世界標準の経営理論

入山章栄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784478109571
ISBN 10 : 4478109575
フォーマット
出版社
発行年月
2019年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
832p;22

内容詳細

世界の経営学の叡智は、この1冊で完璧に得られる

いまこそビジネスパーソンに求められる「思考の軸」を手に入れよ!
             
史上初!世界の主要経営理論30を完全網羅した解説書                   
圧倒的なわかりやすさと面白さで、驚くほど一気に読める!


目次
『世界標準の経営理論』を手にされた方へ

序章 経営理論とは何か

 いまこそビジネスに経営理論が求められる、3つの理由
  column1 理論とフレームワークの違い
  column2 世界の経営学のトップ学術誌

第1部 経済学ディシプリンの経営理論

第1章 SCP理論

 「ポーターの戦略」の根底にあるものは何か
第2章 SCP理論をベースにした戦略フレームワーク

 ポーターのフレームワークを覚えるよりも大切なこと
第3章 リソース・ベースト・ビュー(RBV)

 バーニーの理論をようやく使えるものにしたのは誰か
第4章 SCP対RBV、および競争の型

 ポーター vs. バーニー論争に決着はついている
第5章 情報の経済学@

 「悪貨が良貨を駆逐する」のはビジネスの本質である
第6章 情報の経済学A(エージェンシー理論)

 人が合理的だからこそ、組織の問題は起きる
第7章 取引費用理論(TCE)

 100年前も現在も、企業のあり方は「取引コスト」で決まる
第8章 ゲーム理論 @

 この世のかなりの部分はゲーム理論で説明できる
第9章 ゲーム理論 A

 我々は人を「無償」で信じるか、それとも「合理的な計算」で信じるか
第10章 リアル・オプション理論

 不確実性を恐れない状況は、みずからの手でつくり出せる

第2部 マクロ心理学ディシプリンの経営理論

第11章 カーネギー学派の企業行動理論(BTF)

 経営理論は名経営者の教訓を裏付ける
  column アッパーエシュロン理論
第12章 知の探索・知の深化の理論@

 「両利き」を目指すことこそ、経営の本質である
第13章 知の探索・知の深化の理論A

 「両利き」は戦略、組織、人材、経営者のすべてにおいて求められる
  column その他のレベルの「両利き」の研究
第14章 組織の記憶の理論

 日本企業が「組織の記憶力」を取り戻す術は何か
第15章 組織の知識創造理論(SECIモデル)

 これからの時代こそ、「野中理論」が圧倒的に必要になる
  column ナレッジ・ベースト・ビュー
第16章 認知心理学ベースの進化理論

 組織の成長は「進化するルーティン」で決まる
第17章 ダイナミック・ケイパビリティ理論

 企業が変わる力は組織に宿るのか、個人に宿るのか

第3部 ミクロ心理学ディシプリンの経営理論

第18章 リーダーシップの理論

 半世紀を超える研究が行き着いた「リーダーシップの境地」
  column その他のリーダーシップ視点
第19章 モチベーションの理論

 半世紀を超えてたどり着いた新時代のモチベーションとは
第20章 認知バイアスの理論

 認知の歪みは、組織で乗り越える
  column マインドフルネス
第21章 意思決定の理論

 意思決定の未来は、「直感」にある
第22章 感情の理論

 感情のメカニズムを理解してこそ、組織は動き出す
第23章 センスメイキング理論

 「未来はつくり出せる」は、けっして妄信ではない

第4部 社会学ディシプリンの経営理論

第24章 エンベデッドネス理論

 ソーシャルネットワークの本質はいまも昔も変わらない
第25章 「弱いつながりの強さ」理論

 弱いつながりこそが、革新を引き起こす
第26章 ストラクチャル・ホール理論

 「越境人材」が世界を変える、そのメカニズムとは
第27章 ソーシャルキャピタル理論

 リアルとデジタルのネットワークで働く、真逆の力
第28章 社会学ベースの制度理論

 「常識という幻想」に従うか、活用するか、それとも塗り替えるか
第29章 資源依存理論

 小企業が大企業を抑え、飛躍する「パワー」のメカニズム
  column 産業連関表
第30章 組織エコロジー理論

 変化の時代にこそ不可欠な「超長期」の時間軸
第31章 エコロジーベースの進化理論

 生態系の相互作用が、企業進化を加速する
第32章 レッドクイーン理論

 競争が激化する世界で、競争すべきは競争相手ではない

第5部 ビジネス現象と理論のマトリックス

第33章 戦略とイノベーションと経営理論

 近未来に戦略とイノベーションは融合し、理論も重層化する
第34章 組織行動・人事と経営理論

 これから人事がさらに面白くなる、5つの背景
第35章 企業ガバナンスと経営理論

 あるべきガバナンスを考え抜く時代に、必要な理論は何か
  column 企業倫理と経営理論
第36章 グローバル経営と経営理論

 「国境」の本質を見直すことが、グローバル経営の未来を映し出す
第37章 アントレプレナーシップと経営理論

 アントレ領域が拡張する未来に、起業家をどう育てるべきか
  column 起業家の個性・特性に関する実証研究
第38章 企業組織のあり方と経営理論

 「5つのドライビングフォース」が示す、未来の企業組織の姿


【著者紹介】
入山章栄 : 早稲田大学大学院経営管理研究科(ビジネススクール)教授。慶應義塾大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科修士課程修了。三菱総合研究所で主に自動車メーカー・国内外政府機関への調査・コンサルティング業務に従事した後、2008年に米ピッツバーグ大学経営大学院よりPh.D.を取得。同年より米ニューヨーク州立大学バッファロー校ビジネススクールアシスタントプロフェッサー。2013年より早稲田大学大学院経営管理研究科(ビジネススクール)准教授。2019年から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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経営学における理論の包括的なレビューがな...

投稿日:2021/04/10 (土)

経営学における理論の包括的なレビューがなされています。ハンディーな本が好まれるような風潮のなかで、本書はとても分厚いものとなっています。ちょっと電車のなかで...という読み方には向かないサイズですが、週末にじっくり読んでMBAに備えるという期待に応えられるでしょう。

ai さん | 兵庫県 | 不明

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経営の理論や定石を学ぼうとした人なら、経...

投稿日:2021/04/08 (木)

経営の理論や定石を学ぼうとした人なら、経営理論の本を読んでも結局何も頭に残らなかったという経験があるはずだと思いますが、この本は小手先の経営メソッドではなく、経営の本質と向き合い方をきわめて科学的に示してくれました。

Alice さん | 不明 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • vinlandmbit さん

    そこらの辞書以上の分厚さもあり相当に読み応え有りましたが、ひとつひとつが興味深く自然と読み進めてしまうため、気づいたら一周目が終わった気もします(それでも時間かかりましたが‥汗)。ここからは気になる所、ここどうなってたっけというポイントを折に触れて読み返し、助けを借りながら知見を深めていきたいです。それだけ今後も振り返るべき内容が多く詰まっています。。

  • よしたけ さん

    800頁超の大作だが平易かつビジネス具体例などもあってなんとか読了。経営理論を思考軸の武器とすることを目的とし、主要経営理論を体系化。代表的な理論では、エージェンシー、ゲーム、認知バイアス、取引費用、ガバナンス、などあるが論文にも忠実に仔細に書き下ろされている。面白いのは「そもそも人•組織はどう考えどう行動するか」という根本原理を経済学、心理学、社会学から応用したものが経営学とし、理解を深めるにはこれら三分野の各理論及び関連書籍を読み、そこで「人の考え」へ洞察を深めることと言い切る。探求の道は果てしない。

  • 速読おやじ さん

    分厚かった、読み応えあった、知的好奇心を超くすぐられた。僕の中では今年読んだベストビジネス書。経営学には確固とした理論ベースがなく、「人や組織はどう考え、どう行動するのか」について経済学、心理学、社会学から応用していると冒頭にある。本書はこれをベースにこれでもかと言うくらい経営理論が紹介される。理論というと小難しいだけのように聞こえるのだが、入山先生のストーリーテリングの巧さだろうか、具体例も交えながらなので飽きないし面白いのだ。非常に参考になる理論も多かった。テキストブック的にこれから使おう^_^

  • てつJapan さん

    【とても良かった】・ 2019年12月刊。学生時代に読みたかった本。 ・ 世界で論文として認められている経営理論を中心に紹介および解説した本。世にあるビジネス本もおそらくこれらの経営理論を下敷きにしていることが多いように思う。 ・ 知識の深化と知識の探索、という思考の軸がわかりやすく印象に残った。 ・ 最後は「人間とは」に行き着く、という説に納得。 ・ 800ページほどの超大作なので、一度読んだだけでは理解しきれなかった。

  • ちびbookworm さん

    ★4 世界の経営学トップ誌から厳選された「約30の論文集」◆変化の激しい経済社会を読み解く「必要最小限」の論文。新聞、ニュースで話題になる「ビジネス社会」の背景と読み解くのに役に立つ◆M&Aや製造業で川上の企業を吸収する・国際化戦略→「取引コスト理論」/イノベーション→「知の探索、知の深化理論」/いかに競争優位に立てるか?競争戦略→SCP、RBV/価格競争に陥る業界→ゲーム理論/SNS活用した事業・広告・企業→「弱いつながりの強さ理論」◆知的探求の面白さあり。ただ「最新の理論」は、説得力に欠ける(進化論)

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