完璧なリズム、絢爛なるハーモニー、ピアノとオンド・マルトノの官能的な対話
トロント交響楽団×新音楽監督ヒメノ×アムラン×ナタリー・フォルジェによる
2023年最新録音にして決定的名盤!
トゥーランガリラ交響曲。メシアンの最初の大規模な管弦楽曲であり、フランス生まれの電子楽器オンド・マルトノが用いられているほか、ピアノやチェレスタなど鍵盤楽器も登場する編成、そしてその壮大なスケールで音楽史上燦然と輝く大名作のひとつです。ここでまた注目の新譜が登場します。
管弦楽は、1967年に小澤征爾の指揮、メシアン立ち合いのもと本作を録音したオーケストラであるトロント交響楽団。1922年に設立された同団の100周年記念の一環として、大変に力の入ったプロジェクトといえるでしょう。音楽監督に新しく就任したヒメノ(2020/21のシーズンから音楽監督に就任。ルクセンブルク・フィルの音楽監督でもあります)との初共演盤でもあります。ピアノにはカナダを代表するピアニスト、マルカンドレ(マルク=アンドレ)・アムラン。オンド・マルトノにはメシアン研究家でツェンダーやカンブルランら様々な指揮者とも共演しているナタリー・フォルジェ。2016年よりパリ国立高等音楽院でオンド・マルトノ科の教授も務めている人物です。
トゥーランガリラ交響曲はトリスタンとイゾルデの伝説に基づいておりますが、究極的には「愛の歌」であり「喜びへの讃歌」であるとし、愛についてメシアンは、内省的な部分と壮大な部分、あるいは官能的で親密な部分と巨大なリズム・エネルギーの動き、といった対照的な状態をもって描かれていきます。そのダイナミクス、色彩、感情の豊かさは類を見ないものです。ヒメノ率いるトロント交響楽団は、すべてのエネルギーを重ね合わせてこの作品に挑み、さらに本作を何度も演奏したことがあるナタリー・フォルジェのオンド・マルトノの妖しい魅力、そしてこちらも本作を何度も演奏したこともあるアムランの輝かしい音色、すべてが一体となって、このメシアンの大傑作を一大スペクタクルとして響き渡らせます。(輸入元情報)
【収録情報】
● メシアン:トゥーランガリラ交響曲(1946-48 rev.1990)〜ピアノ独奏、オンド・マルトノ独奏、大オーケストラのための
マルカンドレ・アムラン(ピアノ)
ナタリー・フォルジェ(オンド・マルトノ)
トロント交響楽団
グスターボ・ヒメノ(指揮)
録音時期:2023年5月
録音場所:トロント、ロイ・トムソン・ホール
録音方式:ステレオ(デジタル)