ベートーヴェン(1770-1827)

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Hi Quality CD 輸入盤

交響曲第9番『合唱』 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー&バイロイト(1954)

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
EPITA042
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
Hi Quality CD
その他
:
限定盤,輸入盤

商品説明


世界初! アセテート盤から復刻!
『ルツェルンの第九』と並ぶフルトヴェングラー最後の第九、
エピタグラフから鮮明な音質CD登場!


「ベートーヴェンの第九を彼みたいにやった人はいない。そうして50年たった今、これまでお前の聴いたものの中で一番第九らしい第九の演奏は?と聞かれたら、やっぱり私はあの年(54年)バイロイトで聞いた第九をあげるだろう。」〜2003年9月17日、朝日新聞『吉田秀和 音楽展望』

「私が彼から受けた最も深刻な感銘は・・・これも前に書いたことだが・・・バイロイトできいたベートーヴェンの第9交響曲の演奏から来たものである。あれは本当にすごかった。その後、私も「第9」を何回、何十回きいたか知れないが、あの時以上の「第9」は、ついに、きいたことがない。フルトヴェングラーにとって「第9」はあらゆる交響音楽の王者、至高究極の作品だったように、私にも、あの「第9」はあらゆる管弦楽演奏会の経験の王者だった。』〜吉田秀和著 レコード芸術・別冊「フルトヴェングラー」 音楽之友社1984年刊

「フルトヴェングラーは、その後、ザルツブルクで「ドン・ジョヴァンニ」と「フライシュッツ」を、バイロイトで「第9」をきいた。ことに「第9」は感心した。第3楽章がよかった。第4楽章の歓喜の主題がバスで出た時はずいぶん遅く、それが反復されるたびにだんだん速くなり、次第に盛り上がっていって、合唱にもってゆくところは、なんともめざましいばかりだった。」〜吉田秀和著 「音楽紀行」 新潮社1957年刊

フルトヴェングラーの第九といえば、1951年のバイロイト音楽祭再開記念公演でのものがあまりにも有名ですが、3年後の54年の夏にも巨匠はバイロイトでベートーヴェンの第9交響曲を指揮していました。「ルツェルンの第九」(54年8月22日ルツェルン音楽祭公演)の半月前、亡くなる3か月前のことです。
 吉田秀和からも絶賛された至宝の第九ですが、オリジナルの放送テープ(演奏会のラジオ放送用録音)はすでに消失しているようで、音質劣悪の海外盤、プライヴェートCDが90年代に出回った後、2012年に「ORFEO」が遺されていた「状態の良くない」テープを最新のデジタル修復技術で復刻してCDを発売、大きな評判を集めたのはまだ記憶に新しいところです。
 今回、エピタグラフが本録音のアセテート盤からの復刻音源を入手。キング関口台スタジオで丁寧かつ入念なマスタリングを施してCD化。盤復刻にともなうスクラッチ・ノイズこそありますが、高域を損なわないように過度なノイズ・リダクションはしていません。「ORFEO」盤より一枚ヴェールを剥がしたような生々しさがあります。従来に勝る鮮明(高域の伸び!)、良好音質のCDを「高音質CDの決定版」UHQCDにして発売。すべてのフルトヴェングラー・ファン必聴必携の名盤誕生!

【今回の音源=アセテート盤について】
今回の音源は、エピタグラフがアメリカの知人を経由して入手したアセテート盤からの復刻テープをデジタル・トランスファーしたもの。経年変化で磁気劣化が避けられないアナログテープに比べ、記録保存用に当時最適であったアセテート盤が50年代後半にアメリカで作られ、この知人は個人的に保有していたとのこと。
 51年のバイロイト、54年のルツェルンのときと違い、EMIの録音スタッフはこの日の収録には関与しておりません。録音状態は万全ではなく、アセテート盤の復刻やアナログテープへのコピーに伴うスクラッチ・ノイズやテープヒス、さらにはオリジナル・テープ収録の際にテープデッキの不具合で生じたと思われるワウ・フラッター(微妙なテンポの揺れ)も数か所に散見されますが、スクラッチ・ノイズの軽減化と第1楽章のピッチ修正以外はあえて手を加えておりません。「ORFEO」盤のライナーノーツによると使用した素材テープには「強烈な雑音やそれに被さっている変調雑音、目立つハム音、歪み、バリバリ音、短い音飛び」があったようですが、そこまでの不良箇所は認められませんでした。なお、このCDには「ORFEO」盤には含まれていない終了後の拍手の音(一瞬)も収録しています。

【フルトヴェングラー最後の咆哮ともいうべき54年バイロイトの第九】
最晩年にもかかわらず、熱気と覇気を充分にみなぎらせ、最後まで緊張感を持って、圧倒的な迫力で壮絶なクライマックスに導いています。随所に見せるティンパニの強烈連打、終結部における急激なテンポ変動、火のように燃える激しさ、燃焼度は51年盤(リハーサルでなく本番での演奏)をも凌ぎ、枯淡の境地を見せている「ルツェルンの第九」にはないところです。(販売元情報)

【収録情報】
● ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調 Op.125『合唱』


 グレ・ブロウエンスティーン(ソプラノ)
 イーラ・マラニウク(アルト)
 ヴォルフガング・ヴィントガッセン(テノール)
 ルートヴィヒ・ウェーバー(バス)
 バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
(指揮)

 録音時期:1954年8月9日
 録音場所:バイロイト祝祭劇場
 録音方式:モノラル(ライヴ)

 限定発売
 国内製作
 日本語帯・解説付き(解説:平林直哉)

内容詳細

巨匠の亡くなる3ヵ月前、2度目のバイロイトでの「第九」。当日吉田秀和が聴いており、大絶賛している。本作はアセテート盤からの復刻テープよりCD化して、音質改善に成功した。吉田が感動した演奏が広がる。(CDジャーナル データベースより)

総合評価

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期待を持ち過ぎたのか、これを聴いて指揮者...

投稿日:2023/11/16 (木)

期待を持ち過ぎたのか、これを聴いて指揮者や演奏家の解釈云々をいえるほど私は想像力を持ち合わせていません。冒頭から音がこもっていて何とも言いようがありません。晩年のフルトヴェングラーの第9を聴くなら、素直にルツェルンを聴くしかないと思いました。過度の期待は禁物です。

jin さん | 長野県 | 不明

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ついに出た。プライベート(個人蔵)のテー...

投稿日:2023/11/01 (水)

ついに出た。プライベート(個人蔵)のテープで1954年バイロイトのフルトヴェングラーのベートーベン交響曲第9番「合唱」である。ライナー・ノーツに、正規音源について、述べられていた。実際、以前「オルフェ」のリマスター版を聴いたが、雑音等を除くとここまで味気ない音になるかと、ガッカリした記憶がある。それに比べると、プライベート録音らしいプロでは考えられない録音のミスがあるが、格段に素晴らしい音になっている。その意味で、ファンなら是非、買うべきだ。また、フルトヴェングラーの「リング」をスカラ座公演したときの言葉「バイロイトでは、アリアや台詞が非常に明瞭に聞こえる反面、管弦楽(オーケストラ)効果のデメリットを、バランスを考え合わせる必要があります。」と言うのも理解出来るほど、第4楽章のソリストの歌唱が、大きく収録されているのも、面白い。是非とも、買って聴いてみるべきだ。

カニさん さん | 兵庫県 | 不明

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フルトヴェングラー の弱音の美しさについ...

投稿日:2023/10/22 (日)

フルトヴェングラー の弱音の美しさについて、多くの聴者が感じているだろう。 ただ弱いだけではなく、気持ちの張りが込められている。 夜明けの、澄んだ空気をくぐり抜けて届けられる光のように優しくあたたかい。 この第三楽章の演奏について言えば、朝日ではなく夕日。 一番ふさわしいのは、山で見る夕日。雲海を淡く染めながら、静かに閉じていく光。 一日の無事に感謝する時間。山頂へ辿り着けた安堵感。さらには、これまでの人生を振り返る内省のひととき。 光は、幸福感とともに、寂しさもたたえている。 この第三楽章を聴けるだけでも、もう充分に満点(天)の星5つだろう。 でも、、、。ここから本題に入ります。 音質状態は良くありません。 この CDの音質を評価する場合は、ORFEOレーベルの CDと比較するべきだと思います。 この CD(epitagraphレーベル)の販売元(king)情報には、 ORFEOは「状態の良くない」テープを使用したと書かれています。同時に、オリジナルテープ収録の際に、テープデッキの不具合で生じたと思われるワウフラッターも数カ所散見されますが、・・・と説明されています。つまり、アセテート盤から復刻したにせよ、元をたどれば、「状態の良くない」オリジナルテープに辿り着くわけで、ピッチ修正は第一楽章だけ行ったということなので、あとはほったらかしということになる。 一方、ORFEOの説明では、不具合があったのは、デッキではなく、テープの方です。これは、エピタグラフもしくはキング担当者の読み違えでしょうから、とやかくはいいませんが、問題は、テープ走行の不具合が、ランダムに多様に生じていると書かれていることです。 実際にエピタグラフのこの CDを聴くと、全編にわたってピッチの狂い(音程の狂い)がランダムに発生しています。 しかも、オルフェオ盤には無い、レコード溝をこする針音がかなり大きい。 アセテート盤を使用したことに、何かメリットがあるのでしょうか? 経年変化で劣化が避けられないテープにくらべて、保存用にアセテート盤が最適、というようなことが説明されていますが、本当にそうなのでしょうか? アセテート盤は、シュラックやビニール盤より劣化が早いそうです(Wikipedia参)し、この CDの解説者のH氏はご自身のレーベルでは、盛んに市販テープ(オリジナルではなく)からの CD復刻をなさっていますので、テープの劣化は、さほどでは無いのでは? さらに、H氏も書かれている通り、このオリジナルの録音は、楽器間のバランスが悪すぎる。特にティンパニーとフルートがやたら大きい。 さらにORFEOの説明では、(ここに全部は書ききれませんが、興味のある方はオルフェオ盤の商品説明を読んでください。) この録音の商品化を長く断念していたが、2011年になって初めて開発された装置を使い、音響技師が調整をくわえながら、頻発する音揺れの問題を解決。同時に、弦の聴き苦しい響きなども多少修正されたので、ようやくこの録音を CD化したのだとわかります。 オルフェオがいかに慎重に、大切にこの録音を扱ったか! 私があえて二つのレーベルの CDを比べるようなレビューを書いているのは、このような古く、しかも問題のある録音をリマスターすることの意味、意義、あるいは、そのやり方のコンセプトについて考えてしまったからです。 明らかに、なまの演奏では聞くことのないような不快な楽器音、あるいは会場で発生した不測の雑音などをどう処理したものが良いのか? 原音に忠実にリマスターした、ということが宣伝文句のように書かれていることが多い。 その原音とは何か?私たちが聴きたい音は何なのか? それは、多少問題はあっても、録音されたオリジナルテープの中の音なのか? それとも、本当にホールで響いていた音を再現しようと目指した音なのか? フルトヴェングラー は響きを大切にしていた音楽家だった。 が、本当の音を聴くことは不可能です。 しかし、たくさんの録音を、聴くことをかさねれば、頭の中で、その音響が聴こえてくると信じたい。聴こえてきたと思いたい。 1954年のバイロイトの第九を想像すれば、私の中では、オルフェオ盤の音のほうがより好ましい。 最初に第三楽章の素晴らしさを書きました。 オリジナル録音を同じにする二種の CDを、私はどちらも音量を通常聴く時よりも、かなり小さくして聴いた。 その方が、この録音の欠点がみえにくかったからです。 でも、それではやはり、第一、第四楽章の真価は聴き取れていないのだろうと思う。 ただ、第三楽章はそれでも美しかった。 エピタグラフ盤では、音揺れも多発するが、歴史的街並みを旅しているとおもえば許せます。(なんじゃ、それ!) 変な話しですが、 戦時中、ラジオから聞こえてくるフルトヴェングラー の演奏に 、(おそらく)こころからみみを傾けていた当時のドイツの人たちのことを思ってしまった。貧しい音でも、それを聴きたい一心なら、その音楽が生きる糧になるはずだとおもいます。たぶん わたしたちにも。  

mimia さん | 石川県 | 不明

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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