なぜ働いていると本が読めなくなるのか 集英社新書

三宅香帆

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087213126
ISBN 10 : 4087213129
フォーマット
出版社
発行年月
2024年04月
日本
追加情報
:
288p;18

内容詳細

☆★新書大賞2025受賞!!30万部突破!!☆★

☆★2024年 年間ベストセラー1位(新書ノンフィクション/日販・トーハン・オリコン調べ)☆★

☆★第2回書店員が選ぶノンフィクション大賞2024 受賞☆★

☆★紀伊國屋じんぶん大賞2025 3位 キノベス!2025 5位☆★

◎テレビ朝日『大下容子!ワイドスクランブル』で特集されました(2024年9月20日)
テレビ、新聞、雑誌、ネットメディア、ラジオ、ポッドキャストなどでのメディア出演、紹介多数!!

【人類の永遠の悩みに挑む!】
「大人になってから、読書を楽しめなくなった」「仕事に追われて、趣味が楽しめない」「疲れていると、スマホを見て時間をつぶしてしまう」……そのような悩みを抱えている人は少なくないのではないか。
「仕事と趣味が両立できない」という苦しみは、いかにして生まれたのか。
自らも兼業での執筆活動をおこなってきた著者が、労働と読書の歴史をひもとき、日本人の「仕事と読書」のあり方の変遷を辿る。
そこから明らかになる、日本の労働の問題点とは?
すべての本好き・趣味人に向けた渾身の作。

【目次】
まえがき 本が読めなかったから、会社をやめました
序章 労働と読書は両立しない?
第一章 労働を煽る自己啓発書の誕生―明治時代
第二章 「教養」が隔てたサラリーマン階級と労働者階級―大正時代
第三章 戦前サラリーマンはなぜ「円本」を買ったのか?―昭和戦前・戦中
第四章 「ビジネスマン」に読まれたベストセラー―1950~60年代
第五章 司馬遼太郎の文庫本を読むサラリーマン―1970年代
第六章 女たちのカルチャーセンターとミリオンセラー―1980年代
第七章 行動と経済の時代への転換点―1990年代
第八章 仕事がアイデンティティになる社会―2000年代
第九章 読書は人生の「ノイズ」なのか?―2010年代
最終章 「全身全霊」をやめませんか
あとがき 働きながら本を読むコツをお伝えします

【著者略歴】
三宅香帆(みやけかほ)
文芸評論家。
1994年生まれ。
高知県出身。
京都大学大学院人間・環境学研究科博士前期課程修了(専門は萬葉集)。
著作に『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法』、『推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない―自分の言葉でつくるオタク文章術―』、『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』、『人生を狂わす名著50』など多数。

【著者紹介】
三宅香帆 : 文芸評論家。1994年生まれ。高知県出身。京都大学大学院人間・環境学研究科博士前期課程修了(専門は萬葉集)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ehirano1 さん

    社会では何かと「効率化」を求められがちなので、そりゃあなるはやで解が得られない(=むしろ問いが生まれる)読書は非効率に分類されてしまうのは自然なのかもしれません。しかしその「非効率」の中にこそ『成長』という得難いものがあるのではないかと思ってます。だいたい、直ぐに役立つモノは直ぐに役に立たなくなるんじゃなかったっけ?

  • 塩崎ツトム さん

    資本主義社会が人間に求めるものは「純粋」な存在であって、つまり24時間、勤め先の利益のために働く労働者であるか、24時間同じ娯楽にハマる消費者であるかのどちらかであり、「今の人生とは別の生き方があったかも」というものを見せる教養や知識、すなわち読書は「ノイズ」であり、社会に許容される読書とは、この純正であり続けるための読書「ひたすら効率よく行動し成長する」RTAのマニュアルみたいな自己啓発書だけらしい。基本ノイズばかりの脳味噌の持ち主で、そこから小説をひねり出す身としては困るのである。

  • こも 旧柏バカ一代 さん

    本書では、明治時代から現代に至るまでの労働の歴史と、読書がどのように変わってきたかを掘り下げる。各時代の社会状況や文化的背景に基づいて、労働者がどのように読書と向き合ってきたかが詳細に分析されている。特に、インターネットやスマートフォンが普及した現代においては、情報の取り方が大きく変わり、本を読む時間がさらに減少していると指摘する。著者は、半身で仕事をし、もう半身で個人の生活や趣味を楽しむことが、より豊かな人生を送るための鍵であると説く。

  • trazom さん

    著者の秘かなファンだっただけに、この本はガッカリ。「本を読む余裕がない社会」と言うが、本当か。明治から現代までの各年代毎に、労働と読書の変遷を整理しているが、読書の位置づけを、教養とか娯楽などと規定していることが悲しい。読書って、そんな即物的なものだったのか。文学を血沸き肉踊らせながら読み砕いてきた三宅さんが言うか…。私の経験からすれば「働いていると本が読めなくなる」なんて考えられない。「読めなくなる」のではなく「読まなくなる」だけではないのか。ならば、そもそも本書の問題設定が間違っているのではないか。

  • inami さん

    ★3 自分の読書熱(宇宙・生命の起源・AIと脳)は少々冷め気味で読書の量は減っているが、それでも本が読めないいということはない。なのに本書のタイトルはいかに?読書は人生に不可欠な「文化」だと著者は語る。そして、どうすれば労働と読書が両立する社会をつくることができるのかと、それは日本に溢れている「全身全霊」を信仰する社会をやめ、半身のコミットメントこそが、「働きながら本を読める社会」をつくることになるという。日本人の仕事と読書のあり方を明治時代から現代まで時代背景を織り交ぜながら述べている。参考になりました

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三宅香帆

文筆家、書評家。1994年生まれ。高知県出身。京都大学大学院人間・環境学研究科博士前期課程修了。大学院での専門は萬葉集。大学院在学中に天狼院書店(京都天狼院)店長を務め、その卓越した選書センスと書評によって、本好きのSNSユーザーの間で大反響を呼んだ。卒業後、(株)リクルートでの会社員生活をしながら

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