チェロのための作品全集 第2集　マルティン・ルンメル、ステファン・ストロイッシング

リース：チェロ作品集 第2集

祖父の時代からケルン選帝侯に仕える宮廷音楽家の一族の一人として生まれたフェルディナント・リース。彼の父は人格者として知られ、一時期ベートーヴェンにヴァイオリンを教えたこともあるほどの人物でした。その父から音楽教育を受けたリースはすくすくと才能を伸ばしましたが、1794年のフランス革命軍によるボン占拠のため、父は職を失い、彼自身の将来も絶たれてしまいました。そのため、彼の父はかつての教え子であるベートーヴェンに息子フェルディナントを託したことで、2人の師弟関係が始まることとなります。
　このアルバムに収録されたチェロ・ソナタはリースが15歳の時の作品であり、意欲的な作風は彼の豊かな才能をはっきりと示しています。他の曲もそれぞれ、巧みな作曲技法が用いられており、ベートーヴェンからメンデルスゾーンへと繋がるロマン派のチェロ作品として、強い存在感を発揮しています。（輸入元情報）

【収録情報】
リース：
1. 序奏とロシア舞曲 Op.113-1 (1823)
2. チェロ・ソナタ ハ短調 WoO2 (1799)
3. フルート、チェロとピアノのための三重奏曲変ホ長調 Op.63 (1815)
4. チェロ・ソナタ ヘ長調 Op.34 (1823)
5. 3つのロシアの旋律と変奏曲 Op.72（チェロとピアノ版） (1812)

　マルティン・ルンメル（チェロ）
　エリック・ラム（フルート：3）
　ステファン・ストロイッシング（ピアノ）

　録音時期：2018年7月8,9日
　録音場所：Schloss Weinberg, Kefermarkt, Austria
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）