ヘルマン・ロイター作品集
1900年、ドイツのシュトゥットガルトに生まれた作曲家ロイター。ミュンヘンで音楽を学び、23歳の頃には既に作曲家としての才能を認められていましたが、バーデン=バーデンでヒンデミットに出会ったことで活躍の場が開けました。指揮者、ピアニストとしてヒンデミットの作品を初演したり、自作の演奏を行ったりしながら、1932年にはフランクフルト音楽大学で作曲科の教授に就任、数多くの後進を育て上げました。一番の功績は1968年、シュトゥットガルトでフーゴー・ヴィルフ・アカデミーを創立したことでしょう。
ロイターの作品は、初期はブルックナーやプフィッツナーを思わせる後期ロマン派の様式で書かれていますが、次第にバルトークやストラヴィンスキーの影響が感じられる「新古典派」の作風に近づいていきます。このアルバムでは、ロイターの初期から晩年までの作品を網羅。最も知られる『ヘルダーリンの詩による歌曲』も含まれています。(輸入元情報)
【収録情報】
ロイター
● ヴァイオリンとピアノのためのソナタ Op.20(M.メンゲのために)
● リュッケルトの詩による4つの歌曲 Op.54
第1番「収穫の歌」
第2番「美しさゆえに愛するならば」
第3番「真夜中に」
第4番「おお太陽、海、ばらよ」
● ピアノのためのダンス組曲 Op.29
レントラー
はるか遠くからのワルツ
タランテッラ
スペイン風舞曲
ワルツ・ボストン
シミー
● ヘルダーリンの詩による3つの歌曲 Op.56
第1番「親に」
第2番「人生の半分」
第3番「夕べの幻想」
● オフェーリアへの墓碑銘 (1979)
主題と変奏
3つの歌曲 第1番「どうやって私は見分けるの、あなたの本当の恋人を」
3つの歌曲 第2番「明日は聖ヴァレンタイン様の日」
3つの歌曲 第3番「人々はあの人をむき出しの担架で運びました」
エレジー「柳の木は川を流れる」
マリア=エリザベート・ロット(ヴァイオリン)
ゾントラウト・シュパイデル(ピアノ)
アンドレアス・バインハウアー(バリトン)
アンナ・バインハウアー(ピアノ)
録音時期:2016年7月20-25日
録音場所:Hochschule fur MusiK Karksruhe-Wolfgang-Rihm-Forum
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)