アジア経済はどう変わったか アジア開発銀行総裁日記

中尾武彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784120053184
ISBN 10 : 4120053180
フォーマット
出版社
発行年月
2020年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
392p;20

内容詳細

円高、円安に揺れた財務官時代から、AIIB出現への対応、革新的な資金拡充策などに取り組んだADB総裁時代へ―世界経済のなかのアジアを見据える。21世紀は本当に「アジアの世紀」となるか。

目次 : 1 財務官時代―二〇一一年八月〜二〇一三年三月(円高と円安に対応する/ 国際金融で日本の存在感を示す/ 為替をどう考えるか)/ 2 ADB総裁時代―二〇一三年四月〜二〇二〇年一月(ADB総裁には三つの役割がある/ アジア経済の現状をどう見るか/ 中国、アジアインフラ投資銀行とどう関与したか/ 東南アジア諸国の成長は続くか/ 南アジア諸国のポテンシャルを考える/ 中央アジア諸国は内陸、資源国の制約を乗り越えられるか/ 太平洋諸国はチャンスを生かせるか/ 先進加盟国への訪問、国際会議で感じたこと/ ADBの業務を改革し、新戦略を練る)/ 3 アジアの開発の歴史から学ぶ(アジアはなぜ発展したのか/ 経済発展のさまざまな側面を振り返る)/ アジアの未来に思う

【著者紹介】
中尾武彦 : 前アジア開発銀行(ADB)総裁。現在、みずほ総合研究所理事長。政策研究大学院大学客員教授、東京大学公共政策大学院客員教授。1956年生まれ。兵庫県出身。1978年東京大学経済学部卒業後、大蔵省入省。カリフォルニア大学(バークレー)経営学修士。泉大津税務署長、国際通貨基金(IMF)政策企画審査局審議役、銀行局金融会社室長、財務省国際局国際機構課長、主計局主計官(外務・経済産業・経済協力)、国際局開発政策課長、在米国日本大使館公使、財務省国際局次長、国際局長などを経て、2011年8月財務官。2013年4月から2020年1月までADB総裁。2020年4月から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 石油監査人 さん

    著者は、財務省の元財務官で、2013年から7年間、アジア開発銀行(ADB)の総裁を務めています。この本は、ADB総裁時代を中心に振り返った回顧録で、国際金融の現場の様子が詳細に語られており、歴史的に貴重な史料だと思います。戦後のアジアの経済的な成功は、各国の実情に合わせた実践的なアプローチを適用したことによるもので、特別な発展モデルは存在しないという点。そして、時代の変化によって、各国のインフラの整備から、気候変動対応やジェンダー格差の解消といった事業に融資対象が移っているという点が印象に残りました。

  • RYU さん

    アジア開発銀行総裁日記。財務官時代、ADB総裁時代を描く。アジアに特別な発展モデルはなく、ワシントンコンセンサスの処方箋でもある、輸入の自由化、外国からの直接投資へに国内の開放、金融セクターの規制緩和、市場の実勢を反映した為替レート、国有企業の民営化などの政策を漸進的且つ段階を踏む形で行ってきた。アジアにADBと並ぶ国際機関は存在しない。

  • ふじお さん

    ADB総裁としてどんな仕事をしてきたのか、ADBの役割とは何かつかめる入門書。

  • 数之助 さん

    ADB総裁の立場からアジア全体を概観。岡倉天心が言ったように、「一つ」には違いないが、余りにも多彩な国々があることを実感した。

  • 深窓 さん

    財務官・ADB総裁の在任時を振り返った日記叙述がメイン。AIIB設立時の議論と建設的な協調の話などは政策当事者ならでは。 くわえて、著者が編纂に深く関与し2021年に勁草書房から日本語訳も出版された『アジア開発史』を踏まえてアジアの経済成長の要因と課題を分析している。戦後のアジア経済を政策当事者が俯瞰して取り上げた本で広く流布しているものは意外と少なく、特に貴重な記録となっている。

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