タスミン・リトルが弾く『揚げひばり』。
20世紀イギリスのヴァイオリン作品集
英国が誇る知られざる作品の探究者であり、イギリス音楽のスペシャリスト、タスミン・リトル。エルガーやディーリアスでの素晴らしい演奏が印象深いアンドルー・デイヴィスとの共演による新録音のアルバム・タイトルは、その名も『揚げひばり』。ヴォーン・ウィリアムズ、ディーリアス、エルガー、ホルスト、そしてモーラン。20世紀イギリスのヴァイオリンとオーケストラのための作品集です。
アイルランド、ケリー州の風景を連想させるモーランの代表作『ヴァイオリン協奏曲』、そして20世紀前半の英国で生まれた美しきロマンス、ヴォーン・ウィリアムズの『揚げひばり』。タスミン・リトルが大切に奏でてきた名作たちが、最高の伝承者たちを得て、その輝きと美しさを増しています。
エルガーの3作品は、2013年にロジャー・ターナーによってヴァイオリンとオーケストラ版にアレンジされた新編曲。タスミン・リトルが弾く世界初録音となるエルガーの新編曲にも、大きな注目が集まることでしょう。(東京エムプラス)
【タスミン・リトル】
2011年度クラシック・ブリット受賞でも話題になったタスミン・リトルは、協奏曲だけで50曲を超えるなど幅広いレパートリーを持ってコンサートやレコーディングなどで活躍、近現代作品への積極的な取り組みでも知られる一方、伝統的なレパートリーにおける情感豊かな演奏でも高く評価されています。
シャンドス・レーベルでは、ディーリアスのヴァイオリン協奏曲と、エルガーのヴァイオリン協奏曲でたいへん優れた演奏を良い音質で聴かせていたので、今回のソナタ録音にも期待が高まるところです。(HMV)
【収録情報】
・モーラン:ヴァイオリン協奏曲
・ディーリアス:伝説(ビーチャム校訂)
・ホルスト:夜の歌 Op.19-1, H.74
・エルガー:夜の歌 Op.15-1(ロジャー・ターナー編曲版 世界初録音)
・エルガー:愛の挨拶 Op.12(ロジャー・ターナー編曲版 世界初録音)
・エルガー:朝の歌 Op.15-2(ロジャー・ターナー編曲版 世界初録音)
・ヴォーン・ウィリアムズ:揚げひばり
タスミン・リトル(ヴァイオリン)
BBCフィルハーモニック
サー・アンドルー・デイヴィス(指揮)
録音時期:2013年5月23,26日
録音場所:サルフォード、メディアシティUK
録音方式ステレオ(デジタル/セッション)