ベートーヴェン(1770-1827)

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CD 輸入盤

ヴァイオリン・ソナタ全集 フェラス(vn)、チェロ・ソナタ全集 トルトゥリエ(vc)(5CD)

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
367674
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ&チェロ・ソナタ全集(5CD)
フェラス(ヴァイオリン)、トルトゥリエ(チェロ)


ヴァイオリン・ソナタはフェラス(vn)バルビゼ(p)の演奏で1958年の録音。音質はモノラルながら高水準なもので、フェラス本来の美しい音楽が味わえます。
 チェロ・ソナタはトルトゥリエ(vc)ハイドシェク(p)による演奏で、1971&72年のステレオ録音。トルトゥリエの力強いチェロに、ユニークなハイドシェクのピアノが絡み付いてとても面白い仕上がりです。

【フェラス・プロフィール】
1933年6月17日、フランス北部のル・トゥケに誕生。幼い頃から父によってヴァイオリンの手ほどきを受け、1941年にニース音楽院に入学、1943年には同地のコンクールで優勝します。翌年、パリ音楽院に入学し、ジョルジュ・エネスコとルネ・ベネデッティにヴァイオリンを、ジョゼフ・カルヴェに室内楽を師事。すぐに頭角をあらわし、室内楽とヴァイオリン演奏で首席となり、13歳でパリ音楽院を卒業。
 パリ・デビューののち、各地のコンクールで優秀な成績を収めますが、17歳頃からは実際のコンサートやレコーディングが本格化、ランパルやエネスコと共演した室内楽コンサートのほか、ベームに招かれてコンチェルトを演奏、さらに、英デッカにシューリヒトとブラームスのヴァイオリン協奏曲をレコーディングし、アメリカでもミュンシュとブラームスを演奏したり、マールボロ音楽祭に出演するなどし、ときには現代作品の初演もおこなったりと、1950年代のフェラスの活躍はたいへんに華麗なもので、この頃にドイツ・グラモフォンへのレコーディングも開始しています。
 1960年代に入るとツアーの忙しさは相変わらずながら、EMIへのレコーディングが活発化し、しかも1964年からは、カラヤン&ベルリン・フィルやバルビゼと共演してドイツ・グラモフォンへの録音も本格化し、加えてコンサートも熱心におこなうというような多忙な状態が続きます。
 そうしたストレス過多な状況がフェラスを追い込んだのか、やがて彼は酒に溺れるようになります。それでもコンサートや録音は続けており、1975年にはその功績によってパリ音楽院から表彰され同音楽院の教授として迎えられることとなるのですが、この頃からフェラスは公開コンサートをおこなわなくなってしまいます。
 フェラスはその後、1982年3月9日にパリでコンサートを開いてカムバックします。5月6日には同じくパリで盟友バルビゼと共演し大きな成功を収め、8月25日にはヴィシーでも演奏会をおこなうのですが、それから20日後の9月14日に、フェラスはなぜか自殺し、その生涯を終えています。まだ49歳でした。

【トルトゥリエ・プロフィール】
トルトゥリエは、1914年3月21日にパリに誕生。6歳でチェロを習いはじめ、10歳のときにパリ音楽院に入学、16歳でチェロ科を一等賞で卒業し、パリでデビュー・リサイタルを開くほどの早熟の天才でしたが、トルトゥリエは再びパリ音楽院に通い、今度は対位法と作曲を学び、ハーモニーの部門で一等賞を得ます。
 パリ音楽院をあとにしたトルトゥリエは、まずモンテカルロ国立歌劇場管弦楽団の首席奏者に迎えられ、2年後にはボストン交響楽団の首席に転進、第二次世界大戦中はパリ・フィルハーモニー協会管弦楽団の首席をつとめ、終戦後2年間はパリ音楽院管弦楽団の首席奏者として活躍、1947年からはソリストとして演奏活動をおこなうこととなります。  以後、40年以上に渡って世界的な名声を博したトルトゥリエは、演奏理論書のほか、独特の形状のエンドピンまで考案する多才な人でもありました。
 1990年12月18日、トルトゥリエはパリ郊外の音楽学校でチェロを教えていましたが、その際、自室に楽器を取りに行ったときに心臓発作に襲われ、チェロにもたれかかったまま亡くなっているのが発見されたということです。いつもパワフルで気さくだったトルトゥリエを象徴するかのような最期でした。(HMV)

【収録情報】
ベートーヴェン:
・ヴァイオリン・ソナタ全集(全10曲)

クリスチャン・フェラス(vn)
ピエール・バルビゼ(p)
録音:1958年(モノラル)

・チェロ・ソナタ全集(全5曲)
・『マカベウスのユダ』の主題による12変奏曲 WoO.45
・『魔笛』の主題による7つの変奏曲 WoO.46
・『魔笛』の主題による12の変奏曲 op.66

ポール・トルトゥリエ(vn)
エリック・ハイドシェック(p)
録音:1971&72年(ステレオ)

収録曲   

  • 01. Violin And Piano Sonata No.1, Op.12/1
  • 02. Violin And Piano Sonata No.2, Op.12/2
  • 03. Violin And Piano Sonata No.3, Op.12/3
  • 04. Violin And Piano Sonata No.4, Op.23
  • 05. Violin And Piano Sonata No.5, Op.24 'le Printemps'
  • 06. Violin And Piano Sonata No.6, Op.30/1
  • 07. Violin And Piano Sonata No.7, Op.30/2
  • 08. Violin And Piano Sonata No.8, Op.30/3
  • 09. Violin And Piano Sonata No.9, Op.47
  • 10. Violin And Piano Sonata No.10, Op.96
  • 11. Cello And Piano Sonata No.1, Op.5/1
  • 12. Cello And Piano Sonata No.2, Op.5/2
  • 13. Cello And Piano Sonata No.3, Op.69
  • 14. Cello And Piano Sonata No.4, Op.102/1
  • 15. Cello And Piano Sonata No.5, Op.102/2
  • 16. Variations On A Theme By Judas Macchabee, Woo 45
  • 17. Variation On 'ein Madchen Oder Weibchen' Op.66

ユーザーレビュー

総合評価

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 これは大変な価値のセットだ。フェラスも...

投稿日:2012/02/03 (金)

 これは大変な価値のセットだ。フェラスもトルトゥリエもそれぞれの録音のうちで代表的なものと言える。フェラスは華奢で神経質な演奏というイメージがあるが、ここでは力強くキレのあるバルビゼのピアノに乗って厚みのある演奏だ。ベートーヴェンのソナタというとオイストラフやパールマンの名演が頭に浮かぶが、フェラスもそれらに勝るとも劣らない。 そしてトルトゥリエも円熟期の比類ない演奏だ。ハイドシェックとの呼吸が素晴らしく、どの曲も豊かで、スリルとニュアンスに満ちており、ステージでの感動を思い出させる。

おっさん さん | 神奈川県 | 不明

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フランスの演奏家なので、あまり期待せずに...

投稿日:2011/02/16 (水)

フランスの演奏家なので、あまり期待せずに買ったのだが、チェロ・ソナタはともかく、フェラスとバルビゼのヴァイオリン・ソナタは素晴らしかった。 フランス人らしいウィットに富んでいて味のある演奏だ。 一見ベートーヴェンには相性が悪く思えるが、なかなか良くマッチしている。 まぁ、もともとベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ自体、情熱的で深遠な曲は少ないからこういう演奏の方が向いているのかも知れない。 ヴァイオリン・ソナタの全集は、シュナイダーハン、メニューイン、オイストラフなど持っているが、結局この演奏ばかり聴いている。

Xm さん | 岡山県 | 不明

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最高の演奏です。一般的にオイストラフ/オ...

投稿日:2008/02/10 (日)

最高の演奏です。一般的にオイストラフ/オボーリンが名盤とされていますが、私にはつまらなかった。ベートーヴェンのヴァイオリンソナタはピアノもかなりの比重を占めているので、この盤はみごとだと思う。 フェラスの良く歌う美音のヴァイオリンもさることながら、バルビゼのピアノが洒落ていてまた良い。  実に趣味の良い演奏だと思う。

まさき  さん | 東京 | 不明

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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