CD 輸入盤

『オテロ』全曲 アントニオ・パッパーノ&聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団、ヨナス・カウフマン、カルロス・アルバレス、他(2019 ステレオ 2CD ハードブック仕様)

ヴェルディ(1813-1901)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
19439707932
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
限定盤,輸入盤

商品説明


完全生産限定ハードブック仕様
これほどまでに感情豊かなオテロがあっただろうか!
「現代最高のオテロ」ヨナス・カウフマンが、
名匠アントニオ・パッパーノと充実の歌手陣とともに、
セッション録音でこそ実現できた、ヴェルディの音楽の完璧な再現


ヴェルディの最後から2番目のオペラ『オテロ』の主役は、表現力の豊かさ、声の強靭さとバリトンからテノールまでの声域の広さを要求されるヴェルディ・オペラのテノールの中でも最大の難役であるだけでなく「あらゆるオペラのテノール役の中のエヴェレスト」とさえ称される最難役です。この難役を歌いこなせるテノールは数えるほどしかいませんが、ヨナス・カウフマンはその一人。
 2017年、英国ロイヤル・オペラでのキース・ウォーナー新演出によるプロダクションでロール・デビューを果たし、満場の聴衆の圧倒的な喝采を浴び、「カウフマンの、年を重ねることに自信をもった歌声。オテロ歌いとして有名だったラモン・ヴィナイ、ジョン・ヴィッカーズを呼び起こすものだった」(ニューヨーク・タイムズ)、「彼は間違いなく、ドミンゴ以来、この役の最も素晴らしい声と肉体的なカリスマ歌手」(デイリー・メール)、「ヨナス・カウフマンは『オテロ歌い』として歴史に名を刻んだ」(OperaWire)など、各誌論評で絶賛されたのでした(その歴史的上演の映像もブルーレイおよびDVDとしてソニー・クラシカルから発売中)。
 カウフマンにとって『オテロ』は、自らの歌手人生で勝ち得た輝かしい栄光のひとつといっても過言ではありません。2001年シカゴ・リリック・オペラでの『オテロ』上演にカッシオ役として参加、2013年発売の『ヴェルディ・アルバム』で初めて『オテロ』から2曲のアリアをレコーディングし、そして2017年のロイヤル・オペラでの大成功と、自らの声と表現力の成熟を根気強く待って新たな役に挑戦し続けてきたカウフマンの一つの頂点でもあるのです。
 カウフマンは、最高の条件で『オテロ』の録音を実現するために、2019年夏、ローマで約2週間にわたるセッションが組まれ、カウフマンと舞台で何度も共演し録音も重ねてきた巨匠アントニオ・パッパーノとその手兵サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団&合唱団をむかえ、ヴェルディの難曲に取り組みました。共演者も、イアーゴに表現力豊かなヴェテランのカルロス・アルバレス、デズデモナにモーツァルト歌手として世界的な人気を獲得し、今年(2020年)のザルツブルク音楽祭でクルテンツィス指揮する新演出の『ドン・ジョヴァンニ』にもドンア・エルヴィーラ役で出演予定の若手のリリック・ソプラノ、フェデリカ・ロンバルディを配すなど、完璧な布陣。カウフマンの雄弁なフレージングとダイナミクス、息の長い抒情的なカンティレーナからドラマティックなスピントにいたるまで、オペラ歌手としての彼の驚異的に多彩な技巧と抜群の表現力を味わうことができるのみならず、パッパーノの指揮のもと、最晩年のヴェルディが持てる作曲術を注ぎ込んだ類まれな傑作の姿が実際の音として再現されています。(輸入元情報)


【収録情報】
● ヴェルディ:歌劇『オテロ』全曲


 ヨナス・カウフマン(テノール:オテロ)
 カルロス・アルバレス(バリトン:イアーゴ)
 フェデリカ・ロンバルディ(ソプラノ:デズデモナ)
 リパリト・アヴェティスヤン(テノール:カッシオ)
 ヴィルジニー・ヴェレーズ(メゾ・ソプラノ:エミーリア)
 カルロ・ボシ(テノール:ロデリーゴ)
 リッカルド・ファッシ(バス:ロドヴィーコ)
 ファブリツィオ・ベッジ(バス:モンターノ)
 ジャンパオロ・フィオッキ(バリトン:伝令)
 ローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団&合唱団
 アントニオ・パッパーノ(指揮)

 録音時期:2019年6月24日〜7月6日
 録音場所:ローマ、パルコ・デッラ・ムジカ音楽堂
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

 ハードブック仕様パッケージ(完全生産限定)


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今や珍しくなったオペラ全曲のセッション録...

投稿日:2020/07/27 (月)

今や珍しくなったオペラ全曲のセッション録音だが、こういうことをやる意義はまだあると感じさせてくれる素晴らしい成果。まずはやはりパッパーノから誉めよう。スコアを隅々まで掘り起こした本当に凄い指揮。第1幕冒頭や第2幕幕切れなどは勢いに任せてもう少し速いテンポをとることも可能だろうが、彼はテンポを動かさず、巨大なスケールを実現している。このオペラ、第3幕末尾のコンチェルタートが頂点で、終幕はエピローグのように聞こえることも少なくないが、この演奏ではオテロがデズデモナを殺す場面以後がちゃんとクライマックスになっている。コヴェントガーデンのオケも今では非常に質が高く、ヴァーグナーでもヴェルディでもほとんど不満を感じないが、聖チェチーリア音楽院管を起用した効果もちゃんと出ている。 カウフマンに対しては、様々なテクニックを駆使した人工的な役作りを認めるかどうかが好悪の分かれ目。かつてのデル・モナコ、近年ではグレゴリー・クンデのようなストレートな歌い方を好む人は認めないだろう。でも私は全面的に肯定。なぜなら、原作戯曲ではイアーゴのオテロに対する同性愛もほのめかされるようなホモソーシャルな社会の人物とはいえ、この人、あまりにも直情径行、女性不信がひどく、私には理解も共感もしにくいキャラクターだから。人種差別、女性差別のせいでこのオペラが上演しづらい時代にならないよう祈るばかりだ。一方、イアーゴは、私にはその考えが手にとるように分かる実に魅力的な人物。カルロス・アルバレスは現代最高のイアーゴ歌いだと以前から思っていたが、今回はたとえばティーレマン指揮のイースター音楽祭ライヴなどに比べると多彩な表情を抑制して、ストレートに歌っている。カウフマンとの対比に配慮したのだろうが、これはこれで結構。デズデモナだけはちょっと不満。フレーニあたりから彼女はかなりしっかりした、強い女性として性格づけされてきたが、ロンバルディは若々しい声で歌の表情も美しいが、キャラとしてはどうも「お人形さん」的だ。慣例通り、第3幕のバレエ音楽は録音されていない。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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人物・団体紹介

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ヴェルディ(1813-1901)

1813年10月10日、ジュゼッペ・フォルトゥニオ・フランチェスコ・ヴェルディは、カルロ・ヴェルディの10番目の子供として、ブッセート近郊レ・ロンコーレに誕生。この頃は政情が不安で、翌年1月には同地にロシア軍が侵攻しています。生家は旅館兼居酒屋を営み、宿泊客の旅芸人の音楽に幼少から惹かれていたとのこと。1821年、父親からスピネットを買ってもらい、やがてピエトロ・バイストロッキにオルガンの奏法も習

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