グローバリゼーション 移動から現代を読みとく ちくま新書

伊豫谷登士翁

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480074485
ISBN 10 : 4480074481
フォーマット
出版社
発行年月
2021年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
304p;18

内容詳細

急増する移民・難民、各地で台頭する自国中心主義や排外主義、そしてますます拡大する経済格差…。ヒトやモノ、カネ、情報の国境を越えた移動を基礎に飛躍的な発展を遂げたはずの現代世界で、いったい何が起きているのか。本書では、現代をグローバリゼーションの時代と捉え、国民国家や国民経済といった近代社会の前提とされてきた枠組みを、移動という視点から再検討していく。グローバリゼーションと国家との逆説的な関係を解きほぐし、現代世界の深層に鋭く迫る。

目次 : 移動という経験/ 第1部 グローバリゼーションの時代(グローバリゼーションを学ぶ/ 移動と場所を問いなおす/ グローバル資本と世界経済 ほか)/ 第2部 移動とは何か(移動のなかに住まう/ 難民が問題になるとき/ 「アジア」を問いなおす ほか)/ 第3部 場所の未来(境界からみる多文化共生/ 人の移動とコミュニティという場)/ 人の移動をどう考えるか

【著者紹介】
伊豫谷登士翁 : 1947年、京都府生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。博士(経済学)。東京外国語大学外国語学部教授、一橋大学大学院社会学研究科教授、順天堂大学国際教養学部特任教授などを歴任。一橋大学名誉教授。専門は、グローバリゼーション研究、移民研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ぷほは さん

    最新動向を期待すると肩透かしを食らう。『グローバル・シティ』の訳者であるため、そのあたりを自分で勉強している人なら読む必要はない。具体的なデータや事例を示すこともなく概説が進んでいくため、初学者向けの本といえるとはいえ、記述の中に移民研究に対する問い直しを含んでいるため、本書を最初に読むべきなのかどうかも微妙。位置づけが難しい内容といえる。初学者がいくつか関連文献に目を通した後の、論点の再確認のための「復習本」という性格があるのかもしれない。コロナ禍をもう少し議論の流れの中に明確に位置付けてほしかった。

  • よしひろ さん

    移動、移民の意味を問い直す。

  • Mealla0v0 さん

    グローバル資本主義に注目するサッセンやアパデュライらのグローバリゼーション研究に加えて、本書はポストコロニアル研究や総力戦体制論の影響も加わり、グローバルなものへの問いかけと同時にナショナルなものの問い返しの双方を含んでおり、近代に対するトータルな批判を目指していると言ってよさそうだ。ここで言う移動は国家間のものだけとは限らず、国内の移動(農村→都市)と、帝国・植民地間の移動も含む。とりわけ最後の移動は戦後体制においても継続されていた点に注意。現代日本が既に移民国家であるという点にも注意を向けている。

  • nnnともろー さん

    移動という視点からグローバリゼーションを見直す試み。世界共通の課題と日本特有の課題。移民研究と言いながらこれまでは移民政策研究だったと著者。避けられないテーマ。

  • take さん

    グローバリゼーションとナショナリズムは相補的な関係にある。グローバリゼーションにまつわる様々な論点が淡々と説明されていく。グローバリゼーションについてこれから学びたい人には良いのかもしれない。

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