ルイジ・ジンガレス

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本

人びとのための資本主義 市場と自由を取り戻す

ルイジ・ジンガレス

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基本情報

ジャンル
：
ビジネス・経済
ISBN/カタログNo
：
ISBN 13 : 9784757123076
ISBN 10 : 4757123078
フォーマット
：
本
出版社
：
Ntt出版
発行年月
：
2013年07月
発売国
：
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
ルイジ・ジンガレス, 若田部昌澄, 栗原百代 ,  
追加情報
:
４１４ｐ；20

内容詳細

いまやアメリカは、大企業のロビイストが政府と癒着し、人びとの富を収奪する「クローニー資本主義」になってしまった。企業のためではなく、人びとのための資本主義をいかに再構築し、市場に基づいた倫理を確立するか？第１部でクローニー資本主義に陥ったアメリカの現状を詳述し、第２部で市場をうまく機能させる経済システムを取り戻し、人びとのための資本主義を再構築するための青写真を提示する。２１世紀の『国富論』とも言うべき、現代資本主義論の名著。

目次 : 第１部　問題（アメリカの例外性/ 誰がホレイショ・アルジャーを殺したのか？/ クローニー資本主義、アメリカン・スタイル/ クローニー金融/ 救済国家/ 知識人の責任/ ポピュリズムの時代）/ 第２部　解決策（機会の均等/ 競争で不平等と闘う/ 市場に基づいた倫理の必要性/ ロビー活動の制限/ シンプル・イズ・ビューティフル/ 良い税、悪い税/ 金融政策/ 人民にデータを/ 市場派でいこう、企業派ではなく）

【著者紹介】
ルイジ・ジンガレス : １９６３年イタリア生まれ。経済学者。ミラノのボッコーニ商科大学を卒業、マサチューセッツ工科大学（ＭＩＴ）にてＰｈ．Ｄ取得。現在、シカゴ大学ブース経営大学院教授。欧米コーポレートガバナンス会議の創立者の一人であり、全米経済研究所研究員などを歴任

若田部昌澄 : １９６５年神奈川県生まれ。経済学者。早稲田大学政治経済学術院教授。早稲田大学政治経済学部卒業、同大学院経済学研究科、トロント大学経済学大学院博士課程満期退学

栗原百代 : １９６２年東京生まれ。翻訳家。早稲田大学第一文学部哲学科卒業、東京学芸大学教育学修士修了（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

（「BOOK」データベースより）

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読書メーターレビュー

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  • マエダ さん

    読了日：2019/01/31

    政治的なコネによって人を金持ちにする資本主義は多くの人に不公平で腐敗していると感じさせる資本主義である。アメリカの資本主義は政府出資の対GDPが微々たる時代に発展した資本主義であり市場競争を勝ち上がるしかなかった。本書はアメリカの経済体制の問題の所見を述べ、変革を熱く求める書であるという。

  • 1.3manen さん

    読了日：2014/01/19

    各章に結論があるので、多忙な人はそこだけ読んで必要ならその章を読むスタイルでよいと思う。21世紀の『国富論』（表紙折返し）。○○資本主義という呼称が相当書名に増えた感じがするが、市民資本主義のような印象を受ける。クローニイズム（縁故者びいき）は言論自由を抑圧、学習意欲低下、就業機会を危うくする（ⅷ頁）。コネの弊害。関係依存資本主義（8頁）などという呼称は初めて聞いた。資本主義は所得不平等をもたらす（37頁）。先に挙げたポーランド社会主義の本と読み比べるといい。バイアスは集合的結果として生じる（132頁）。

  • KAZOO さん

    読了日：2014/01/31

    第1部と第2部すなわち問題提起と解決篇に分けて書かれています。特にアメリカの現在の経済社会の問題点をえぐりだしてそれについての解決の仕方が書かれているのですが、若干単元だてが少し短く感じました。昔読んだガルブレイスの経済評論集を思い起こしました。

  • hidek さん

    読了日：2013/11/22

    著者は近年の米国では自由競争・機会均等の資本主義が失われつつあると警鐘を鳴らす。グローバル化や規制緩和により巨大化した企業は、政治に働きかけて法を捻じ曲げたり、助成を受けたりすることで、競争せずとも利益を確保する。また、原子力の専門家が原発に反対すれば職を失うように、寡占された市場では専門家は資本に取り込まれやすく、その地位を確保するため複雑な法律を作成したりする。この問題の解決には、弱者に再分配するのでは無く、助成を無くし自由競争を高め、大衆の倫理に基づくシンプルな法で権力の監視を行うことだ。

  • katsuya さん

    読了日：2013/08/26

    今年読んだ経済書では今のところベストです。今世界が不公平や不平等で溢れているののはなにが原因か？多くの人はマスコミや政治家の嘘に騙されてりるが、世界がこんなにも不平等なのは競争がないからだ。その逆ではない。よく競争の行き過ぎが格差や一人勝ち社会を生むといわれているがそれは間違いだ。競争がある世界では成り上がりものが多く現れ勝者は一時それを謳歌するが少しの油断で没落する。しかし、競争がない世界では一度勝ったらそれまでだ。挑戦者は存在することすら許されない。平等を実現するためには競争が必要なのだ。

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ルイジ・ジンガレス

１９６３年イタリア生まれ。経済学者。ミラノのボッコーニ商科大学を卒業、マサチューセッツ工科大学（ＭＩＴ）にてＰｈ．Ｄ取得。現在、シカゴ大学ブース経営大学院教授。欧米コーポレートガバナンス会議の創立者の一人であり、全米経済研究所研究員などを歴任

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