ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958)

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CD 輸入盤

交響曲全集 A.デイヴィス&BBC響(6CD)

ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
2564617302
組み枚数
:
6
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD

商品説明

ヴォーン=ウィリアムズ:交響曲全集
アンドルー・デイヴィス(指揮)

1990〜96年デジタル録音。交響曲第1番は、詩人ホイットマンの『草の葉』をテキストにし、声楽付きの勇壮な音楽で開始される大作で、正式なタイトルは『海の交響曲』。
 続く交響曲第2番は、大都市ロンドンの印象を描き、作曲者自ら最も気に入っていたという描写的な作品で、正式なタイトルは『ロンドン交響曲』。
 交響曲第3番は、田園風景の印象と瞑想を美しく音楽化した作品で、正式なタイトルは『田園交響曲』。
 次の第4番から正式にナンバリングされるようになり、もともと映画音楽だった第7番を除いて、標題が使われることが無くなりました。
 この交響曲第4番は、第2次大戦直前のヨーロッパの不穏なムードを反映した緊迫感みなぎる作品であり、ドラマティックな進行がとても刺激的。加えて激しい終わり方が、全9曲中、実に7曲が弱音で終わるというヴォーン=ウィリアムズの交響曲の中では独特の存在感を主張しています。
 続く交響曲第5番は、激しい第4番のあとということもあってか、戦時の作品とはとても思えない、あるいはそれゆえにか、穏やかで安らかな世界を追求した内面的な音楽です。
 交響曲第6番は、戦中から戦後にかけて書かれ、第4番の世界の再現・発展形ともとれる過激で凶暴な迫力に満ちた音楽が強烈な傑作。テナー・サックスが醸し出す退廃的な雰囲気、連打されるバスドラの迫力は圧巻です。
 交響曲第7番は、描写的な映画音楽『南極のスコット』を再構築した作品で、正式なタイトルは『南極交響曲』。ヴォーン=ウィリアムズ版『アルプス交響曲』ともいうべきパノラマ的な面白さが聴きものとなっています。多数の打楽器や、オルガン、女声合唱、ソプラノ独唱などの効果的な使用も印象的です。
 続く交響曲第8番は、二管編成のオーケストラに5人の打楽器奏者を要する編成により、主題のない変奏や、行進曲風スケルツォ、カヴァティーナ、トッカータなどがあらわれる凝った作品。
 最後の交響曲第9番は、作曲者の死の直前、80代なかばの創作ですが、そこで支配的な詠嘆や諦観といったムードは、生涯最後の作品にふさわしいものなのかもしれません。テナー&アルト・サックスの使用もユニークです。

 当セットには、以上の9つの交響曲に加え、有名な『グリーンスリーヴス幻想曲』、ひたすら美しい『タリスの主題による幻想曲』のほか、『ヨブ記』『あげひばり』『すずめばち』序曲が収録されています。
 演奏は、現代イギリスが生んだ名指揮者の一人、アンドルー・デイヴィスとBBC交響楽団によるもので、なかなかの聴かせ上手。音が良いので第6番など凄い迫力です。

レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ:
・交響曲第1番『海の交響曲』
・交響曲第2番『ロンドン交響曲』
・交響曲第3番『田園交響曲』
・交響曲第4番
・交響曲第5番
・交響曲第6番
・交響曲第7番『南極交響曲』
・交響曲第8番
・交響曲第9番
・バレエ『ヨブ記』
・トマス・タリスの主題による幻想曲
・あげひばり
・グリーンスリーヴズによる幻想曲
・『すずめばち』序曲

トーマス・ハンプソン(バス)
アマンダ・ルークロフト(ソプラノ)
パトリシア・ロザリオ(ソプラノ)
グレン・マーティン(サキソフォン)
タズミン・リトル(ヴァイオリン)
BBC合唱団
BBC交響楽団
アンドルー・デイヴィス(指揮)

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Andrew Davis - Vaughan Williams : A Sea Symphony (
  • 02. Andrew Davis - Vaughan Williams : A Sea Symphony (
  • 03. Andrew Davis - Vaughan Williams : A Sea Symphony (
  • 04. Andrew Davis - Vaughan Williams : A Sea Symphony (

ディスク   2

  • 01. Andrew Davis - Vaughan Williams: Symphony No. 2 A
  • 02. Andrew Davis - Vaughan Williams: Symphony No. 2 A
  • 03. Andrew Davis - Vaughan Williams: Symphony No. 2 A
  • 04. Andrew Davis - Vaughan Williams: Symphony No. 2 A
  • 05. Andrew Davis - Vaughan Williams: Symphony No. 8 In
  • 06. Andrew Davis - Vaughan Williams: Symphony No. 8 In
  • 07. Andrew Davis - Vaughan Williams: Symphony No. 8 In
  • 08. Andrew Davis - Vaughan Williams: Symphony No. 8 In

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総合評価

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アンドリュー・デイヴィスが1989年より主席...

投稿日:2022/12/31 (土)

アンドリュー・デイヴィスが1989年より主席指揮者をしていたBBC交響楽団時代にテルデックにイギリス・クラシックを録音していましたが、その中でも、エルガー作品集に並ぶと言われているのが、このヴォーン=ウィリアムズの交響曲全集です。 デイヴィスの演奏スタイルは基本的に堅実な演奏であまり面白い演奏はありません。 もちろんこの録音でもそういう演奏もあったりしますが、7番や9番などはなかなか良い演奏なのではと思います。 余白には管弦楽作品も入ってますが、こちらは知られた曲もあり良いと思います。 これらは既発売のCDを纏めたボックスとなっています。 個人的にはあまりおすすめしませんが、デイヴィスの音源を集めているという人には良いかも知れません。

レインボー さん | 不明 | 不明

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数曲の管弦楽小品を除いて、まず聴く機会が...

投稿日:2013/05/10 (金)

数曲の管弦楽小品を除いて、まず聴く機会がない作曲家である。何番のシンフォニーが気に入るかさっぱり見当がつかなかったので、数年前にこの全集を購入した。結果は、演奏、曲ともに「当たり」であった。今見ると、ボールト指揮の超廉価セット、スラトキン指揮デジタル録音のコストパフォーマンスが高そうなセットも出ている。どれをご購入されても後悔なさることはないであろう。このセットについては、演奏の確かさと表現の幅の広さ、録音の曲調にぴったりの抜けの良さという点で、自信をもってお薦めできる。

ニャンコ先生 さん | Tochigi | 不明

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A.デイヴィスという指揮者は派手ではなく...

投稿日:2013/04/27 (土)

A.デイヴィスという指揮者は派手ではなく堅実な音楽を作る人だ。 しかし演出も必要なホルスト「惑星」においては面白みのない 演奏をしている。 さてこのV.ウィリアムズの交響曲全集。 実は購入までにかなり時間がかかった。 なぜなら昔購入したプレヴィンLSO盤があったから。 たまたま第1交響曲「海の交響曲」を図書館で借りて聴いて この演奏は素晴らしいものと感じ購入。 全編に渡って堅実な演奏を聴かせてくれる。 全集でどれか?と言われればこれを推薦する。 ちなみにその後、廉価だったのでスラットキンPO盤を 買ったがイマイチだった。

abbadondon さん | 栃木県 | 不明

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