本気になれるか。「弱い円」を誰もが真剣に考えるべきとき。

  • 投資家M さん

    これは面白い。今後も円安だよなぁ〜となんとなくそう思ってたのですが、この本でなぜ今円安になってるのかがある程度理解できた。だから原発動かしたかったのかとか、移民を受け入れてるのかとか、色々クリアになった。ただ現状として日本国民を待ち受けてるのは、円安、株高、生活苦、つまりスタグフレーションだと思う。配られる配牌は決められないので、配られた配牌の中で最善の手を作りながら人生を楽しんで行きたいと思う

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唐鎌大輔

みずほ銀行チーフマーケット・エコノミスト。2004年、慶應義塾大学経済学部卒業。JETRO(日本貿易振興機構)、日本経済研究センター、欧州委員会を経て、08年、みずほコーポレート銀行(現みずほ銀行)入行。財務省「国際収支に関する懇談会」委員(24年3月〜)

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