DVD

交響曲第2番『復活』 朝比奈隆&大阪フィル(1995年大阪ライヴ)

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
TBRDVD1003
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
画面サイズ
:
通常
:
カラー
フォーマット
:
DVD

商品説明

朝日放送&東武DVD第3弾!
朝比奈の大熱演 朝日放送アーカイヴより完全初出
マーラー:交響曲第2番『復活』1995年ライヴ


1995年7月8日、朝比奈隆87歳を祝うバースデイ・コンサート(大阪、ザ・シンフォニーホール)を朝日放送がライヴ収録。音声、映像共に初出作品です。マーラー演奏の映像も初登場。
 ブルックナーの大家として知られる巨匠朝比奈が、マーラーの交響曲の中で最も多く取上げたのがこの『復活』です。その活動の節目節目にはこの曲を選んでおり、この曲への深い愛情を感じます。遅めのテンポで貫徹され、大海をゆく豪華な船を眼前にするかのような壮麗さです。夏のコンサートらしく、白タキシードに銀髪が美しく映えます。
 歌詞対訳は、朝比奈の盟友の大指揮者でマーラーの権威として名高い山田一雄氏によるもの。その文藝味豊かな日本語は、その教養の高さを今に伝えます。

【ヘンリー・フォーゲル(元シカゴ交響楽団総裁)のライナーノートより】
最も印象深いのは朝比奈の作品全体に対するヴィジョンである。マーラー作品の細部にフォーカスし、美しく、エキサイティング、ドラマチックもしくは切なく苦しいといったあまねく効果的な瞬間を個別に取り上げることは、指揮者にとってかなり容易なことである。しかしことさら困難なのは、この80分間の旅路の最初から最後まで、論理的な発展と進化を有しながら、それぞれの輪郭を与えることである。それは、その終着の地を常に心に浮かべ、そこに到達するための適切な道筋に沿ってそれぞれの細部を提示することができる指揮者によってのみ成し遂げられることなのだ。英国の偉大な指揮者であり、マーラーのスペシャリストであったジョン・バルビローリが指摘しているが、全てのマーラーの交響曲には真のクライマックスの一時点がある。そしてそのクライマックスが真のインパクトとなるよう蓄えとして取っておかなくてはならない。彼の言に拠り考えると、この第2番の交響曲ではスコアの結びの数ページがそれに当たるのであろう。この朝比奈の演奏において当該の部分のパワーはまさしく無尽蔵である。そしてそれは朝比奈が本来の行き先を忘れることがなかったからである。(東武レコーディングズ)

【収録情報】
・マーラー:交響曲第2番ハ短調『復活』
 井岡潤子(ソプラノ)
 竹本節子(アルト)
 大阪フィルハーモニー交響楽団&合唱団
 朝比奈隆(指揮)

 収録時期:1995年7月8日(朝比奈隆87歳バースデイ・コンサート)
 収録場所:大阪、ザ・シンフォニーホール(ライヴ)

 画面:カラー、4:3
 音声:リニアPCMステレオ
 NTSC

内容詳細

1995年7月8日に行なわれた朝比奈隆の87歳を祝うバースデイ・コンサートの模様を収録している。朝比奈のマーラーの第2番はCDで2種あるが、映像ではこれは初めて。朝比奈ファン待望の映像だろう。(CDジャーナル データベースより)

総合評価

★
★
★
★
★

4.5

★
★
★
★
★
 
4
★
★
★
★
☆
 
1
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
1
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
みなさま、大変に高い評価が多いところ、残...

投稿日:2012/08/20 (月)

みなさま、大変に高い評価が多いところ、残念ながら同意できませんねぇ。実際にこのコンサートで聴かれた方の感動に水を差すつもりはないのですけれど、こうしてディスクになったものだけで視聴した結果としては、この曲を堪能したというにはとても程遠い出来栄えです。その原因は一にも二にも朝比奈先生の指揮にあるのではないですかねぇ。映像で見る限り、オケの方を見ないで、ずっとうつむきっぱなし。スコアの方ばかり目が行っていて、そのせいか、各パートの反応がすこぶる悪い。出を間違う個所は多数で、殊にオケが完全に崩壊してしまう個所すらあり(第5楽章半ば)、聴いていて落ち着かないこと夥しい。朝比奈先生の指揮も、律義に振っているのですけれどその拍が微妙にずれを生じ、結果としてオケもずれが生じまして、正直それが気になって仕方ありません。そして、何だかその「振るのに精いっぱい」という感じの指揮ぶりで、マーラーのこの大交響曲に対する熱意や気迫と言いましょうか、表現意欲がさっぱり伝わらないというのが実感であります。要は「満身創痍」の出来栄え。演奏者に対する特別な思い入れなしには、このディスクに聴かれる演奏に賛辞は送れないよなあ、と思います。そういう記録です。録音はレンジが狭く、やや不満。映像処理はなんだか変。現代的センスとしては苦笑せざるを得ないもの、あり。ブルックナーはよかったのですが、こちらは問題あり、というのが偽らざる感想です。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

1
★
★
★
★
☆
3000円を超す値段に戻った今、星5つにする...

投稿日:2011/10/22 (土)

3000円を超す値段に戻った今、星5つにするのは躊躇する。しかし、音楽そのものは立派だし、音も良い。ポニーキャニオンから出ていたマーラーの2番が廃盤状態の今、朝比奈の『復活』を聞きたければ、これか、キングから出ている昔のやつしかない。映像は、ありとあらゆるテクニックを駆使して見ましたというわけで、「原光」のところで「紅の」と歌詞に出てくるところで、画面が赤く染まったり、朝比奈の円形スポットが出てきたり、セキュリティ画像のような画面四分割が出てきたり、舞台裏の別働隊もしっかり四角の枠に写し出されたり、今となっては陳腐とも言える映像テクをあらんかぎり駆使して見ましたというような感じだが、まあそこのところを少々我慢すれば、朝比奈とオケの写り具合もそここだし、音は非常に良いし、映像はやや荒いが、それほど酷くないし、朝比奈が『復活』の全体構造を俯瞰して、しっかり振っていることがわかる良い記録である。本当に休符は全部振っていて、打点が曖昧で、縦の線がずれるところも散見されるが、聞き終わった後、曲の全体像が焦点を結ぶと言う意味で、貫禄のマーラーと言ったところか。大フィルもよく弾き、吹き、叩いている。

七海耀 さん | 埼玉県 | 不明

4
★
★
★
★
★
当時関西に住んでいた小生は、この演奏会は...

投稿日:2010/09/21 (火)

当時関西に住んでいた小生は、この演奏会は聴きに行っていました。シンフォニーホールの客席のどこかに私の姿が写っているかも知れません。朝比奈隆のマーラーという稀有な体験をしたものとしては、よくぞ発売してくださいました、とメーカーや放送局に深く感謝したい。この日はオケのミス(特に第5楽章のマーチの部分)も散見されたものの、マエストロの遅いテンポにのみこまれ、柄にもなく興奮して「プラヴォー」と叫んでしまうほど感動しました。当時、様々な不遇や不運で精神的にきつい状態だったのですが、この当時、コンサート通いで、朝比奈先生の音楽から生きる元気をもらっていたような気がします。朝日放送が後日流した放送も見ましたが、15年経た今、聴いてみると、やはりオケの力量不足が妙に気になり「俺は何を聞いていたのか」とがっかりするのだが、それを補って余りあるのは、ありし日の朝比奈先生のお姿でしょう。最後のコーラスはマエストロへの挽歌のようにすら思えて、胸がつまる。朝比奈の2番といえば87年のシンフォニーホールライヴの方が完成度は高いと思いますが、このシリーズも老成の味があり捨てがたいでしょう。95年は「朝比奈隆の軌跡〜マーラーチクルス」として、この2番のほか3番、大地の歌を大フィルと演奏会で取り上げており、かつてキャニオンがライヴ録音のCDを発売していたが、再発売が望まれます。

eroicka さん | 不明 | 不明

3

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

プロフィール詳細へ

マーラー(1860-1911)に関連するトピックス

交響曲 に関連する商品情報

おすすめの商品