フランク、セザール(1822-1890)

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CD 輸入盤

Preludes, Fugues & Chorals〜ピアノ作品集 ニコライ・ルガンスキー

フランク、セザール(1822-1890)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
HMM902642
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


理知と深みを具えた、ルガンスキー絶品のフランク

ルガンスキー最新盤は何とフランク作品集。意外な感があるかもしれませんが、彼はこれまでもレーピンやクニャーゼフ(チェロ版)とヴァイオリン・ソナタを録音・演奏し、その素晴しさが高く評価されてきました。また2015年の来日公演で披露した『前奏曲、フーガと変奏曲』の感動的な演奏が語り草となっています。長年フランク作品集の録音を夢見ていたそうですが、今回ついに実現。
 ルガンスキーといえば、正確無比な技巧と緻密に計算された設計で説得力満点の演奏を繰り広げてきました。その点でフランクはルガンスキーにうってつけ。全く外面的でないのに恐ろしく技術的に難しく、また一音たりとも忽せにできぬ理詰めな構成を、まるで科学を解きほぐすように再現しています。
 嬉しいのが感動的なオルガン曲2篇のピアノ編曲が収められていること。『前奏曲、フーガと変奏曲』の静かに切々と紡ぐ哀切感、ルガンスキー自身の編曲による『コラール第2番』の俊厳さは絶品。いつもの轟き渡るルガンスキーの輝かしいピアノの音色を抑え、オルガンのような音を出しているのが注目です。この曲はフランク最後の作品で、それを最後に置いている点にもルガンスキーの深い理解とこだわりを感じます。(輸入元情報)

【収録情報】
フランク:
1. 前奏曲、コラールとフーガ
2. 前奏曲、アリアと終曲
3. 前奏曲、フーガと変奏曲(ハロルド・バウアー編)
4. コラール第2番ロ短調(ニコライ・ルガンスキー編)


 ニコライ・ルガンスキー(ピアノ)

 録音時期:2019年7月
 録音場所:スイス、サル・ド・シャントネイル
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

ユーザーレビュー

総合評価

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セザール・フランクの作曲活動は晩年に集中...

投稿日:2021/03/10 (水)

セザール・フランクの作曲活動は晩年に集中している。音楽教師兼オルガニストであったフランクは、ダンディやショーソンという大音楽家を育て上げたのちに、「退廃して不毛になった音楽界に、そろそろ本物を示してかないとね」の言葉とともに、今度は「作曲」に活動の主軸を移す。以後、数々の名品を生み出されることとなる。今になってフランクの生涯のことを調べてみると、まるで生まれた時からすっかり自分に与えられた役割をわかっていたかのような、不思議な足跡を追うことになる。神がかり的・・・とてもいいたいほどに。そんな彼が晩年に残した名品たちは、無類に美しく、時に神秘的だ。当盤で、ルガンスキーは、それらの作品の精神性に相応しい気高いアプローチを示す。透徹され、結晶化しきったピアノの音。澄んだタッチは、あたりの空気を一瞬で荘厳なものに変え、人知を超えたと表現したくなるような作品と演奏家との語らいの時が流れていく。それは感動的な体験だ。「前奏曲、コラールとフーガ」の澄みきった余韻から溢れてくる情熱、「前奏曲、アリアと終曲」の巨大な構築的美観、そして、心が研ぎ澄まされていく中で、暖かくも悲しい情緒が折り重なっていく「前奏曲、フーガと変奏曲」。ルガンスキーの強靭な技術と芸術的精神が、このマジカルな演奏を可能なものとした。

ココパナ さん | 北海道 | 不明

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