SHM-CD

交響曲第9番 ブーレーズ&シカゴ交響楽団

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
UCCG50016
組み枚数
:
1
:
日本
フォーマット
:
SHM-CD

商品説明

ドイツ・グラモフォン ベスト100
ブーレーズ&シカゴ交響楽団/マーラー:交響曲第9番

SHM-CD仕様

死の予感を漂わせているために「マーラーの告別の歌」とも称される、作曲家の完成した最後の交響曲である第9番。複雑なスコアを明晰に分析し、作品が内包する無限の神秘性を徹底的に追究したブーレーズのこの作品に対するアプローチは、文字どおり万全なものといえるでしょう。シカゴ交響楽団も指揮者の高度な要求に応えて、この作品の本質を見事なまでに再現しています。ブーレーズによるマーラー交響曲ツィクルスからの一枚。SHM-CD仕様。(ユニバーサル ミュージック)

【収録情報】
・マーラー:交響曲第9番ニ長調

 シカゴ交響楽団
 指揮:ピエール・ブーレーズ

 録音:1995年12月、シカゴ(デジタル)


【ドイツ・グラモフォン ベスト100 SHM-CD仕様】
クラシック界No.1レーベル「ドイツ・グラモフォン」の総力を結集し大好評を博した「グラモフォン・ベスト100」シリーズ。4年ぶりのリニューアルにあたり、最新かつ高音質の最強ラインナップが揃いました。
 全100タイトルをSHM-CD仕様で大幅に音質向上させましたが、価格はお求めやすい税込み1800円を維持。これまで以上にクラシック・ファンならびに幅広いお客様にお求められるシリーズとなっております。

・グラモフォン・レーベルが誇る最高のアーティストが奏でるクラシックの売れ筋レパートリーを全100タイトルに網羅。史上最強のクラシック・ベスト・シリーズです。
・カラヤン、バーンスタイン、小澤征爾、アルゲリッチ、ポリーニといったグラモフォン・レーベルを代表する往年の重鎮をはじめ、ユンディ・リ、庄司紗矢香、アリス=紗良・オットといった近年の話題盤も網羅した幅広いアーティスト陣。
・可能な限りニューマスターを使用することでクオリティを確保。
・ルビジウム・クロックを使用した精度の高いカッティングにより音質の向上。
・全100タイトル、SHM-CD仕様。音質の向上と従来盤との差別化を図ります。(ユニバーサル ミュージック)

収録曲   

ユーザーレビュー

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ブーレーズはDGに相当に長い年数をかけて...

投稿日:2011/06/01 (水)

ブーレーズはDGに相当に長い年数をかけてマーラーの交響曲全集を録音したが、本盤におさめられたマーラーの第9は、その最初期の録音である。演奏は、あらゆる意味でバーンスタインやテンシュテットなどによる濃厚でドラマティックな演奏とは対極にある純音楽的なものと言えるだろう。ブーレーズは、特に1970年代までは、聴き手の度肝を抜くような前衛的なアプローチによる怪演を行っていた。ところが、1990年代にも入ってDGに様々な演奏を録音するようになった頃には、すっかりと好々爺になり、かつての前衛的なアプローチは影を潜めてしまった。もっとも、必ずしもノーマルな演奏をするようになったわけではなく、そこはブーレーズであり、むしろスコアを徹底的に分析し、スコアに記されたすべての音符を完璧に音化するように腐心しているようにさえ感じられるようになった。もちろん、スコアの音符の背後にあるものまでを徹底的に追及した上での演奏であることから、単にスコアの音符のうわべだけを音化しただけの薄味の演奏にはいささかも陥っておらず、常に内容の濃さ、音楽性の豊かさを感じさせてくれるのが、近年のブーレーズの演奏の素晴らしさと言えるだろう。本演奏においても、そうした近年のブーレーズのアプローチに沿ったものとなっており、複雑なスコアで知られるマーラーの第9を明晰に紐解き、すべての楽想を明瞭に浮かび上がらせるようにつとめているように感じられる。それ故に、他の演奏では殆ど聴き取ることが困難な旋律や音型を聴くことができるのも、本演奏の大きな特徴と言えるだろう。さらに、ブーレーズの楽曲への徹底した分析は、マーラーが同曲に込めた死への恐怖や生への妄執と憧憬にまで及んでおり、演奏の表層においてはスコアの忠実な音化であっても、その各音型の中に、かかる楽曲の心眼に鋭く切り込んでいくような奥行きの深さを感じることが可能であると言える。これは、ブーレーズが晩年に至って漸く可能となった円熟の至芸とも言えるだろう。いずれにしても本演奏は、バーンスタイン&COAによる名演(1985年)とあらゆる意味で対極にあるとともに、カラヤン&ベルリン・フィル(1982年)の名演から一切の耽美的な要素を拭い去った、徹底して純音楽的に特化された名演と評価したい。このようなブーレーズの徹底した純音楽的なアプローチに対して、最高のパフォーマンスで応えたシカゴ交響楽団の卓越した演奏にも大きな拍手を送りたい。録音は、通常CDでも十分に満足できる音質ではあったが、今般のSHM−CD化によって鮮明さが増すとともに、音場が若干ではあるが広がることになった。このような純音楽的な名演を、SHM−CDによる鮮明な高音質で味わうことができる意義は極めて大きいと言わざるを得ないと考える。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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終楽章。旋律があたかも鏡、水面を境界に反...

投稿日:2011/05/09 (月)

終楽章。旋律があたかも鏡、水面を境界に反射し呼応する構造、そして、交錯する旋律が合一へと至る過程をブーレーズは適確に再現する。生は死に近づき、死は生に近づく。そして、二つは合一し、環を構成する。「復活」を希求し、ユダヤ教からキリスト教に改宗したマーラーの死生観が見事にこの曲にあらわれていることに気づかされる。

流れ星 さん | 不明 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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