ベートーヴェン(1770-1827)

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SACD

交響曲全集 朝比奈隆&新日本フィルハーモニー交響楽団(6SACD)

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
FOCD9264
組み枚数
:
6
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド

商品説明

朝比奈&新日フィル/ベートーヴェン全集(6SACD)

フォンテック創業20年を記念して発売したタイトルのSACD化再発売。ベートーヴェン交響曲全集 レコーディング世界最多"を誇った朝比奈隆。その数は7とも8とも言われます。この全集は、80歳を超えた「全盛期」の演奏を収録しており、大阪フィル以外のオーケストラとの唯一の全集です。
 最晩年の朝比奈が出演するコンサートは全て完売でしたが、その現象はこの1988年から翌年にかけておこなわれた当該全集のチクルスから始まりました。「ベートーヴェンが書いた音符を全部演奏する」という旗印のもと、すべてのリピートをおこない、3,5,7,9番では、木管楽器、ホルンを倍管にするという巨大なベートーヴェン像。その歩みは『エロイカ』演奏に約1時間を費やします。
 全体を通じて、朝比奈の充実した気迫がとにかく印象的な全集で、第7番の終楽章など前のめりになって驀進するアプローチが強烈です。もちろん後年の端正なスタイルによる演奏も良いのですが、この全集で聴くことができる豪快な朝比奈は格別に魅力的です。それでいて「全反復実行」など原典志向が貫かれ、造形的には崩しのようなものは一切なく剛健そのもの。朝比奈のベートーヴェン演奏の中でもベストとする意見が多いことにも思わず頷かされます。
 SACD化も成功で、以前の盤に比べて張りと芯のあるサウンドが、剛毅な朝比奈アプローチをより際立たせています。また、全体の透明度も若干ながら向上しているようで、サントリーホールの豊かな響きがさらに伝わります。無理に多チャンネル化をおこなわず、音源そのものをリフレッシュさせることに成功した優れたリマスタリングです。

ベートーヴェン:交響曲全集
・交響曲第1番ハ長調 Op.21
 [録音:1989年2月5日]

・交響曲第2番ニ長調 Op.36
 [録音:1989年3月11日]

・交響曲第3番変ホ長調 Op.55『英雄』
 [録音:1989年2月5日]

・交響曲第4番変ロ長調 Op.60
 [録音:1989年4月6日]

・交響曲第5番ハ短調 Op.67
 [録音:1989年5月15日]

・交響曲第6番ヘ長調 Op.68『田園』
 [録音:1989年4月6日]

・交響曲第7番イ長調 Op.92
 [録音:1989年3月11日]

・交響曲第8番ヘ長調 Op.93
 [録音:1989年5月15日]

・交響曲第9番ニ短調 Op.125『合唱付き』
 [録音:1988年12月15日]

 豊田喜代美(ソプラノ)
 秋葉京子(メゾ・ソプラノ)
 林誠(テノール)
 高橋啓三(バス・バリトン)
 晋友会合唱団

 新日本フィルハーモニー交響楽団
 朝比奈隆(指揮)

 録音会場:サントリーホール[ライヴ]

 SACD Hybrid
 DSD Remastering
 CD 2.0ch./ SACD 2.0ch.

内容詳細

朝比奈のベートーヴェン全集は7種類あるが、このツィクルスが最も充実しているように思われる。かつて出ていた時は音像がやや遠い感じだったが、SA-CD化されて鮮度、空気感、各パートの肉付きなどがいっそう豊かになった。そうなると、がっしりした構成だけではなく、艶やかさや暖かい情緒もいっそう感じられ、感激も倍増する。CD同士で比較しても改善の跡が見られる。SA-CDプレーヤーを持っていない人でも、近い将来のために買い足しても良いだろう。価格も非常にお買い得である。(平)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

総合評価

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4.5

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 つい先日、ヤンソンス&バイエルン放送響...

投稿日:2013/12/19 (木)

 つい先日、ヤンソンス&バイエルン放送響の全集を購入して聴いてみた(レビュー済み)。そこでふと思い出して昔購入したこの全集を聴き始めた(SACDでなく、普通のCD)。  現在のトレンドからみると古めかしいベートーヴェンのはずだが、私にはなぜか斬新に聴こえた。 ごつごつしていて、ざっくりしている。大編成でどっしり。極端なクレッシェンドやその逆などの変化球はなし、ひたすら直球勝負・・・。   今の時代楽器によるピリオド奏法や当時の音楽を再現といったやけにスリムな音楽の真逆を歩いている。しかも全部の楽器が鳴りまくっているベートーヴェンだ。     もちろん研究の成果を表現しているのだろうが、それを「やってますよ〜」とアピールすることもない。無骨だがとても聴き応えのある全集だ。ボリューム感たっぷり、けどステーキ肉たっぷりというボリューム感はしない。和食のおかずがずらっと並んで大盛りの白米がどかっとあるごちそうのイメージ。こんなベートーヴェンが日本の演奏家によってできていることを喜びたい。      今だからこそ朝比奈さんのベートーヴェンが面白くなるのではないだろうか。昔からのクラシックファンには思い返していただきたいし、最近のベートーヴェンしか知らない方には余計に試していただきたい。  SACDの欄に普通のCDで聴いたレビューをしているので★ひとつ控えて評価した。

うーつん さん | 東京都 | 不明

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昭和から平成に移ろうとするこの時代の朝比...

投稿日:2010/03/07 (日)

昭和から平成に移ろうとするこの時代の朝比奈隆の、典型的な音楽が聴けると言う点では、貴重なディスクだ。中でも3番、4番、9番は個性丸出しだし。6番、7番などは屈指の名演に入るだろう。 ただ朝比奈隆のベートーヴェン全集を購入しようと言うリスナーの方には、まずは1990年代に録音された大フィルとの2つの全集を選ぶべきだと特筆したい。この新日本フィルとの演奏は、その録音がどことなくボケボケでシャープさにかけ、「愚鈍」な印象はぬぐえない。

エーテルの風 さん | 長野県 | 不明

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「大フィルより他のオケの方が名演が多い」との...

投稿日:2008/05/13 (火)

「大フィルより他のオケの方が名演が多い」との説には賛同しかねる。ブル489始め、大フィルの名盤数多し。新日のベートーヴェンの当盤では123467が優れた出来と感じる。1・6は96・97年盤と双璧、2は当盤が最高、3は僅かだか77年、2000年の上を行き当盤がベストか?4はN響・2000年と甲乙つけがたく7は1楽章は2000年、フィナーレはN響がベストだが全楽章なら当盤か。5は82年、8は2000年、9は97年がお勧めだ。ケースがしょぼいのだけが残念だが音質の大幅改善には拍手。

まあくん! さん | テラにて | 不明

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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