ミカコ・ブレイディ

人物・団体ページへ

ヨーロッパ・コーリング 地べたからのポリティカル・レポート

ミカコ・ブレイディ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784000023993
ISBN 10 : 4000023993
フォーマット
出版社
発行年月
2016年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
289p;19

内容詳細

社会保障の削減。貧困の拡大。緊縮政策によって未来を奪われる若者や労働者たち。日本と同様の問題に直面する欧州にあって、英国やスペインでは新たな求心力を持った左派が支持を集め、大きなうねりをまきおこしている。在英二〇年のライターが、いま欧州に吹く風を日本に届けるべく、熱い思いとクールな筆致で綴った注目の政治時評。

目次 : 1(こどもの貧困とスーパープア/ 格差社会であることが国にもたらすコスト/ ハラール肉と排外ヒステリア ほか)/ 2(政治を変えるのはワーキングクラスの女たち/ 英国が身代金を払わない理由/ フェミニズムとIS問題 ほか)/ 3(米と薔薇―新自由主義の成れの果ての光景/ 民主主義ってコレなのか?―ポデモスが直面する現実)

【著者紹介】
ブレイディみかこ : 1965年、福岡県福岡市生まれ。1996年から英国ブライトン在住。保育士、ライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 榊原 香織 さん

    面白かった。 形容詞翻訳せずにカタカナで言っちゃってるとこがクール。 スコットランド、SNPの二コラ・スタージョン、だいぶ馴染みが出てきました。 あのピケティがスペインの左派政党ポデモスの経済アドバイザーやってる(やってた?)とは知らなかった。 対立政党シウダダノス党首の美男ぶりにはビックリ(ミーハーですみません。昔のトップガンのトム似) 2016年刊 ブレクジットは現実味なかった頃のイギリス。

  • ネギっ子gen さん

    地べたから見た、ヨーロッパのポリティカル・レポートだが、最後の方で祖国日本にも言及。<世界規模で「上」と「下」の棲み分けがダイナミックに進行しているということであり、それは日本にとって他人事ではない。というか、上下分離に関しては日本は他国よりよっぽど進んでいる>と。その通り。で、その事実を(おめでたいことに)日本人は認識してない。<(日本では)山中に置き去りにされた高齢者のように、弱者がここにはいない、見えないものにされ>る。何せ「空気を読む」ことを強要され、「忖度する」ことを重んずるお国なのだから! ⇒

  • みねたか@ さん

    経済格差,レイシズム。イギリス社会の諸問題を切り込むコラム。政権への痛烈な皮肉,地べたの労働者たちとの連帯の熱い思い。特に印象深いのは、ヨーロッパ各地で台頭していた左派指導者たちの言葉への言及。改めて政治とは、市民が自らの生活に根差して語り得る言葉をいかに紡げだせるかによるのだと感じた。執筆された2015年から4年以上が経過してイギリスをはじめヨーロッパの政治情勢は大きく変転した。それでも,現状を真剣に考えて反応するが故の変化は,思考を停止した消去法による停滞よりははるかにましだろう。

  • ばんだねいっぺい さん

    本の帯に「もはや、右対左ではない。上対下の時代だ」と書かれているが、本書の言いたいことはこれに尽きるのかなと。右対左時代は、いくらかまだましだったのだなと思った。文明すごろく逆戻りだから。今度は、日本編を書いてくれるというので、楽しみにしている。

  • zirou1984 さん

    タイトルはThe Clashの名曲『London Calling』からの引用。2014年から16年頭にかけて、WebでUpされていたニュース記事をまとめた本書はそれ故状況報告的な面が強いのだが、それでもスコットランドの独立騒動やコービンやイグレシアスが主導する新しい政治の動きは興味深く、英国労働者が誇りとする「1945年の精神」とそれを歌うパンと薔薇の話は深く突き刺さる。著者は地べたからの眼差しで見つめながらも決して憎悪に溺れない。知性と感情を両立させるその言葉は、尊厳と良心によって支えられている。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

社会・政治 に関連する商品情報

おすすめの商品