ヴィクター・w・ターナー

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儀礼の過程 ちくま学芸文庫

ヴィクター・w・ターナー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480510136
ISBN 10 : 4480510133
フォーマット
出版社
発行年月
2020年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
384p;15

内容詳細

アフリカのンデンブ族の儀礼にみられる、豊かで複雑な象徴的事物。それは彼らにとって何を意味し、社会のどのような側面を映し出しているか。本書の前半では儀礼に対する現地の人々の解釈を収集し分析することで、その意味と構造を導き出す。後半はファン・ヘネップの通過儀礼論を発展させた“反構造”“リミナリティ”“コムニタス”といった概念をもとに、宮廷の道化師、中世のフランシスコ修道会、さらにはヒッピーや、シェイクスピアの文学作品など、歴史・社会・文化の諸現象の理解を試みる。人類学の枠を越えて多分野に影響を与えた、象徴人類学の古典的名著。

目次 : 第1章 生と死の儀礼における分類の次元(モルガンと宗教/ 中央アフリカにおける儀礼の研究 ほか)/ 第2章 ンデンブの儀礼における双子のパラドックス(親族と生活とにおける双子の問題―アフリカの実例のいくつか/ ンデンブ族の双子儀礼の筋書 ほか)/ 第3章 リミナリティとコムニタス(通過儀礼の形式とその属性/ ある任命式儀礼のリミナリティ ほか)/ 第4章 コムニタス―様式と過程(コムニタスの諸形式/ イデオロギー的コムニタスと自然発生的コムニタス ほか)/ 第5章 謙虚さと階級制―身分の昇格と逆転のリミナリティ(身分昇格の儀礼と身分逆転の儀礼/ 人生の危機における行事と年中行事 ほか)

【著者紹介】
ヴィクター・W.ターナー : 1920‐83年。イギリスの人類学者。マンチェスター大学でグラックマンに師事。アフリカの部族社会の現地調査を行い、マンチェスター大学、コーネル大学、シカゴ大学、ヴァージニア大学で教授を務めた。儀礼やパフォーマンスの研究で知られ、象徴人類学の中心的存在である

冨倉光雄 : 1928‐2003年。茨城県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。専攻は比較宗教学、日本宗教史。埼玉県立衛生短期大学教授などを務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • roughfractus02 さん

    自然と対称的な社会を作ってきた未開社会には、言語による自然の象徴的解釈とその実践としての通過儀礼が存在する。通過儀礼にはすでにファン・へネップの3段階(分離期・過渡期・統合期)の時間構造があるが、著者は社会に成人として組み込むこの円環的過程で曖昧模糊とした過渡期に注目し、その境界性(リミナリティ)と未分化な社会性(コミュニタス)を掘り下げ、この時期にこそ人間の作る社会の特質があるとした。本書は、アフリカのンデンブ族の調査からこの反構造的理論を導き、境界的で未分化な儀礼の移行期の痕跡を現代にも見出していく。

  • Go Extreme さん

    生と死の儀礼における分類:モルガンと宗教・聖地の準備・薬の採集・病気なおしのプロセス・分類の構造・儀礼のシンボリズム リミナリティとコムニタス:通過儀礼の形式とその属性・境界にある人たちの諸属性・身分体系と対象されるリミナリティ・神秘的な危険と弱者の力 コムニタスー様式と過程:コムニタスの諸形式・イデオロギー的コムニタスと自然発生的コムニタス・フランシスコ派の製品とコムニタス・厳格波と緩和派・所有権と財産処理・ボブディランとバ―ウルズ 謙虚さと階級製ー身分の昇格と逆転のリミナリティ

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