メシアン:トゥーランガリーラ交響曲
ハンヌ・リントゥ&フィンランド放送交響楽団
ヒューイット、アールマン=クラヴリー
クーセヴィツキーに作曲を委嘱され、バーンスタイン指揮ボストン響が初演したメシアンの『トゥーランガリーラ交響曲』は、20世紀中盤の作品としては親しみやすいこともあってか、かつてN響アワーの開始音楽としても使用された人気作品でもあります。
にぎやかなオーケストレーションの施された交響詩のようなこの音楽では、大編成のオーケストラに加えて、ピアノと不思議な音のオンド・マルトノも大活躍。オーディオ的にも聴きごたえのある作品だけに新たな録音のSACDでの登場は歓迎されるところです。
指揮はフィンランドのハンヌ・リントゥ。震災直後にも来日してダイナミックな指揮をしていたリントゥは、幅広いレパートリーの持ち主ですが、これまでのレコーディングは、リゲティやエネスコなど近現代音楽が中心でした。今回も20世紀作品ということになりますが、解釈や録音による変化の違いが楽しめる場面も多い名曲だけに、仕上がりに期待のかかるところです。
オーケストラは、現在、リントゥが首席指揮者を務めるフィンランド放送交響楽団。ピアノにイギリスのアンジェラ・ヒューイット、オンド・マルトノにフランスのヴァレリー・アールマン=クラヴリーという国際的女性奏者をゲストを迎えての注目盤の登場です。(HMV)
【収録情報】
・メシアン:トゥーランガリーラ交響曲
第1楽章:序章 (Introduction)
第2楽章:愛の歌1 (Chant d'Amour 1)
第3楽章:トゥーランガリーラ1 (Turangalila 1)
第4楽章:愛の歌2 (Chant d'Amour 2)
第5楽章:星たちの血の喜悦 (Joie du Sang des Etoiles)
第6楽章:愛のまどろみの庭 (Jardin du Sommeil d'Amour)
第7楽章:トゥーランガリーラ2 (Turangalila 2)
第8楽章:愛の敷衍 (Developpement d'Amour)
第9楽章:トゥーランガリーラ3 (Turangalila 3)
第10楽章:終曲 (Final)
アンジェラ・ヒューイット(ピアノ)
ヴァレリー・アールマン=クラヴリー(オンド・マルトノ)
フィンランド放送交響楽団
ハンヌ・リントゥ(指揮)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.0 SURROUND