CD 輸入盤

交響曲第6番『悲劇的』 キリル・コンドラシン&南西ドイツ放送交響楽団(1981年ステレオ)

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
SWR19416CD
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Germany
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


マーラー:交響曲第6番『悲劇的』
キリル・コンドラシン&南西ドイツ放送交響楽団


20世紀の名指揮者、キリル・コンドラシンが亡くなる2か月ほど前に残した南西ドイツ放送交響楽団とのマーラー:交響曲第6番のリニューアル盤。
 1981年3月7日、コンドラシンは急遽テンシュテットの代役として、アムステルダムのコンセルトヘボウでハンブルク北ドイツ放送交響楽団を指揮し、マーラーの第1交響曲を演奏したのを最後に、演奏会終了後に心臓発作を起こして帰らぬ人となってしまうのですが、最後の演奏会のプログラムがほかならぬマーラーであったというのも、この名匠のなんとも象徴的な最期としてあまりに有名です。
 いっぽうで、コンドラシンは史上初の交響曲全集を完成させた実績からも、ショスタコーヴィチ指揮者として名高い存在で、長らく封印されていた第4交響曲の世界初演を果たした同じ1961年に、第3交響曲をモスクワ・フィルと取り上げて、ソビエト初のマーラーの交響曲録音を行っています。
 ショスタコーヴィチの第4交響曲といえば、当時ショスタコーヴィチが傾倒していたマーラーの影響が色濃いことで知られる作品で、そのことはマーラーの第7番や第1番の引用からもあきらかですが、この作品とゆかりの深いコンドラシンが同時にすぐれたマーラー指揮者であったこととは偶然ではないようにおもわれます。
 かつては演奏機会も限られていたマーラーの音楽がポスト・スターリン時代になってようやく一般的になり始めたばかりの旧ソビエトで、マーラー受容をけん引する役割を担った第一人者がコンドラシンであり、メロディアにおこなった一連の録音を通じても確かめられます。
 このなかで、コンドラシンは第6交響曲を1978年5月にレニングラード・フィルとレコーディングしており、もっとも出来ばえがすぐれていたものして、きわめて緊張感に満ちた迫真の内容を聴かせていました。
 この南西ドイツ放送響盤は、前回との比較では、全曲で2分半ほど演奏時間が拡大した結果、細部のより克明な表現が印象的な仕上がりとなっており、繊細なアンダンテのあとにくる終楽章の暴れっぷりもすさまじいものがあります。
 なお、コンドラシンはここでも前回同様、中間2楽章について、第2楽章スケルツォ、第3楽章アンダンテの配置を採用しています。
 SWR所蔵のオリジナル・テープからデジタル・リマスタリングを行っています。

【収録情報】
● マーラー:交響曲第6番イ短調『悲劇的』


 南西ドイツ放送交響楽団(バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団)
 キリル・コンドラシン(指揮)

 録音時期:1981年1月13-15日
 録音場所:バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ
 録音方式:ステレオ(ライヴ)
 SWR収録
 旧品番:94217

=トラック・タイム=
・南西ドイツ放送響(1981年) I. 17:02+II. 12:09+III. 13:26+IV. 25:25 = TT. 68:24
・レニングラード・フィル(1978年) I. 16:28+II. 11:47+III. 12:40+IV. 24:50 = TT. 65:45

総合評価

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いろいろ出てますが 6番で結果的に1番聴...

投稿日:2013/02/16 (土)

いろいろ出てますが 6番で結果的に1番聴くのは この盤 飽きがたいんですね 自然で重すぎず 通好みですね

Sariこと熊太郎 さん | 北海道 | 不明

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演奏後間もなくNHK−FMで放送され、エ...

投稿日:2012/01/20 (金)

演奏後間もなくNHK−FMで放送され、エアチェックして結構聴いたものでした。こうして正規のディスクとしてリリースされるのはまことに結構であります。さて、コンドラシンはずいぶんとマーラーを録音しており、確か2番と8番がないというくらいだったかな。ただどれもこれもスーパー快速演奏で、十分なる「表現」がなされておらず、個人的には評価しておりません。今回は、昔聴いた演奏が出るということで、一種懐かしさを持って、ま、聴きなおすこととしました。全体に速いテンポであることはこれまでの彼のマーラーのディスクとやはり同じですが、ここでは違和感を覚えるほどではありません。第1楽章は提示部の反復なし。コンドラシンの熟練の技が活きた、好演です。第2楽章はスケルツォ。緩急のコントラストをあざといまでにつけたもので、特に急の方でちょっと行き過ぎだと思う。スコア指定は「重々しく」なのだから、いかにも軽い調子であり、この部分の意味をつかみかねているように思いますね。なお、個人的意見ですけど、第6番の名演は、どれもこのスケルツォを実にしっかりどっしり演奏して、この楽章の存在意義を納得させつつ魅力的に演奏しております(バーンスタイン新、テンシュテット、インバルなど)。アンダンテは流れるような歌を展開し、大いに魅力的。そしてフィナーレは、一気呵成に驀進する調子。ですが、ここも様々な要素を内包する構造なので、ひたすら飛ばしてゆくスタイルでは単調に傾きます。芝居っ気の多い曲ですから、ちゃんと「タメ」を作って盛り上げないとね。また、オーケストラを強力に引っ張って煽りたてているようですが、指揮者の意識はどこか醒めていて、内面からの共感や感興の乗りによる「白熱」した演奏ではない印象です。ということで、全般に、結構だとは思いますが、やはりコンドラシンがこの曲をどう演奏したかなという興味のもとに聴くのがよいでしょう。第6交響曲の名演とかいうチョイスにはなりませんね。録音は極めて優秀。本当はもう少し打楽器が前面に出た方がいいですけど(たぶんコンドラシンも結構鳴らしてると思うのですけど)、これでもよいでしょう。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

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まず録音について。私のシステム(ジンガリ...

投稿日:2011/12/19 (月)

まず録音について。私のシステム(ジンガリ&ユニゾンリサーチ)で聴く限りではハイ上がりという程の不都合は感じませんでした。確かに早いテンポの中でオケが必死になって弾いているのが良く分かります。しかし彼がこの曲に見た風景はそれでも十分に伝わってきますね。もともと狂気じみた6番が一層その狂気を増して迫ってくるようです。

G.v.Eisenstein さん | BRAZIL | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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