「おひとりさまの老後」が危ない! 介護の転換期に立ち向かう 集英社新書

上野千鶴子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087212839
ISBN 10 : 4087212831
フォーマット
出版社
発行年月
2023年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
208p;18

内容詳細

いま、日本人の老後が危機に瀕している。介護保険制度から二〇年以上を経て、度重なる改悪により、介護現場は疲弊し、利用者は必要なケアを受けられなくなりつつある。いったいなぜ、このようなことになったのか。「在宅ひとり死」の提唱者である上野千鶴子と、介護現場に長年関わり続けているプロフェッショナル高口光子が、お互いの経験と実感をぶつけ合いながら、「よい介護」の本質とあるべき制度を考える。老後を控えるすべての人に向けた必読書。

目次 : 第1章 私、クビになりました―介護保険の危機(「年寄りは生き延びるためには何でも言うんや」/ 老人病院での「不幸くらべ」/ 看護師からの反発/ 経営者の生産性と組織防衛によって起こった解雇)/ 第2章 こうして私は介護のプロになった(介護アドバイザーという職場/ 集団処遇からの脱却 ほか)/ 第3章 「生産性」に潰される現場の努力(居室へのカメラ設置/ 思わぬ大病 ほか)/ 第4章 介護崩壊の危機(介護崩壊の分岐点/ コロナ禍でのケアワークの見える化 ほか)

【著者紹介】
上野千鶴子 : 1948年、富山県生まれ。社会学者、東京大学名誉教授、認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長

高口光子 : 元気がでる介護研究所所長。病院・介護施設で、リハビリチーム・ケアチームのリーダー、新規事業開発責任者、管理責任者を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 本詠み人 さん

    介護保険などの法令の推移を学び、国の施策は頭のいい人が考えたんだろうけど、どうも行き当たりばったりなきれいごと感ばかり感じていた。で、現場はどうなんだろうと思い読み始めた本。現場は想像よりずっと酷い状況だった。本気で入所者さんのことを考えた介護をする人が、経営者からしたら邪魔になったんだろうなぁ…としか思えない口さんのクビ切りの顛末。歳をとれば誰もが老い、誰もが介護が必要になる可能性がある。だが介護保険は改悪ばかり重ねているという言葉が重く響き、介護の将来に悲観的な見方しかできないような内容だった。

  • なかすぎこう さん

    「おひとりさま」だけでなく、全ての人々にとって必読の本だ。介護施設の全国組織の前線で働いていた高口さんが突然に「クビ」に。彼女はきびしい予算と人員の中でも良い介護はできる、と頑張って来た。上野さんは、大元の国の戦略が改悪されているのに、前線の介護者はもっと声を上げなくては、と説く。そして国の介護立案者、中間施設管理職の、「介護は誰にでもできる、女性向きの仕事」とするオッサン的心理を指摘する。誰だって施設に行きたくない。草の根レベルで地元に即した場所を立ち上げ、自治体に認めさせた例に言及し、希望を託す。

  • 神谷孝信 さん

    歳を重ねながら生きることを考える一助となった。3

  • たっちゃん さん

    介護保険の実情と危機についての本

  • ゆかり さん

    ケアを仕事にと思い転職。高齢者施設で勤務して感じる違和感。その人らしさ、人間尊重など美辞麗句を並べても効率化と生産性重視に人手不足の激務。心の中に渦巻く違和感が増える一方だった。それをこの二人の対談で見事に言語化。大型施設に未来なし、つぶされないようにひたすら施設を増やしている。介護従事者が問題を声にあげるべし。標準化、記録にこだわるよりも、個人商店のような小規模型の介護がたくさんでよいのでは。きれいにやろうとせずに、泥臭くも人間的であることこそケアなのだと思わせてもらった

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上野千鶴子

1948年富山県生まれ。東京大学名誉教授。2011年から認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長。女性学、ジェンダー研究の第一人者。京都大学大学院社会学博士課程修了。社会学博士

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