Z世代のアメリカ NHK出版新書

三牧聖子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784140887004
ISBN 10 : 4140887001
フォーマット
出版社
発行年月
2023年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
256p;18

内容詳細

人口の約2割を占めるアメリカのZ世代。「テロとの戦い」や金融危機など、綻ぶ自国を見ながら育った世代であり、社会運動の主体としても知られる彼らの眼に、今の政治や社会はどう見えているのか?米中対立、反リベラリズムから人道の普遍化、ジェンダー平等、中絶の権利まで。アメリカの現在は未来を描き出し、市民の手に政治を取り戻すための想像力を広げる書。

目次 : 第1章 例外主義の終わり―「弱いアメリカ」を直視するZ世代/ 第2章 広がる反リベラリズム―プーチンと接近する右派たち/ 第3章 米中対立はどう乗り越えられるか―Z世代の現実主義/ 第4章 終わらない「テロとの戦い」―Z世代にとっての9・11/ 第5章 人道の普遍化を求めて―アメリカのダブル・スタンダードを批判するZ世代/ 第6章 ジェンダー平等への長い道のり―Z世代のフェミニズム/ 第7章 揺らぐ中絶の権利―Z世代の人権闘争

【著者紹介】
三牧聖子 : 1981年生まれ。同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科准教授。東京大学教養学部卒業、同大学院総合文化研究科博士課程修了。米ハーバード大学日米関係プログラム・アカデミックアソシエイト、高崎経済大学准教授などを経て現職。専門はアメリカ政治外交史、国際関係論、平和研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • パトラッシュ さん

    自分たちの正義は世界の正義と信じてきたアメリカに、Z世代は疑問符を突きつけた。テロとの戦いは果てしなく続き、巨大な経済格差が放置され、人種差別や銃犯罪が収まらない現実を直視し、正義を唱えるなら自国の矛盾も根本的な再生が必要との信念に目覚めたのだ。そうした新アメリカ人の改革への意志は強いが、中絶の権利や移民政策などで対立する者を排撃するほど激しくなっている。日本ではトランプ共和党のMAGAばかり報じられるが、民主党も左派の発言力が増して中道派が失われつつある。Z世代が中心となるアメリカの未来が想像できない。

  • Sam さん

    本書で取り上げられるテーマは例外主義から始まって反リベラリズム、米中対立、テロとの戦い、人道の普遍化、ジェンダー平等、中絶の権利と続く。いまのアメリカを語るうえで欠かせないこれらのテーマをZ世代の若者たちを引き合いに出しながら論じているのだが、とすれば当然リベラルな目線での評価となる一方で、なるべく偏らずにバランスよく俯瞰しようという著者の姿勢が貫かれているところには好感が持てる。アメリカがこれらの難題を克服し、力強く再生することを期待する著者に賛同したいところだが果たして…

  • ころこ さん

    タイトルのために世代論に寄せている。しかし、論旨はトランプ現象をはじめとした日本からみると「なぜそうなるの?」と首を傾げざるを得ないアメリカ社会の分断について、事象を踏まえて平易に論じている。しかし、本書の慧眼は第1章にあると思う。ここで議論されている「アメリカ例外主義」とは、アメリカは堕落したヨーロッパと違い特別な責務を負っていて、それ故に他国に優越しており、人類史を進歩に導かねばらない使命感のことだ。例外主義は一時のことであり、トランプだけでなく、バイデンもまたイラク、アフガニスタンと失敗から路線変更

  • そうたそ さん

    ★★★☆☆ タイトルにあるように、Z世代といわれる若者たちがアメリカではどういう状況にあるのか、という話を期待して読んだのだが、大半は最近のアメリカの政治、経済、ジェンダー等についての話。もちろん、それらのテーマについてはよくまとめられた内容だとは思うが、肝心のZ世代についての話はちょっとしか出てこない故に個人的には消化不良。タイトルから期待する内容とは違うということを承知の上で読まないといけない。

  • 九曜紋 さん

    タイトルにある「Z世代」を著者は1997年から2012年に生まれた若者と定義しているが、本書刊行の2023年時点で最年長でも26歳、最年少ならわずか11歳にすぎない。この世代の人口に占める割合が20%とはいえ、彼らに米国の政治を左右するほどの力があるだろうか?世界の警察官であることを辞め、「アメリカファースト」を唱えたトランプ大統領を後押ししたのもラストベルトの白人労働者階級によるところが大きい。米国政治の現状と課題を列挙し、次世代にはこの課題を解決して欲しいという著者の願望が先走っている印象が拭えない。

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