私たちが声を上げるとき アメリカを変えた10の問い 集英社新書

和泉真澄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087212181
ISBN 10 : 4087212181
フォーマット
出版社
発行年月
2022年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
288p;18

内容詳細

軽んじられ、遮られ、虐げられた者たちが立ち上がったとき、社会の何が変わり、歴史はどう動いたのか――。

BLM運動や#MeToo運動など、不条理に抗う波が次々と生まれている近年のアメリカ。
全世界的に広がるこれらの動きの原点には、勇気をもって声を上げた女性たちの軌跡があった。
本書では、アメリカ現代史に刻まれた10の“瞬間”を取り上げ、「声を上げる」ことで何が起きたのか、今の私たちに問われていることは何かを、5人の女性アメリカ研究者が連帯しながら分析・論考する。

ローザ・パークスからルース・ベイダー・ギンズバーグ、大坂なおみにいたるまで、彼女たちの言動の背景、状況、影響について知り、社会と歴史を変えた信念に学び、世界に蔓延する差別や不正義を他人事ではなく当事者として捉えるための一冊。

【目次】
はじめに

第1部
1.大坂なおみ(22歳/2020年)
plus comment Z世代が起こすメンタルヘルス革命
2.エマ・ゴンザレス(18歳/2018年)
plus comment 覚醒状態(Woke)
3.アレクサンドリア・オカシオ=コルテス(28歳/2018年)
plus comment 身体と性のポリティクス
4.クリスティーン・ブラゼイ・フォード(51歳/2018年)
plus comment 監獄フェミニズム
5.ステイシー・エイブラムス(44歳/2018年)

<コラム> インターセクショナリティ(交差性、intersectionality)

第2部
6.シャーロッタ・バス(推定78歳/1952年)
plus comment 闘争の場
7.ローザ・パークス(42歳/1955年)
plus comment リスペクタビリティの政治
8.アンジェラ・Y・デイヴィス(25歳/1969年)
plus comment 理想追求の舞台としての大学
9.ハウナニ=ケイ・トラスク(43歳/1993年)
plus comment マイノリティの怒り
10.ルース・ベイダー・ギンズバーグ(45歳/1978年)

おわりに



【著者紹介】
和泉真澄 : 同志社大学教授

坂下史子 : 立命館大学教授

土屋和代 : 東京大学大学院准教授

三牧聖子 : 同志社大学大学院准教授

吉原真里 : ハワイ大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • アキ さん

    日本の5名の女性研究者が編者となり、アメリカ社会で「声を上げた」10名の女性を取り上げている。男性が女性に対し講釈を垂れる言動は、マンスプレイニングmansplainingという造語を生み出している程であり、彼女たちの一言は自由で平等な世界を実現するための、社会へ向けての重い声である。大坂なおみ"Before I am an athlete, I am a black woman." 彼女の多種多様な日本を含めた社会貢献活動の関与が印象に残った。アレクサンドラ・オカシア=コルテス、ローザ・パークスなども。

  • たまきら さん

    素晴らしい構成力。わかりやすく、力強く、誇りに満ちている。シャーロッタ・バスの言葉「勝とうが負けようが、問題を提起することで私たちは勝つ」という力強い言葉に感動。ここ近年、声をあげ続けている女性たちの苦悩を思いながらこの言葉を何度も反芻しました。何度も失望しながらも戦ってきた先人たち。ありがとう。今も懸命に戦っている世界中の女性たちとともに頑張っていきます。少しずつだけど、こちらサイドの人が増えてきている…良くなってきているから。読みごたえのある一冊です。

  • はるき さん

     差別、偏見、暴力、不正義。それに断固としてNOを突き付けた女性たちの物語。私の不勉強により、知らないことだらけでした。不撓不屈と言えばカッコいいですが、生きるか死ぬかの選択を迫られながら断固として前進し続けた姿に敬服します。知るためにも、英語習得目指して頑張りたいと思います。

  • BLACK無糖好き さん

    アメリカ専門の研究者5名による共著。アメリカの人種やジェンダー、社会の不平等に対して声を上げた以下10名の女性を取り上げている。大坂なおみ、エマ・ゴンザレス、AOC、クリスティーン・フォード、ステイシー・エイブラムス、シャーロッタ・バス、ローザ・パークス、アンジェラ・デイヴィス、ハウナニ=ケイ・トラスク、RBG。アメリカの女性史の一端とも思えるほど内容が充実していて深い感動を覚えた。同時に、男はどうしようもない生き物だなと改めて痛感した。◆有志舎の社長が泣きながら読んだというのも分かる。

  • よきし さん

    素晴らしい本だった。大坂なおみという日本人にもイメージしやすい入り口から、アメリカの社会と闘いつづけた10人の女性社会運動家たちの活動から、生きること、差別とマジョリティ、抑圧と暴力、そして怒りと強制される洗練といういろいろな問題について、わかりやすく描き出した一冊だったと思う。たくさんの若い人に読んで欲しい一冊。

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