愛国と信仰の構造 全体主義はよみがえるのか 集英社新書

中島岳志

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087208221
ISBN 10 : 4087208222
フォーマット
出版社
発行年月
2016年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
270p;18

内容詳細

国家神道、祖国礼拝、八紘一宇。愛国心と信仰心が暴走した果てに、戦前の日本がなだれこんでいった全体主義。その種がまかれた明治維新から第二次大戦まではおよそ七五年だが、戦後七五年が近づく現代の日本も、奇妙によく似た歴史の過程を進んでいる。危機の時代になると、人々はなぜ国家と宗教に傾斜していくのか。戦前のような全体主義はよみがえるのか。日本の社会と政治の歪みに気鋭の政治学者と宗教学の泰斗が警鐘を鳴らす!

目次 : 第1章 戦前ナショナリズムはなぜ全体主義に向かったのか/ 第2章 親鸞主義者の愛国と言論弾圧/ 第3章 なぜ日蓮主義者が世界統一をめざしたのか/ 第4章 国家神道に呑み込まれた戦前の諸宗教/ 第5章 ユートピア主義がもたらす近代科学と社会の暴走/ 第6章 現代日本の政治空間と宗教ナショナリズム/ 第7章 愛国と信仰の暴走を回避するために/ 第8章 全体主義はよみがえるのか

【著者紹介】
中島岳志 : 1975年生まれ。政治学者。北海道大学公共政策大学院准教授を経て、2016年3月より東京工業大学教授。専門は近代思想史。主な著作に『中村屋のボース』(大佛次郎論壇賞受賞)

島薗進 : 1948年生まれ。宗教学者。東京大学大学院人文社会系研究科名誉教授。上智大学神学部特任教授、グリーフケア研究所所長。専門は日本宗教史。日本宗教学会元会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 呼戯人 さん

    日本は報道の自由度が世界で72番目だそうである。もう先進国ではなく、開発独裁国のひとつになってしまったのではないか。中島岳志がいうようにアメリカがアジアから撤退していったあとには、ファシズム国家しか残らないのではないか。ドナルド・トランプが大統領になり、日本からも韓国からもその軍事力を撤退させたとき何がおこるのだろうか。北朝鮮と中国の核武装に対して、日本・韓国も核武装をし民主主義を捨て去りファシズム国家になってゆくのではないのか。再び国家神道がはびこり人々の内心の自由をも奪い去るそんな国家が再来するのか。

  • nbhd さん

    道標になりそうな、とても良い本だ。明治維新からの約150年を、敗戦を境に戦前75年と戦後75年に分け、その類似性を考察した刺激的な対談本。僕の興味は『親鸞さんの思想からどうして戦争肯定の考えが生まれちゃったの?』の一点。この本では、三井甲之という右翼思想家の存在に注目していて、三井の仕事(1943年「親鸞研究」)は「本願他力」の主体(阿弥陀仏)を「天皇の御心」と同一のものと読み替えるものだったと指摘している。三井は子規ラヴァーの歌人で「写生」=「ありのまま」という点で、親鸞と符合したという指摘も興味深い。

  • BLACK無糖好き さん

    ナショナリズム・宗教・全体主義の関係を明治維新以降の歴史を辿りながら議論が展開される。戦前の親鸞主義と全体主義の結びつき、日蓮主義と超国家主義との結びつき。伝統的宗教が国家神道に呑み込まれていくプロセス。戦後GHQが解体したはずの国家神道だが、皇室祭祀が維持された事から現在でも残っておりナショナリズムを下支えしているなどといった興味深い話が次から次へと出てくる。一方で、現状では内向きなナショナリズムの芽は世界規模でも見られ、提言された中島先生の思想的アイデア「アジア主義」もいささか楽観論にも感じられる。 

  • tolucky1962 さん

    明治維新/終戦後の75年を比較し類似性を示しながら、日本のナショナリズムを整理。戦争の反省から逃げてきた日本に当時の思想は残り、宗教(日本会議・創価学会)が政権を握る至る今、歴史の繰返しが心配。一君万民のユートピア思想が解説されるが理論的に問題があり、だからこそ彼らの敵は知性なのだろう。マイナンバーだけでなく停波発言も権力からの監視意識・萎縮への布石で、選挙前の甘言に騙される万民の育成と一君側に立ちナショナリズムを利用する輩もいよう。ただし、右傾化は世界的な流れであり、一国での議論では不足かもしれない。

  • takeapple さん

    現代と戦前の類似性について、宗教という観点から政治を取り巻く状況への、中島岳志と島薗進の対談による説明と、今後の展望が示されている。明治以来の近代国家がなぜ国家神道を作り上げたのか、万民一君というユートピアの実現を目指した尊皇攘夷以来の国学の伝統が、仏教をも取り込み侵略戦争を正当化する滅びの道を突き進んだことが、鮮やかに解き明かされていく。そして、じゃあどうするのかという解答として示されていることにも納得できる。

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