パイプのリードを震わせホール全体の空気を圧縮し支配するオルガンの重低音、天に抜ける透きとおった声、響き、すべての音が実在感をもって再生されたとき、感動しない人がいるでしょうか。

畑中良輔氏の指揮による深い解釈と生田美子氏の卓越した技術によるピアノがききどころ。 特に「水のいのち」2人の演奏は絶妙。このすばらしいマッチングがこの演奏を支えている。それを聞くだけでこのCDを買う価値あり。 ただし、合唱は音程など技術面が今一歩足りず、2人の解釈に追いついていないのが惜しい。

６１年録音だそうです。クリーヴランドが脚光を浴びた時期。指揮は同管副指揮者にして合唱の神様。悪いはずがありません。とかく長い合唱曲目のいい所どりをしたい人には最高の演奏。特にハイドン！

６１年録音だそうで、クリーヴランドＯ、コーラスの最盛期。指揮は副指揮者にして合唱の神様。悪いはずがない。合唱曲のいい所取りで聞きたい人には最高の贈り物。録音も申し分なし。

昔宇野さんが東京・下町の定時制高校で女声合唱の指導をしていた時のエピソードなどを聞くと、根っから純粋な音楽人なのだなとの感を深くする。評論活動、オケのリサイタルなど、最近は様々な顔を持っているが、合唱を指揮する時が一番宇野さんらしいと思う。昔気質で、ある意味とてつもない貧乏性。それが鼻について嫌と思う人は当然多いか。ここの[花]、[早春賦]、[ゴンドラの唄]は、編曲のすばらしさと相俟って永遠のスタンダードに推したい。

旧東ドイツには、素晴らしい音楽の伝統があった。ヴェルニゲローデ合唱団はその素晴らしさは天下1品である。東西ドイツが統一されてから、その活動の記録が出ていない。すべての東ドイツの持っていた素晴らしさが西側の資本主義下のもとで失われつつあることに危惧を覚える。ヴェルニゲローデ合唱団はその素朴な独特な美しさで、旧東ドイツの持っていた美質を現代に語り継いでいる。是非、活動しているならば、その美しい素朴な歌声をまた、今日の殺伐とした感のある現代に戻ってきて欲しいと切望する。

目玉はなんといってもDISC4。小杉武久の「south No.5」と高橋悠治の「たまをぎ」はおそらく初CD化。 特に小杉作品は合唱音楽の概念を軽々と突き抜けた傑作。

このタイトルだと何だか訳わからんですが、「Norwegian Soloists Choir」という合唱団の「hear」という名のアルバムです。オスロ室内合唱団の指揮者でもある（あった？）Grete Pedersen Helgerod の素晴らしい音楽が楽しめます。去年の合唱シンポジウムでオスロ室内の演奏に感動した方は、こちらもぜひに。

このタイトルだと何だか訳わからんですが、「Norwegian Soloists Choir」という合唱団の「hear」という名のアルバムです。オスロ室内合唱団の指揮者でもある（あった？）Grete Pedersen Helgerod の素晴らしい音楽が楽しめます。去年の合唱シンポジウムでオスロ室内の演奏に感動した方は、こちらもぜひに。

素晴らしいのひと言に尽きる映画です。素晴らしかった！！