SHM-CD

交響曲第9番 カルロ・マリア・ジュリーニ&シカゴ交響楽団(2CD)

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
UCCG53047
組み枚数
:
2
:
日本
フォーマット
:
SHM-CD

商品説明

ドイツ・グラモフォン - THE HISTORY
カルロ・マリア・ジュリーニ/マーラー:交響曲第9番


【ドイツ・グラモフォン125周年記念】【SHM-CD仕様】【グリーン・カラー・レーベルコート】
豊かな音楽性と全てを包み込むような指揮で、世界中のオーケストラから愛された名指揮者カルロ・マリア・ジュリーニ。首席客演指揮者を務めていたシカゴ交響楽団と1976年に録音したマーラーの交響曲第9番は、ジュリーニの代表的名盤のひとつで、悠久の流れを思わせるゆったりとしたテンポのなか、シカゴ交響楽団の華麗なサウンドがホールを満たします。巨大な音響のなかでも、カンタービレを失うことのないジュリーニの音楽性が顕著に表れた本盤は、マーラーの9番を語るうえで決して欠かすことのできない1組です。1977年度レコード・アカデミー賞受賞盤。(メーカー資料より)

【収録情報】
● マーラー:交響曲第9番ニ長調

 シカゴ交響楽団
 カルロ・マリア・ジュリーニ
(指揮)

 録音時期:1976年4月
 録音場所:シカゴ
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

収録曲   

ユーザーレビュー

総合評価

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この日本に「マーラーの9番はすごい曲だ」...

投稿日:2023/03/26 (日)

この日本に「マーラーの9番はすごい曲だ」という印象を与えたのは、もちろん、バルビローリが初めだと思うが、私の年代だと、とにかくこのジュリーニ盤である。当時はクラシックの新譜をNHKーF Mで放送してくれて、そこでこのディスクを聴いた時の衝撃は忘れられない。当時の私はまだこの曲の第一楽章がどれだけすごいのか、ということがわからず、曲全体の雰囲気に惹かれ、とりわけ第四楽章に耽溺していた。年月を経て、この曲の第一楽章が西洋音楽史上、どれだけの価値があるのかを知って、(これは村井先生の著作のおかげでもある)このジュリーニの演奏がどれだけ凄いのかということも理解できた。春の祭典の凄さを世に広めたのがブーレーズなら、マーラーの9番についてはジュリーニなのである。特に第一楽章については、このジュリーニの演奏が白眉である。だから、この曲が好きならば、この演奏を聴かねばならない、とすら言いたい。このジュリーニの演奏を聴けば、他の演奏もわかってくる。このディスクを聴かれたことない方には強く勧めたい。

てつ さん | 東京都 | 不明

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ジュリーニとシカゴ交響楽団による1976年の...

投稿日:2020/01/01 (水)

ジュリーニとシカゴ交響楽団による1976年の録音は、40年以上の歳月を経た現在においても、『第九』の名盤の中の名盤としてあげられる。高度な演奏技術と圧倒的なパワーを誇るシカゴ交響楽団が、ジュリーニの内省的な解釈と豊かな歌心に完璧に応えている。全体的にテンポを遅めに設定し、音楽がきわめて自然に流れて行く。雄大な構成力と細部まで彫琢された美しさが両立した奇跡の演奏である。純音楽的に最も重要な第1楽章の演奏が特に傑出しており、本盤に対する高い評価を決定づけている。第1楽章は密度の濃い音楽であり、演奏者にはもちろんのこと、聴き手に対しても極度の集中力を要求する。第107小節までの呈示部もきわめて重要であり、この部分だけでも全曲の演奏の良し悪しが分かると言っても過言ではない。以下に、私が感じる本盤の特色をいくつか取り上げる。まず、第1楽章の第17小節(01:18)のイングリッシュ・ホルンの下降音型の音色と繊細な表現力は特筆に値する。残照を見つめるように、過ぎ去った遠い日々を懐かしく慈しむ心情が比類のない美しさで表現される。ニ長調を基調とする拡張された主要主題ののち、第69小節(05:32)から第70小節にかけての、トロンボーンと木管による半音ずつの上行音型のクレッシェンドと、その直後の弦とホルンの掛け合いが切ないほどに美しい。絢爛でありながら退廃的でもあり噎せ返るようである。マーラーが生きた十九世紀末から二十世紀初頭にかけての、ヨーロッパ貴族文化の崩壊と、新しい時代の到来を予感させる当時の空気感までをも想像させる演奏である。呈示部の終局でアレグロと指示された最強奏部でも、シカゴ交響楽団の演奏に揺るぎはなく、アンサンブルの乱れもまったくない。忍び寄る『死』に対峙する精神は、どこまでも孤高であり、かつ強靭である。また、第1楽章の展開部後半の第267小節(18:44)からのテンポTアンダンテにおける、第1ヴァイオリンのトップとトップサイドによるソロは、まるで同じ楽器を同じ奏者が演奏しているような艶やかな音色を聴かせる。演奏技術の高さと演奏者の層の厚さに感心させられる。第1楽章のコーダの終局部における、第448小節(31:20)からのオーボエによって長く伸ばされる下降音型も、第1楽章の締めくくりにふさわしく、惜別の深い情感を湛えて美しい。さらには、『第九』において最も感動的なフレーズのひとつである第4楽章の第56小節(07:50)のヴァイオリンのユニゾンも、ジュリーニは「長く伸ばして」の指示どおりたっぷりと感動的に歌わせる。総譜の最終ページ(アダージッシモ)の演奏時間は3分36秒であり、標準的なテンポである。過度に感情を移入するのではなく、凛とした佇まいを保ち、最弱音が消え入るまで、ポリフォニーを美しく聴かせている。私はこの盤を聴くたびに、シカゴ交響楽団のうまさに惚れ惚れする。定評のある金管だけでなく木管も、そして弦も、実に芳醇な音を奏でている。オーケストラの高い演奏技術と指揮者の魂が一体となって真に深い音楽表現が達成されたのである。本盤がシカゴで録音された約1か月後の1976年5月20日に、私はショルティの指揮によるシカゴ交響楽団の日本公演を聴いた。曲目は、ドビュッシーの『海』、ベルリオーズの『幻想交響曲』。アンコールは『タンホイザー序曲』であった。音色の美しさと繊細な表現力、そして圧倒的なパワー、全米No.1のヴィルトゥオーソ・オーケストラを堪能した。本SHM-CDは、国内初出LP盤から数えて、海外盤も含めると、6回目の購入である。解消した第4楽章のワウフラッターはもちろんのこと、リマスターの効果もあり、レンジ感・音場感が向上している。最高の演奏をより良い音質で聴きたいという私の願いを満たしてくれている。

宗仲 克己 さん | 東京都 | 不明

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じっくりと聴かせるマーラです。ただ第九だ...

投稿日:2014/03/13 (木)

じっくりと聴かせるマーラです。ただ第九だけでSHM-CDの2枚組ですから、何か他の曲も入れてくれてたら良かったと思う。

カズニン さん | 東京都 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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