日本の大転換 集英社新書

中沢新一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087206067
ISBN 10 : 4087206068
フォーマット
出版社
発行年月
2011年08月
日本
追加情報
:
18cm,155p

内容詳細

大地震と津波、原発事故により、日本は根底からの転換を遂げねばならないことが明らかになった。原子力=一神教的テクノロジーから「エネルゴロジー」という新概念へ。これからの日本と世界のありかたを示す。

【著者紹介】
中沢新一 : 1950年山梨県生まれ。明治大学野生の科学研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • まると さん

    原発をクリーンエネルギーと位置付けることに強烈な違和感を覚えてきたが、中沢先生のこの小論は、その明確な反証の礎を与えてくれたように思う。原発は生態圏外部の太陽圏に属するエネルギーであり、その技術がはらむ生態圏への危険性ゆえに退場させるべきなのだと(それと親和性の高い高度資本主義も)。とはいえ、問題は期待された「大転換」が欧州では進みつつあるというのに、深刻な原発事故を経験した日本では12年を経ても起こらず、のど元過ぎれば何とやらで、原発を長持ちさせる逆コースを進んでいるという現実だ。これはどうしたものか。

  • ちくわ さん

    もうすぐ震災10年。ところどころに論理の飛躍があるようですが、おおむね賛同です。テクノロジーを過信し、テクノロジーに飲まれてしまった感じです。自分達も自然の一部に過ぎないのに、その自然を資本主義的に交換対象として、支配するといった発想になっているところがそもそもの問題ではないかと思いました。(☆4)

  • みのくま さん

    文明論的に俯瞰した視点で人類にとって原子力を捉えるならば、それは石油石炭などとは違う質の持つエネルギーだという事がわかる。太陽光や地球上の生物による媒介のない、一神教的無媒介なエネルギーこそ原子力だ。著者は原子力を手放し、新たな媒介を持つエネルギーへ移行する事を主張する。ぼくも基本的に原発廃止に賛成なのでそれは良いのだが、ではそれこそ文明論的に人類が原子力に、一神教的なものに惹かれてしまう理由はなんだろう。著者は運動の為に本書を書いている為、結論ありきになってしまっている。もっと深い考察を読みたい。

  • ほじゅどー さん

    ★★★地震は生態系の中で起こるエネルギー現象であり、元の生態系に戻ることが出来る。ところが原発事故による放射能放出が起こると、その土地では生物は何年もの間にか生存することが困難となる。それは原子力発電そのものが生態系の外部からエネルギーを取り出す技術であるからだ。がんばればなんとかなるレベルはとうに超えてしまった。危機の本質を知り、文明の大転換をしない限り、日本文明は衰退の道へと踏み込む。太陽エネルギーへの大転換が必要だ。この新しい世界では贈与の原理の上に生産と消費をコントロールする交換の原理が乗る。

  • Yusukesanta さん

    「原子炉と資本主義」というセットになって歩んできたこの2つはとてもよく似たつくりをしている。それは「成長し続けなければ停止するしかなく、成長し続けるほど内閉化し、共同体や社会を内側からどんどん食い破る」というのだ。そんでもって原子炉はそもそも生態圏のソトの地球にほんらいあってはならぬものが、太陽で起こっているようなコトが無媒介で(これが重要)持ち込まれている。一神教的技術。ヨシじゃあ太陽光に移行したほうがいいという論。で中沢さんは「太陽光発電にきりかえると資本主義じたいが変わる」と。社会に贈与性が復活する

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人物・団体紹介

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中沢新一

1950年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。思想家、人類学者。京都大学特任教授。著書に『増補改訂 アースダイバー』(桑原武夫賞)、『カイエ・ソバージュ』(小林秀雄賞)、『チベットのモーツァルト』(サントリー学芸賞)、『森のバロック』(読売文学賞)、『哲学の東北』(斎藤緑雨賞)など多数

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