基本情報
内容詳細
2022年仏大統領選。投票所テロや報道管制の中、極右国民戦線のマリーヌ・ルペンを破り、穏健イスラーム政権が誕生する。シャルリー・エブド事件当日に発売された新たなる予言の書。
読み終わって、呆然としながら、自分にこう言い聞かせなければならなかった。
「これは小説であって現実ではないんだ」と。
「こんなことは起こらない‥‥たぶん‥いや、もしかしたら」
──高橋源一郎(作家)
シニカルな状況認識、政治的な無力感、そして人間の滑稽さに対する冷め切った視線。
ウエルベックはヨーロッパの未来も若者の力もなにも信じていない。
けれど、その残酷さこそが文学の力なのだ。
日本にはこんな作家はいない。
読むべし!
──東 浩紀(批評家)
「彼も新政府内閣総理大臣なんじゃないか?」
ウエルベックは僕が今、そう感じちゃう唯一の生きる作家だ。
愉快な転覆を♡
──坂口恭平(新政府内閣総理大臣)
官学という宮廷に仕える道化師は、露悪的にひれ伏しつつ、顔を背けて窮状をアピールする。
果たして、我々に咎め立てができるだろうか?
ウエルベックは、 “宗教”を越えた先、闘うべき対象の影を朧げに炙り出した。
──上田岳弘(作家)
近未来のフランスが舞台のはずが、読み終えると現代日本の話に思えてくる。
いま、首相も国会も民主主義も信用できない人、必読。
──市川真人(批評家)
『服従』を読むと、人間の自己同一性を保つにあたって、知識や教養がいかに脆いものであるかということがわかる。それに対して、イスラームが想定する超越神は強いのである。
──佐藤優(作家・元外務相主任分析官)、本書「解説」より
(河出書房新社HPより)
【著者紹介】
ミシェル・ウエルベック : 1957年生まれ。1998年長篇『素粒子』(ちくま文庫)が大ベストセラーとなり、世界各国で翻訳・映画化される。現代社会における自由の幻想への痛烈な批判と、欲望と現実の間で引き裂かれる人間の矛盾を真正面から描きつづける現代ヨーロッパを代表する作家。『地図と領土』(ゴンクール賞受賞、筑摩書房)
大塚桃 : 現代フランス文学の翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ユーザーレビュー
読書メーターレビュー
こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。
powered by
starbro さん
読了日:2016/07/10
ケイ さん
読了日:2016/04/18
Miyoshi Hirotaka さん
読了日:2017/11/14
Vakira さん
読了日:2016/05/13
Tui さん
読了日:2017/04/02
(外部サイト)に移動します
ミシェル・ウエルベックに関連するトピックス
-
欲望と現実を描くウエルベックの注目作 圧倒的な虚無を抱えた「僕」は、父の死をきっかけに参加したタイへのツアーで出会った女性と恋におちる。パリへ帰国し、ふた... HMV&BOOKS online|2016年01月04日 (月) 15:14
-
世界の終わりに人間を考察するSF長編 辛口コメディアンのダニエルが生きる現代と、その遺伝子で再生されるクローンが生きる人類滅亡後の世界が交錯するSF的長篇... HMV&BOOKS online|2015年12月28日 (月) 11:39
-
これはただの小説なのか?現実に起きるかもしれない恐怖を描く 2022年仏大統領選。投票所テロや報道管制の中、極右国民戦線のマリーヌ・ルペンを破り、穏健イスラーム政権が誕生するが... HMV&BOOKS online|2015年09月15日 (火) 10:11
文芸 に関連する商品情報
-
完全版Testosteroneバイブル『365日、絶好調で超ハッピーに... 毎日365日、身近なところに置いて読み続けるだけで、自然とTestosterone哲学が染み込んでいく!10周年メモ... |1日前
-
人気作家17人によるリレーエッセイ『私の身体を生きる』5月24日発売 女性/女性として生きる17人の作家がときにユーモラスに、ときに激しく、かつてない真摯さでつづった、自分と自分の身体の... |2024年04月11日 (木) 00:00
-
【最新】2024年本屋大賞受賞作品決定 全国の書店員が選ぶ「本屋大賞」。2024年本屋大賞結果が4月10日(水)に発表されました!大賞作品は『成瀬は天下を取... |2024年04月10日 (水) 14:00
おすすめの商品
商品情報の修正
ログインのうえ、お気づきの点を入力フォームにご記入頂けますと幸いです。確認のうえ情報修正いたします。
このページの商品情報に・・・