モーツァルト(1756-1791)

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Hi Quality CD 輸入盤

『ドン・ジョヴァンニ』全曲 ブルーノ・ワルター&メトロポリタン歌劇場、ピンツァ、サヤン、他(1942 モノラル)(3CD)

モーツァルト(1756-1791)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
EPITA038
組み枚数
:
3
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
Hi Quality CD
その他
:
限定盤,輸入盤

商品説明


喜劇と悲劇ー両面を描き分けたワルター伝説の名演
『ドン・ジョヴァンニ』(1942年)が最新リマスターでUHQCD化なる!


凄まじい嵐のような表現が聴き手におそいかかる一方、優しい場面のデリケートなニュアンスも最美だ。(宇野功芳)

ワルターは1939年、63歳でアメリカに移住してから、しばしばメトロポリタン歌劇場でオペラ上演の指揮をしました。1941〜46年の間に特に集中的に出演、『フィデリオ』(7回)、『売られた花嫁』(4回)、『ドン・ジョヴァンニ』(9回)、『オルフェオとエウリディーチェ』(2回)、『魔笛』(17回)、『フィガロの結婚』(6回)、『運命の力』(8回)、『仮面舞踏会』(10回)を指揮しています。その後は51年に『フィデリオ』(5回)を指揮してからメット指揮活動から引退したものの、56〜7年に「モーツァルト生誕200年記念公演」に復帰して『魔笛』(7回)を指揮しております。本ディスク(1942年3月7日のライヴ)はメットでの『ドン・ジョヴァンニ』初演からちょうど1年後の記録です。
 歌手陣はタイトル・ロールに当時メットで人気が沸騰していたイタリア出身の名バス歌手ピンツァ、レポレッロにはボリス・ゴドゥノフ役で有名なロシア出身のキプニス、ドンナ・エルヴィーラにチェコの美人ソプラノ、ノヴォトナ、ツェルリーナにはブラジルが生んだコロラトゥーラの名手サヤン、ドンナ・アンナにはアメリカのバンプトンを配し国際色豊かな顔ぶれ。特にピンツァはこの役が一世一代の当たり役で、豊麗な美声と端麗な容姿を披露してします。
 ワルターの指揮は「窓辺のセレナーデ」(ドン・ジョヴァンニ)や「ぶってよマゼット」(ツェルリーナ)などの名アリアではやわらかく抒情性あふれる音色や暖かく優美な響きで包み込みながら、一転して地獄落ちの場面ではフルトヴェングラーの名演と比較されるほどの劇的緊迫感がみなぎる激しい感情の爆発。このオペラの持つ2つの側面、「シャンパンのアリア」(ドン・ジョヴァンニ)や「カタログの歌」(レポレッロ)に代表される「喜劇」の面、ドンナ・アンナの復讐劇や地獄落ちの場面に代表される「悲劇」の面の両面をワルターはなんと的確に描き分けていることでしょう。

1999年にベストセラーとなった文春新書『クラシックCDの名盤』のなかで、宇野功芳氏はこの演奏盤を採りあげ、つぎのように紹介しています。
「モーツァルトの歌劇の中で、いちばん飽きが来ず、それどころか聴けば聴くほど魅力を増すのは『ドン・ジョヴァンニ』であろう。そして、一度でもこのワルター盤の洗礼を受けた者は、激しい感動と興奮の渦から抜け出すことは決してあるまい。フルトヴェングラーの方がいい?とんでもない。同じライヴでも、ワルターに比べてなんと重く、なんと生ぬるいことか。もちろん欠点はたくさんある。録音が古い(1942年)。歌手のスタイルも古い。チェンバロの代わりにピアノが使われている。だが、そういうことをあげつらって、このCDに耳を傾けないとしたら、これ以上もったいない話はあるまい。
 ワルターは本来ドラマの人であり、オペラの人である。彼の音楽は温かいが迫力不足だ、という人もいるが、一度かぎりの実演では情熱のたぎり立つような凄演を示すことも少なくなかった。その最上の例が『ドン・ジョヴァンニ』で、基本テンポはおどろくほど速く、そのたたみこんでゆく緊迫感は比類もない。凄まじい嵐のような表現が聴き手におそいかかる一方、優しい場面のデリケートなニュアンスも最美だ。<宇野>」
『クラシックCDの名盤』(宇野功芳 中野 雄 福島章恭 共著 文春新書 1999年刊)

ラジオ中継のアナウンスもノーカットで収録した完全盤。幕の間の休憩はともかく、幕中は途切れなしに収録されており、歌手陣が名アリアを披露した後の観客の長い拍手や歓声もアナウンスが被さるように入るまで続き、会場からの実況中継を聴いているような雰囲気になります。
 この頃の放送録音としてはきわめて明瞭で良好な音質。ノイズも少なく聞きやすいレベルです。従来の海外盤のいずれにも勝るとも劣らない音質が最新リマスターとUHQCD化によってさらにパワーアップ。ワルター・ファンならずとも必携必聴のモーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』(1942年)、初登場の国内盤をご堪能ください。

台詞の場面も含む歌詞・対訳をトラックNo も入れてPDFファイルで販売元(キングインターナショナル)のHP(WEBサイト)に掲載します。プリントアウトも可能です。ブックレットに記載するパスワードを入力してください。(販売元情報)

【収録情報】
● モーツァルト:歌劇『ドン・ジョヴァンニ』全曲


 エツィオ・ピンツァ(バス:ドン・ジョヴァンニ)
 アレクサンダー・キプニス(バス:レポレッロ)
 ローズ・バンプトン(ソプラノ:ドンナ・アンナ)
 チャールズ・クルマン(テノール:ドン・オッターヴィオ)
 ヤルミラ・ノヴォトナ(ソプラノ:ドンナ・エルヴィーラ)
 ビドゥ・サヤン(ソプラノ:ツェルリーナ)
 マック・ハレル(バリトン:マゼット)
 ノーマン・コードン(バス・バリトン:騎士長)
 メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団
 ブルーノ・ワルター
(指揮)

 録音時期:1942年3月7日
 録音場所:ニューヨーク、メトロポリタン歌劇場
 録音方式:モノラル(ライヴ)

 Produced by Epitagraph(原盤:エピタグラフ)
 国内製作
 日本語帯・解説付き(解説:山崎浩太郎)

内容詳細

ワルター指揮、メトロポリタン歌劇場管弦楽団・合唱団による、モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」を収録(1942年録音)。出演回数の多いメトロポリタン・オペラで、物語の喜劇と悲劇をくっきり演奏し分けながら作品の魅力を打ち出している。(CDジャーナル データベースより)

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人物・団体紹介

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モーツァルト(1756-1791)

1756年:ザルツブルクで誕生。 1761年:最初の作曲(『アンダンテ ハ長調 K.1a』)。 1782年:オペラ『後宮からの誘拐』初演。 1783年:大ミサ曲ハ短調 K.427(417a)を上演。 1785年:弦楽四重奏曲集(ハイドン・セット)をハイドンに献呈。 1786年:オペラ『フィガロの結婚 K.492』初演。 1787年:父レオポル

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