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【中古:盤質A】 交響曲第7番 ジュリーニ&ベルリン・フィル(1985 ステレオ)(日本語解説付)

ブルックナー (1824-1896)

中古情報

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A
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基本情報

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カタログNo
JSBT8437
レーベル
International
フォーマット
CD
その他
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輸入盤

商品説明

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ブルックナー:交響曲第7番
ジュリーニ&ベルリン・フィル


ブルックナーの交響曲は、ジュリーニの芸風の大きな特徴である「歌」の見事さを堪能できるレパートリーですが、中でも第7番は作品が備えたメロディアスな性格もあってか、既出のウィーン・フィル盤(1986/67:52)、フィルハーモニア盤(1982/61:49)ともに素晴らしい演奏内容を示したものとして有名。
 今回のベルリン・フィル盤の演奏時間は63分51秒。実演ということで、フィルハーモニア盤の時間配分に近いものとなっており、ウィーン・フィル盤ほど遅くなっていないのがポイントです。

【日本語解説書より】
当日の演奏についてアルブレヒト・デュムリングはDer Tagesspiegel紙でこう述べています。
 「その真に“ロマンティック”な演奏は旋律の流れを絶え間なくつなぎ、再現部の始まりなど大きな節目においてのみ断ち切られた。ただし例外もある。スケルツォ楽章のトリオでは周到にテンポが変更され、さらにフィナーレではそれまでの楽章の連続性とは劇的な対照をなす分断が表現された」

【収録情報】
ブルックナー:交響曲第7番ホ長調 WAB.107 [ノヴァーク版]
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)

 録音時期:1985年3月5日
 録音場所:ベルリン、フィルハーモニーザール
 録音方式:ステレオ(ライヴ)


【解説書より抄訳】
ベルリン・フィルとの10年間の活動を振り返って、ジュリーニは素晴らしかったと語っている。
「ベルリン・フィルが世界の音楽界において卓越した地位を占めていることは誰もが知るところです。このオーケストラは素晴らしい個性を持ち、私は彼らと共に音楽を作り上げる幸運に恵まれました」
 このインタビューを行った時点ですでに、ジュリーニが指揮するオーケストラの数は多くなかった。
「共演するオーケストラとは互いに良く知り合っています。オケからオケへと転々とはしません。演奏者とは音楽的にとどまらず、人間的にも関係を築きます。互いに親しくなることはとても重要なのです」
 音楽を紡ぎだす醍醐味は何かという質問はジュリーニにとっての聖句を引き出した。
「音楽は偉大な奇跡であり神秘。たった一つの音符でさえ奇跡と神秘を秘めているのです。その音符は突如現れ、生まれた瞬間に去っていってしまう。指揮していようと、演奏者として音を出していようと音楽に関るすべてに魅了されるのです」
 多くのスタジオ録音も残したジュリーニであるが、レコーディングに関しては常に懐疑的であった。1979年にドイツの定期刊行誌「Fono Forum」の取材でインタビューを行った際、ジュリーニは
「ある作品を録音するのは、その曲が私の中で熟成し、私の経験に照らしそれができると思えた時です。事を急いではなりません」
と語っている。また、(スタジオ録音よりも)コンサートホールやオペラハウスにおける演奏が好ましいとも述べている。録音には完全性という利点があるものの、この強みが障害に転じぬように用心しなければならない。
「完全性を目指せば、生きた演奏が失われるリスクを冒すことになります。演奏の自然な息づかいやコンサートホールの聴衆との密着性が失われるのです。聴衆の反応がない録音においては、生きた演奏と緊張感に特に注意を払う必要があることは言うまでもありません」
 同じインタビューにおいて、ジュリーニは指揮者の役割についても語っている。自身を主役ではなく、他の演奏者と共に音楽を作り出す楽器を持たない演奏者と捉えていた。指揮者は指令塔として100人もの演奏者に向き合う時、傲慢になったり自信過剰に陥るきらいはないのかという問いに対して、ジュリーニは何のてらいもなく次のように答えた。
「モーツァルトやベートーヴェン、バッハといった、この世界と人類を豊かにしてくれた天才たちと対峙していること、そして自分は愛と献身を持ってこうした天才たちに仕える一人の人間に過ぎないことを思い知っていれば、そうした了見は無意味になるのです。また私は自分自身を指揮者という突出した存在と考えたことはありません。私は一人の演奏者です。若い時にはオーケストラの団員として随分演奏し、カルテットのヴィオラも弾きました。常に私は演奏者の中の一員であり、輪の外に一人で立っているのではないと考えてきました」

 ディスクは国内プレスとなります。

総合評価

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これは、ジュリーニとBPOとは思えないくら...

投稿日:2014/03/06 (木)

これは、ジュリーニとBPOとは思えないくらい、縦の線が怪しい。実演では、それ相当に共演していた仲だと思うんだけど。特に、第二楽章に顕著、第一楽章は、コーダで、アッチェレランドの指示を守っていて、これは、ブロムシュテッドやプレートルと同じ。フィルハーモニーでの録音とは思えないほど残響が豊か。ジュリーニの気合も聞こえる。この演奏は、第三楽章と第四楽章が良く、特に、第四楽章は、竜頭蛇尾になりがちなこの曲の演奏にあっては、まことにスケールが大きく、頭でっかちの印象を取り払ってあまりある。完成度では、VPOとの録音に一歩譲ると思うけど、窮屈なところのない、生命力はこの演奏のほうが上だと思う。

七海耀 さん | 埼玉県 | 不明

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私の中では、これ、スゴイ重い曲で、それは...

投稿日:2011/08/14 (日)

私の中では、これ、スゴイ重い曲で、それはやはり「ワーグナー追悼」の想いの込められた第2楽章によるところが大きいですな。さて、ところが、この演奏で聴いて何ともびっくり。重苦しさがなく、明るさやのびやかさが全体を支配して(第2楽章でさえも!)、まさにロマンティック交響曲となっております。一回目に聴いたときはなんだかそれが「軽さ」に思われて不満でしたが、あらためて聴きなおし、「ああ、こういうアプローチだってもちろんありうるねえ」と納得しました。そう思えば、実に立派な演奏です。8番と同様、打楽器がややオフなので、迫力はさほどではありませんが、このアプローチですから別によろしいのでしょう(あるいはもともとそんなに鳴らしていないのかもね)。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

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ブル7を初めて聴いたのは、その昔NHK-FMで...

投稿日:2010/03/28 (日)

ブル7を初めて聴いたのは、その昔NHK-FMで流れていたまさにこの演奏でした!優美でありながら推進力・熱気を失わない演奏にただただ心酔したのが、昨日のように蘇ります。その後、7番はいくつかのCD、実演を聴きましたが、これを超えるものをいまだ知りません。同指揮者のDGからのウィーンフィル盤と比べても、8番は甲乙つけ難いですが、7番は迷わずこちらです!個人的には、この曲に限ってはヴァントやカラヤンをも超える演奏です。ブル7に関心のある方には是非聴いてほしいと思います。

さすらい人 さん | 神奈川県 | 不明

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人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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