CD 輸入盤

Otello: Toscanini & Nbc.so, Vinay, Nelli, Valdengo, Etc(1947)+reheasal

ヴェルディ(1813-1901)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
GHCD2275
組み枚数
:
3
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD

商品説明

トスカニーニの《オテロ》が劇的に復活!
初出リハーサルを含む、画期的リリース!
トスカニーニ 1947年ライヴ

RCAからリリースされていたものと同じ音源ですが、音の印象はまったく違い、モノクロームがカラーになったような変貌ぶり。山崎浩太郎氏も絶賛の言葉を寄せてくださっています。何故そんなことがおこるのか、以下のカニエルの証言がすべてを物語っているといえるでしょう。


 私がトスカニーニによる《オテロ》の記念碑的演奏を初めて聴いたのは、1949年、RCA Victorのスタジオで78回転シェラック盤のテスト・プレスを試聴したときのことだった。それまでの音が詰まったような放送録音(《ラ・ボエーム》や《椿姫》)を聴き慣れていた私は、この《オテロ》の78回転盤のすばらしい音に驚嘆した。トスカニーニのオペラ録音の中では最高のもので、私はリリースが待ち遠しいと思ったのだった。
 ところが、ちょうどその頃、RCA VictorはLPへの移行を進めており、結局78回転盤は発売が保留になってしまった。しばらくしてから、私は《オテロ》のLPテスト・プレスを聴く機会を得た。それは各幕がLPの各面に収録された2枚組で、78回転のテスト盤に忠実な音質がある程度保たれていたが、音の帯域はかなり貧弱になり、電気的にエコーがかけられていた。だが、これはほんの始まりにすぎなかった。最終的に発売されたLPセットは3枚組になり、第4幕以外は分断されて、各幕が各面に収められるという形にはなっていなかった。そして、サウンドはさらに貧弱になり、人工的な様々なエコーがかけられていた。なかでも第3幕は最悪で、オリジナル録音が持っていたインパクトのある堂々たるサウンドはまったく感じられないまでになっており、オリジナルを知る者はみな愕然としたのだった。
 RCA Victorがトスカニーニの全録音をCDで発売しようと決定したときには、大きな希望が持てた。このプロジェクトによって発売されたCDの多くは、オリジナルに忠実なサウンドで復刻されていたからである。ところが、何とも残念なことに、《オテロ》、《フィデリオ》の一部、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲、ベルリオーズの《ロメオとジュリエット》(1947年録音)の一部などは、そういった音質には仕上がっていなかった。
 オリジナル録音をラッカー盤から復刻すれば、そのサウンドはかなり細かな部分まで明るくクリアで乾いた音質で、すばらしいインパクトを持ち、RCA/BMGのCDよりも優れているはずだが、ラッカー盤のテープにはどれも欠損があり、他のソースを使って音を合成する必要があった。だが、そのソースにRCA/BMGの「CD」を使うことはできないことがわかった。サウンドがオリジナルとはあまりに違っていたからである。
 ラッカー盤と78回転テスト盤には、度重なるミックスダウンでサーフェス・ノイズが生じており、また信号漏れが認められる部分もあったが、それはごくわずかで、気になるほどのものではなかった。
 いずれにせよ、たとえこういった欠陥があったとしても、トスカニーニとそのオーケストラによるすばらしい業績を体験することが妨げられるものではない。この《オテロ》の演奏に匹敵するものと言えば、同じくトスカニーニ指揮によるすばらしい《ファルスタッフ》くらいのものなのである。
 この《オテロ》が放送されて以来、そのときの雰囲気を再現するという名目で様々な加工が施されたディスクが何度も発売され、私はその度に放送時の思い出を汚されることになったのだが、ついに今オリジナルがやっとありのままの姿で現れたのである。

 CD-3に収録されているのは、第3幕の最終オーケストラ・リハーサル(1947年12月11日)と、第3幕のドレス・リハーサルである。残念ながら、このドレス・リハーサルの音源となったラッカー盤には欠陥があり、音に問題があるが、トスカニーニの演奏が実にすばらしいので、あえて収録することにした。どちらのリハーサルでも、トスカニーニは諳譜で指揮し、オーケストラ・リハーサルでは、歌の旋律線を示すために歌うことまでやっている(リチャード・カニエル/ブックレットより訳:SOREL)。


■ヴェルディ:歌劇《オテロ》全曲+リハーサル
ラモン・ヴィナイ(テナー)
ヘルヴァ・ネッリ(ソプラノ)
ジュゼッペ・ヴァルデンゴ(バリトン)他
ロバート・ショウ合唱団
NBC交響楽団
アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Otello
  • 02. Otello
  • 03. Otello
  • 04. Otello
  • 05. Otello
  • 06. Otello
  • 07. Otello
  • 08. Otello
  • 09. Otello
  • 10. Otello
  • 11. Otello
  • 12. Otello
  • 13. Otello
  • 14. Otello
  • 15. Otello
  • 16. Otello
  • 17. Otello
  • 18. Otello
  • 19. Otello
  • 20. Otello
  • 21. Otello
  • 22. Otello
  • 23. Otello
  • 24. Otello
  • 25. Otello

ディスク   2

  • 01. Otello
  • 02. Otello
  • 03. Otello
  • 04. Otello
  • 05. Otello
  • 06. Otello
  • 07. Otello
  • 08. Otello
  • 09. Otello
  • 10. Otello
  • 11. Otello
  • 12. Otello
  • 13. Otello
  • 14. Otello
  • 15. Otello
  • 16. Otello
  • 17. Otello
  • 18. Otello
  • 19. Otello
  • 20. Otello
  • 21. Otello

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ユーザーレビュー

総合評価

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トスカニーニが渡米後にオペラ上演を、例え...

投稿日:2012/10/28 (日)

トスカニーニが渡米後にオペラ上演を、例えばメトのような歌手も揃った劇場で行わなかったのは、いささか不思議な気がするが、このようなオケと歌手が完全に一体となった演奏を聴くと、トスカニーニの完璧主義が劇場の効率主義と激しく衝突する運命にあったことは想像に難くない。いささかも贅肉のない演奏で、ギリシア彫刻のように研ぎ澄まされたフォルムは、オテロのもつ男臭い筋肉質な雰囲気を倍加している。そこに入り込み場を侵食していく道化としてのイヤーゴのブッファ的性格、純粋な愛をもつデズデモナの美しいカンタービレの世界、それらが絡みついて破滅へと向かっていく様は、戦争に勝利しながら内面的な崩壊に苦しむアメリカの姿を投影しているようでもある。トスカニーニがこのような録音を晩年に残してくれたことに感謝すると共に、レーベルを跨いで当時の録音を発掘するカニエル氏のたえなき情熱にも感謝したい。

バッハ嫌い さん | 千葉県 | 不明

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トスカニーニの凄さに脱帽!カルロスの遥か...

投稿日:2006/12/30 (土)

トスカニーニの凄さに脱帽!カルロスの遥か上を行く超名演!録音も実に生々しく、マエストロのベストCDであるばかりでなく、数あるオテロのCDの中でも抜きん出ている。トスカニーニに惚れました!

カバポチ さん | 横浜市 | 不明

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素晴らしいと言う月並みな言葉しか出て来な...

投稿日:2004/07/18 (日)

素晴らしいと言う月並みな言葉しか出て来ない。楽譜と時代への共感が伝わる名演はこの演奏以外にない。この名演を無視して新しい名演を聴くことは、朝、歯磨きを忘れて仕事に赴くに等しい。録音も良い。

4A さん | 大阪 | 不明

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人物・団体紹介

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ヴェルディ(1813-1901)

1813年10月10日、ジュゼッペ・フォルトゥニオ・フランチェスコ・ヴェルディは、カルロ・ヴェルディの10番目の子供として、ブッセート近郊レ・ロンコーレに誕生。この頃は政情が不安で、翌年1月には同地にロシア軍が侵攻しています。生家は旅館兼居酒屋を営み、宿泊客の旅芸人の音楽に幼少から惹かれていたとのこと。1821年、父親からスピネットを買ってもらい、やがてピエトロ・バイストロッキにオルガンの奏法も習

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