モーツァルト(1756-1791)

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SACD 輸入盤

レクィエム ジョルディ・サヴァール&ル・コンセール・デ・ナシオン、ラ・カペラ・ナシオナル・デ・カタルーニャ(2022)

モーツァルト(1756-1791)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
AVSA9953
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド,輸入盤

商品説明


すべてを凌駕する超越的な力と美しさ! サヴァールによるモツレク

幼い日、サヴァールが教会に足を踏み入れると、そこではモーツァルトの『レクィエム』のリハーサルが行われていました。サヴァールはそれを聴いて「音楽というものがこんなにもすごい力を持っているなら、僕は音楽家になりたい・・・」と思ったといいます。それから長い年月が流れ、これまでに約230の録音をしてきたサヴァールが、モーツァルトの『レクィエム』をふたたび録音しました。
 サヴァールはこれまで、中世からモーツァルトの時代(さらに最近ではベートーヴェンやシューベルト)まで、ありとあらゆる音楽をヴィオラ・ダ・ガンバや指揮で演奏してきました。その中には宗教音楽も多くありましたが、サヴァールは、暗い悲しみと威嚇的な死、というものをスペインのカトリック主義という絵筆と色彩で描いてきました。音楽家として、そして学者としてまさに「啓蒙」の人であるサヴァール。ここで、死者のためのミサ、という本来のレクィエムの宗教的意義と効果を見事に私たちに提示してくれます。
 残響が非常に豊か、かつ過剰ではない絶妙な会場での録音。『怒りの日』での激しさもありつつ、とてもやわらかな響きは、かつてない聴体験。『奇しきラッパの響き』での神聖な響きには驚かされます。音楽史を生きてきたサヴァールにしかなしえない表現がここにあります。
 2023年には「エスペリオンXXI」との来日も予定されており、80歳を超えてなおその躍進がとまらないサヴァールの動向から目が離せません。(輸入元情報)


【収録情報】
● モーツァルト:レクィエム K.626

 レイチェル・レドモンド
(ソプラノ)
 マリアンヌ・ベアーテ・キーランド(メゾ・ソプラノ)
 ミンジェ・レイ(テノール)
 マヌエル・ヴァルサー(バリトン)
 ラ・カペラ・ナシオナル・デ・カタルーニャ(合唱)
 ル・コンセール・デ・ナシオン(コンサートマスター:マンフレート・クレーマー)
 ジョルディ・サヴァール(指揮)

 録音時期:2022年5月11-13日
 録音場所:カタルーニャ自治州カルドーナ城参事会教会
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND


総合評価

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10月末にサヴァールの演奏会に足を運んだが...

投稿日:2023/12/11 (月)

10月末にサヴァールの演奏会に足を運んだが、お元気そうで嬉しかった。レクイエムなど録音するとついつい心配になってしまう。さて、この演奏、さすがサヴァールだ。まずは、この曲の「イタい本質」を炙り出した事である。教会録音なので、ゆっくりやりすぎると音が濁るから、テンポが早目なのは当然ではあるが、それでもサヴァールは冒頭から浮遊感のあるような音作りで、暗くない。と言うか、むしろ楽しく歩くよう。et lux per petua で光が刺す。サヴァールは冒頭はそのための序奏だったと解き明かす。こうやって聴くと、Dies iraeは疾走感が前面に出るし、Tuba mirumはのほほんとした田園の曲のように聴こえる。こうやってサヴァールは、この曲の持つ「レクイエム=深刻さ』はまやかしだということを白日の下に晒し、本質を見せるのだ。Sanctus以降のジュスマイヤー部分になると、その傾向は一層明らかになる。例えばBenedictus前半最後の部分など、et lux per petuaの繰り返しであり、明るさを増すばかりという演奏を繰り広げている。これにより、ジュスマイヤーの補筆部分が、彼としては最高の仕事だろうが、モーツァルトとは明らかに違うというもう一つのイタい部分も描き切る。サヴァールは、とにかくこの曲に新しい価値を見出し、我々に教えてくれる。本当に彼らしい読みである。 また合唱はいつもの通り訓練されている。例えば冒頭のKyrie eleisonはほとんどの演奏がノーブレスで歌うが、サヴァールは明確にKyrieとeleisonを切る。もちろん歌詞の意味を踏まえているのだが、このため合唱団のブレスが持つのでフーガが立体的になる。このような技が多数。さすが合唱にも熟知しているのである。ただ、アルトが少し弱く、発音がちょっと聞き取りにくいのが唯一の欠点か。独唱陣も、どちらかというと伸びやかに歌っており、特にソプラノのレドモンドは宗教的歌唱と一線を画している。それがまたこの演奏のコンセプトに合うのだから恐れ入る。 モーツァルトのレクイエムに新しい光をもたらしたサヴァール。皆様にも一聴をお薦めしたい。

てつ さん | 東京都 | 不明

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死者を悼むというよりも感謝の気持ちで温か...

投稿日:2023/06/10 (土)

死者を悼むというよりも感謝の気持ちで温かく見送るという雰囲気に満ちています。テンポは速めですが性急な感じは全くなく、終始穏やかな情感に包まれていて、私としては初めて聴くタイプの演奏でした。録音も優れていて一聴をお勧めします。

好事家 さん | 千葉県 | 不明

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旧録音も持っていますが、あらゆる面におい...

投稿日:2023/06/08 (木)

旧録音も持っていますが、あらゆる面において練度が増しているようです。近年発売されたベートーヴェンやシューベルト、モーツァルトの交響曲に続き、ますます円熟の度を増しているサヴァールならではの境地ではないでしょうか。 オケ部分の音のドラマは十分感じますが、全体を通じて、どこか達観したような融通無碍というか、静謐な空気感が印象的に感じました。独唱陣、コーラスともにラテン語の発音がとても明瞭で、その点ではペーター・シュライヤー指揮ドレスデン盤(合唱はライプツィヒ放送合唱団)に匹敵すると感じました。 後半部分はジュスマイヤー版のように感じましたが、ふつう、大指揮者の演奏で聞いても、この弟子が作った部分はやや落ちると感じるものですが、サヴァールの演奏ではあまりそういう感じはなかったです。演奏の良さなのでしょうね。

kadoshin さん | 東京都 | 不明

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モーツァルト(1756-1791)

1756年:ザルツブルクで誕生。 1761年:最初の作曲(『アンダンテ ハ長調 K.1a』)。 1782年:オペラ『後宮からの誘拐』初演。 1783年:大ミサ曲ハ短調 K.427(417a)を上演。 1785年:弦楽四重奏曲集(ハイドン・セット)をハイドンに献呈。 1786年:オペラ『フィガロの結婚 K.492』初演。 1787年:父レオポル

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