交響曲第5番（ミラノRAI響　ステレオ）、スキタイ組曲（シュターツカペレ・ベルリン　ステレオ）、他　セルジウ・チェリビダッケ（1960-67）（3CD）

チェリビダッケのプロコフィエフ、ステレオ収録も！

高度な作曲技術、色彩の豊かさ、迫力満点のオーケストレーション、そしてシニカルな視点。プロコフィエフ作品こそ、チェリビダッケの解析的名解釈が奏功するレパートリーと思われますが、意外に音盤に恵まれておりません。交響曲第1番は生前に許可した数少ない録音が2種（ベルリン・フィル、ミュンヘン・フィルのLD)もリリースされるなど、偏愛が伺えます。ここでは、極めて珍しいスカルラッティ・ナポリRAIとのライヴ。交響曲第5番も晩年程ではないものの腰の据わった堂々とした構え。輝かしい音色。そして運動神経抜群のオーケストラ操縦がこの時期ならではです、良好なステレオ録音。非情緒系ピアニスト、ワイセンベルクのクールで完璧なピアノに併せた協奏曲第3番。カラリと明るい音色のペルティカローリとの第5番も聴きものです。何とも言えない退廃的音色が魅力的なヴァイオリン協奏曲。そして迫力満点の『ロメオとジュリエット』より。そして珍しく東ベルリンのシュターツカペレに客演した『スキタイ組曲』も豪華な演奏です。チェリビダッケのファンにこそ聴いて頂きたい名演集。（輸入元情報）

【収録情報】
● プロコフィエフ：交響曲第1番『古典交響曲』
　スカルラッティ・ナポリRAI交響楽団
　録音：1961年10月22日

● プロコフィエフ：交響曲第5番
　ミラノRAI交響楽団
　録音：1960年1月29日（ステレオ）

● プロコフィエフ：ピアノ協奏曲第3番
　アレクシス・ワイセンベルク（ピアノ）
　トリノRAI交響楽団
　録音：1962年1月5日

● プロコフィエフ：ピアノ協奏曲第5番
　セルジオ・ペルティカローリ（ピアノ）
　ミラノRAI交響楽団
　録音：1967年2月17日

● プロコフィエフ：ヴァイオリン協奏曲第1番
　フランコ・グッリ（ヴァイオリン）
　スカルラッティ・ナポリRAI交響楽団
　録音：1957年12月22日

● プロコフィエフ：『ロメオとジュリエット』より『タイボルトの死』、他
　トリノRAI交響楽団
　録音：1960年4月4日（ステレオ）

● プロコフィエフ：スキタイ組曲
　シュターツカペレ・ベルリン
　録音：1966年1月14日（ステレオ）

　セルジウ・チェリビダッケ（指揮）

　すべてライヴ録音