基本情報
内容詳細
現代会計の特徴を「会計認識領域の拡大」としてとらえて、(1)その認識拡大をもたらす会計方法・会計処理基準はどのような理論づけによって正当化されるのか、そしてさらに、(2)その会計方法・処理基準はそれぞれの国の会計制度構造のなかで、どのように正当化・正式化されるのか、さらに、(3)その会計方法・処理基準はどのような会計上の専門的な意味(損益計算への影響)をもつのかについて解明を試みた。アメリカ、イギリスあるいはドイツの会計基準および会計制度を中心に研究している者たちが、それぞれの研究テーマに即して解明することを試みた。
目次 : 現代会計と会計認識領域の拡大/ 会計認識拡大理論の制度機能/ 会計基準の国際的形成と会計認識領域の拡大―FASBの国際的活動のアメリカ会計基準形成に対する影響/ 公正価値会計の展開と会計機能/ 退職給付会計における会計認識領域の拡大/ 減損会計における将来予測と損失の見積計上/ のれん・無形資産減損会計における公正価値概念の制度効果/ 企業結合会計の会計的性質/ FASB金融商品会計による負債の会計認識領域拡大化/ 金融商品会計基準と資産概念/ FASBとIASBにおけるストック・オプション会計調和化の持つ意味/ 将来損失事象計上の枠組/ 財務業績報告書の構成とその特徴―IASB提案とFASBモデルの比較検討/ 繰延税金資産の評価/ ドイツ商法会計における機能領域の拡大―EU会計指令現代化への対応/ ドイツ会計基準(DRS)における会計認識領域拡大―ドイツ版「概念フレームワーク」を中心に/ ドイツ商法における公正価値会計指令の転換/ ドイツの年金給付の会計―ドイツ会計基準公開草案19号/ ドイツ引当金会計の欧州的側面とその意味
【著者紹介】
加藤盛弘 : 同志社大学商学部教授。博士(商学)(同志社大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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