モードとエロスと資本 集英社新書

中野香織

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087205435
ISBN 10 : 4087205436
フォーマット
出版社
発行年月
2010年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
18cm,189p

内容詳細

エロスのエネルギーこそがモードを盛り立て、その消費が資本主義を牽引してきた。経済不況期の背後には人々の恋愛観、倫理観、人間関係の大変動がある。時代の映し鏡であるモードを通じ変化を遂げる社会を描く。

【著者紹介】
中野香織 : 1962年生まれ。明治大学特任教授。服飾史家。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得。英国ケンブリッジ大学客員研究員などを経て、文筆業に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Yukiko さん

    軽く読めてしまうエッセイで、少し物足りなかった。21世紀の最初の10年のファッション界についての分析で、東日本大震災、「フクシマ」の原発事故の前に書かれていながら、古さを感じないのは大筋で要所を抑えているからかもしれない。でも、グローバルな分析なのか、日本社会に限定した記述なのか、文脈によって曖昧だったり、詰めが甘い印象を受ける。 本文中に紹介されているダナ・トーマスの『堕落する高級ブランド』が読んでみたくなった。

  • yk さん

    僕はどっぷり服好き期間だったのでおもしろく読めました。ファストファッションについても今でも全盛ですよね。パクリと思われるデザインと貧困層に支えられていると思われる価格はそのうち是正されると思っていましたがさらに進行しているように思えます。そして男女それぞれのファッションの傾向では男は中性化、著者はエディスリマンが牽引したと。僕も好きなのですが確かにサンローランでもそんな感じ。女はエロとかわいいの意味を変えて両極へと。どちらも異性へのアピールではなく性別関係なしのファッションへと向かっているなと思いました。

  • ギルヲ さん

    21世紀に入ってからの10年のファッション界を考察したエッセイですが、『富の誇示から良心の誇示へ』『男女の愛のためのモードが空回りし、倫理が取って代わる』『「カワイイ」と「エロい」に男目線は求められていない』等々、ファッションに疎い私にはいちいち感心させられる内容でした。本の発行から12年を経た今ではまた状況が違うのかもしれないし、初耳のカタカナがたくさん(笑)でしたが、これは良書。引き込まれました。

  • Kumisuke92 さん

    ファッションは時代の影響を受けながらそのムードに形を与え再生産する。かつてファッションは都市空間において恋愛と結びついた消費の象徴だったが、資本と結びついた業界が過剰な憧れイメージを演出、ファッションのファスト化を生み出し、ファッション自体が目的化する中で物語の中心が失われた。05年以降の倫理性誇示、異性なきエロス、男性の弱小化、ストリートスナップへの共感などのトレンドを洞察し、そこにロココから新古典主義のような時代の変化を見る。全てに納得がいくわけではないが、社会学的ファッション考察の視点が興味深い。

  • きぅり さん

    モードという 虎が世界を 撹拌し 生まれたものが 「エロい」と「カワイイ」

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