ベートーヴェン(1770-1827)

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CD-R 輸入盤

ピアノ・ソナタ全集(1953-54)、変奏曲集、バガテル(1957) グルダ(9CDR)

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
ORFEOR808109
組み枚数
:
9
レーベル
:
:
Germany
フォーマット
:
CD-R
その他
:
輸入盤

商品説明

グルダ歿後10年の記念リリース!
ベートーヴェンのソナタ全曲!
1953&1954年セッション初収録の正規完全初出音源


ウィーンの生んだ名ピアニスト、フリードリヒ・グルダが世を去って歿後10年にあたる2010年、ORFEOが大事件を起こしてくれました。なんとグルダにとって、3種目となるベートーヴェンのソナタ全曲録音を復刻リリース! もちろん完全初出の正規音源に拠るもので、フィルアップにはやはり完全初出の『エロイカ』変奏曲とディアベッリ変奏曲、さらには初出レパートリーのバガテルまで含まれるという、ものすごい内容です。

【グルダによるベートーヴェンのソナタ録音】
グルダのもっとも重要なレパートリーのひとつとされるベートーヴェンですが、ソナタではスタジオ・セッションによる2種の全曲録音がよく知られています。
 ひとつは、英Deccaによって1954年2月にロンドンで開始され、1958年にウィーンのゾフィエンザールで完結したモノラル・セッション録音(全曲のリリースは1973年)。いまひとつは、1967年にオーストリア放送の協力で、墺amadeoのもとクラーゲンフルト・スタジオで一まとめに行なわれたステレオ・セッション録音(1968年にリリース)。
 グルダによるソナタ録音のほとんどすべては、この2度のセッション・レコーディングに集約されますが、いくつかのナンバーについては、たとえば、第31番のように、1959年のシュヴェツィンゲン音楽祭(hanssler 93704)1964年のザルツブルク音楽祭(ORFEOR591021)1993年のモンペリエ(4761894)といった具合に、別演奏のライヴ録音が存在しているものもあります。

【グルダがベートーヴェンに専念していた時期に行なわれた、最初のセッション録音】
1948年以来、グルダはベートーヴェンのソナタ全曲演奏会シリーズの計画を温めており、これは年代順に取り上げてゆくという先駆けでしたが、じっさいに初めて実現したのは1953/54年のシーズンの始めでした。グルダはオーストリアの5つの都市、クラーゲンフルト、ウィーン、リンツ、グラーツ、ザルツブルクでソナタ全曲を弾いています。
 このセットに収められているすべてのソナタは、ちょうどグルダがベートーヴェンに専念していたこの時期、1953年10月から1954年1月にかけて、まだソビエトの管理下にあったウィーンのラジオ局RAVAGによってスタジオ収録されたものです。
 収録当時グルダは24歳。現状で上記を含めた3種のうち、最初のセッション録音にあたるわけですが、じつに3度にもおよぶセッション録音を果たしたピアニストはほかにアルフレート・ブレンデルくらいで、きわめてまれな例ではないでしょうか。
 どこまでも美しく輝かしく、そして雄弁なピアノの音色。早くから完成されたテクニックを武器に生涯数々の伝説を打建ててきたユニークなピアニストによる超一級のドキュメントとして、また上記2種の全集との相違も含めて、「1953/54年ウィーンでの全集録音」は、今後ますます重要なポジションを獲得していくものと思われます。

【初レパートリーのバガテル、初出音源の変奏曲】
ソナタだけでも十分過ぎるほどの内容ですが、さらにうれしいことにフィルアップもまた貴重。エロイカ変奏曲とディアベッリ変奏曲も、2種目となる初出音源、さらに、6つのバガテルについてはグルダ初出のレパートリーになります。

【仕様について】
紙製スリップケース入りのCD9枚を収めた外箱は、約30ミリ厚のクラムシェル・タイプ。独・英・仏語による68ページのブックレットが付属します。(キングインターナショナル)

【収録情報】
CD1 [77:45]
ベートーヴェン:
・ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調Op.2-1
 録音時期:1953年10月8、9日
・ピアノ・ソナタ第2番イ長調Op.2-2
 録音時期:1953年10月8、9日
・ピアノ・ソナタ第3番ハ長調Op.2-3
 録音時期:1953年10月8、9日
・ピアノ・ソナタ第8番ハ短調Op.13『悲愴』
 録音時期:1953年10月22日

CD2 [74:29]
・ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調Op.7
 録音時期:1953年10月15、16日
・ピアノ・ソナタ第5番ハ短調Op.10-1
 録音時期:1953年10月15、16日
・ピアノ・ソナタ第6番ヘ長調Op.10-2
 録音時期:1953年10月15、16日
・ピアノ・ソナタ第7番ニ長調Op.10-3
 録音時期:1953年10月15、16日

CD3 [66:40]
・ピアノ・ソナタ第9番ホ長調Op.14-1
 録音時期:1953年10月22日
・ピアノ・ソナタ第10番ト長調Op.14-2
 録音時期:1953年10月22日
・ピアノ・ソナタ第11番変ロ長調Op.22
 録音時期:1953年10月26日
・ピアノ・ソナタ第12番変イ長調Op.26
 録音時期:1953年10月29日

CD4 [73:26]
・ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調Op.27-1
 録音時期:1953年10月29日
・ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調Op.27-2『月光』
 録音時期:1953年11月1日
・ピアノ・ソナタ第15番ニ長調Op.28『田園』
 録音時期:1953年10月29日
・ピアノ・ソナタ第16番ト長調Op.31-1
 録音時期:1953年11月6日

CD5 [79:01]
・ピアノ・ソナタ第17番ニ短調Op.31-2『テンペスト』
 録音時期:1953年11月6日
・ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調Op.31-3『狩り』
 録音時期:1953年11月6日
・ピアノ・ソナタ第19番ト短調Op.49-1
 録音時期:1953年10月15、16日
・ピアノ・ソナタ第20番ト長調Op.49-2
 録音時期:1953年10月15、16日
・ピアノ・ソナタ第21番ハ長調Op.53『ワルトシュタイン』
 録音時期:1953年11月6日

CD6 [71:24]
・ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調Op.54
 録音時期:1953年11月13日
・ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調Op.57『熱情』
 録音時期:1953年11月20日
・ピアノ・ソナタ第24番嬰ヘ長調Op.78『テレーゼ』
 録音時期:1953年11月13日
・ピアノ・ソナタ第25番ト長調Op.79
 録音時期:1953年11月13日
・ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調Op.81a『告別』
 録音時期:1953年11月27日
・ピアノ・ソナタ第27番ホ短調Op.90
 録音時期:1953年11月20日

CD7 [76:20]
・ピアノ・ソナタ第28番イ長調Op.101
 録音時期:1954年1月11日
・ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調Op.106『ハンマークラヴィーア』
 録音時期:1954年1月11日
・6つのバガテルOp.126
 録音時期:1957年11月

CD8 [60:47]
・ピアノ・ソナタ第30番ホ長調Op.109
 録音時期:1953年11月26日
・ピアノ・ソナタ第31番変イ長調Op.110
 録音時期:1953年11月26日
・ピアノ・ソナタ第32番ハ短調Op.111
 録音時期:1953年11月27日

CD9 [68:55]
・『エロイカ』の主題による15の変奏曲とフーガ 変ホ長調Op.35
 録音時期:1957年11月
・ディアベッリの主題による33の変奏曲ハ長調Op.120
 録音時期:1957年11月

 フリードリヒ・グルダ(ピアノ)

 録音場所:ウィーン、フンクハウス
 ソナタ:ウィーンRAVAGによるモノラル・セッション録音
 Op.35、Op.120、Op.126:ウィーンORFによるモノラル・セッション録音
 音源提供:ORF

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Piano Sonata No. 1 in F minor, Op. 2/1: 1. Allegro
  • 02. Piano Sonata No. 1 in F minor, Op. 2/1: 2. Adagio
  • 03. Piano Sonata No. 1 in F minor, Op. 2/1: 3. Menuetto. Allegretto
  • 04. Piano Sonata No. 1 in F minor, Op. 2/1: 4. Prestissimo
  • 05. Piano Sonata No. 2 in a Major, Op. 2/2: 1. Allegro Vivace
  • 06. Piano Sonata No. 2 in a Major, Op. 2/2: 2. Largo Appassionato
  • 07. Piano Sonata No. 2 in a Major, Op. 2/2: 3. Scherzo. Allegretto
  • 08. Piano Sonata No. 2 in a Major, Op. 2/2: 4. Rondo. Grazioso
  • 09. Piano Sonata No. 3 in C Major, Op. 2/3: 1. Allegro Con Brio
  • 10. Piano Sonata No. 3 in C Major, Op. 2/3: 2. Adagio
  • 11. Piano Sonata No. 3 in C Major, Op. 2/3: 3. Scherzo. Allegro
  • 12. Piano Sonata No. 3 in C Major, Op. 2/3: 4. Allegro Assai
  • 13. Piano Sonata No. 8 in C minor ('Pathtique'), Op. 13: 1. Grave - Allegro Di Molto E Con Brio
  • 14. Piano Sonata No. 8 in C minor ('Pathtique'), Op. 13: 2. Adagio Cantabile
  • 15. Piano Sonata No. 8 in C minor ('Pathtique'), Op. 13: 3. Rondo. Allegro

ディスク   2

  • 01. Piano Sonata No. 4 in E Flat Major ('Grand Sonata'), Op. 7: 1. Allegro Molto E Con Brio
  • 02. Piano Sonata No. 4 in E Flat Major ('Grand Sonata'), Op. 7: 2. Largo, Con Gran Espressione
  • 03. Piano Sonata No. 4 in E Flat Major ('Grand Sonata'), Op. 7: 3. Allegro
  • 04. Piano Sonata No. 4 in E Flat Major ('Grand Sonata'), Op. 7: 4. Rondo. Poco Allegretto E Grazioso
  • 05. Piano Sonata No. 5 in C minor, Op. 10/1: 1. Allegro Molto E Con Brio
  • 06. Piano Sonata No. 5 in C minor, Op. 10/1: 2. Adagio Molto
  • 07. Piano Sonata No. 5 in C minor, Op. 10/1: 3. Finale. Prestissimo
  • 08. Piano Sonata No. 6 in F Major, Op. 10/2: 1. Allegro
  • 09. Piano Sonata No. 6 in F Major, Op. 10/2: 2. Allegretto
  • 10. Piano Sonata No. 6 in F Major, Op. 10/2: 3. Presto
  • 11. Piano Sonata No. 7 in D Major, Op. 10/3: 1. Presto
  • 12. Piano Sonata No. 7 in D Major, Op. 10/3: 2. Largo E Mesto
  • 13. Piano Sonata No. 7 in D Major, Op. 10/3: 3. Menuetto. Allegro
  • 14. Piano Sonata No. 7 in D Major, Op. 10/3: 4. Rondo. Allegro

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グルダ24歳の演奏とあって、アマデオの全集...

投稿日:2015/10/09 (金)

グルダ24歳の演奏とあって、アマデオの全集より鋭く力強い演奏となっている。 こういう演奏を聴いてしまうと、ベートーヴェンという大作曲家の音楽を十全に 表現するのに必要なのは、若さの勢いと鋭敏な感性もしくは全てを達観した老境 のどちらかしかないのではないかとすら思えてくる。 とにかく素晴らしい演奏であるので、アマデオの全集をお持ちの方々にはぜひ 一聴をおすすめしたい。モノラルだが音質も比較的良好である。

fujipon さん | 北海道 | 不明

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有名なアマデオの全集やDeccaのセッション...

投稿日:2013/02/22 (金)

有名なアマデオの全集やDeccaのセッション録音に比べて、ライヴらしくアグレッシブで自由闊達な演奏だ。セッション録音も素晴らしく同じ傾向は感じるのだが、この録音は勿論、60年代以降のザルツブルクのライヴやウィーンでのライヴ盤などを聴いてしまうと、煌きや自在さという面で、やはりグルダはライヴが似合うとしか思えない。彼が愛したジャズにも似た一期一会の即興性にも通じるところがある。音質もモノラルではあるが比較的良好だ。もっと早くこの音源が発掘されなかったのが残念だ。

eroicka さん | 不明 | 不明

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アルゲリッチがウィーンに渡りグルダに師事...

投稿日:2010/11/23 (火)

アルゲリッチがウィーンに渡りグルダに師事するのは、この録音の少し後のことになります。(変奏曲・バガテルのみ、まさしく師事中の録音か?)アルゲリッチがいかにグルダを敬愛していたかは、グルダ没後5周年にパウルとリコを従えて「楽しく想いだす会」を開いたり、TVでのインタビュー(フランス語で語ってた)から判りますが、この完璧な演奏を聴くにつれアルゲリッチは何て幸せな弟子だったのだろうと痛感します。

だまてら さん | 千葉県 | 不明

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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