青年の主張 まなざしのメディア史 河出ブックス

佐藤卓己

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309625003
ISBN 10 : 4309625002
フォーマット
出版社
発行年月
2017年01月
日本
追加情報
:
435p;19

内容詳細

毎年「成人の日」に放送され、紅白歌合戦とともにNHKが誇る「国民的番組」だった“青年の主張”。それはどのようにして生まれ、一九五〇年代から昭和の終わりへといかなる変遷を遂げ、そしてなぜ忘れられていったのか―。日本社会に向けられた若者たちの「まなざし」を象徴し、大人たちの若者への「まなざし」も鏡のように映し出してきたこの一大弁論イベントを初めて徹底総括する画期的な戦後メディア史。

目次 : 序章 “青年の主張”の集合的記憶/ 第1章 ラジオから響く「小さな幸せ」―一九五〇年代/ 第2章 ブラウン管に映る弁論大会―一九六〇年代/ 第3章 「らしさ」の揺らぎと再構築―一九七〇年代/ 第4章 笑いの時代の「正しさ」―一九八〇年代/ 第5章 “青年の主張”のレガシー―一九九〇年以降

【著者紹介】
佐藤卓己 : 1960年、広島市生まれ。京都大学大学院博士課程単位取得退学。国際日本文化研究センター助教授などを経て、京都大学大学院教育学研究科教授。専攻はメディア史、大衆文化論。著書に『「キング」の時代』(岩波書店、日本出版学会賞受賞、サントリー学芸賞受賞)、『言論統制』(中公新書、吉田茂賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kayak-gohan さん

    かつてNHKでは「青年の主張」という弁論番組を毎年成人の日に放送していた。平成生まれの世代にはわからない、あるいは覚えていてもうっすらとした記憶しかないと思う。正確には「青年の主張」1955年〜1988、その後継番組「青春メッセージ」1989年〜2003年まで続き、2004年度の「ライブジャム2005」でその系譜に終止符が打たれた。

  • おかむら さん

    成人の日の午後、NHKで毎年やってた「青年の主張」。50歳以上ならあああったなーと薄笑いで懐かしく思い出すかもしれない番組。あの独特な弁論番組のそもそもから終焉までの50年間を超徹底リサーチ。登場青年たちを通して戦後日本社会の変遷を辿る。大著(長いわ)ですが面白いことは間違いない。海部俊樹や重信房子など意外な登場人物も! 著者は同年代。子ども時代に家族とお茶の間でなんとなく見てた居心地の悪さが執筆の動機。居心地の悪さ! それそれ!

  • メルセ・ひすい さん

    毎年「成人の日」に放送されたNHKの「青年の主張」。それはどのようにして生まれ、いかなる変遷を遂げ、なぜ忘れられていったのか。日本社会に向けられた若者たちの「まなざし」を象徴した、この弁論イベントを総括する。

  • hitotak さん

    40年以上も毎年放送されていたNHK『青年の主張』の主な視聴者は当の若者たちではなくかつての若者たちであり、大人たちからは好ましく受け入れられる一方、同時代の大部分の若者からは揶揄される存在であった…というのが、現在でいう意識高い系の若者の立ち位置と似ているようです。『青年の主張』の年毎出場者名、演題と内容、更にはその後の生き方までもが詳細に調べ上げてあり、資料的にも充実しています。

  • 湯豆腐 さん

    個々の主張に対する評価には納得いかないものもあるが、年配世代が理想の”正しい”若者をまなざすためのメディアという視点が面白い。かつての国民的番組「青年の主張」については初めて知ったが、「まなざしのメディア」は今もいくつか存在しているように思う。

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人物・団体紹介

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佐藤卓己

1960年、広島県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程研究指導認定退学。東京大学新聞研究所助手、同志社大学文学部助教授、国際日本文化研究センター助教授、京都大学大学院教育学研究科教授などを経て、現在、上智大学文学部新聞学科教授、京都大学名誉教授。専攻はメディア文化学。2020年にメディア史研究者

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