フォルカー・ヴァイス

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エリートたちの反撃 ドイツ新右翼の誕生と再生

フォルカー・ヴァイス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784787720139
ISBN 10 : 4787720139
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

新右翼とは何か?エリートとは何か?遺伝や人種と「没落」の関係とは?大衆の台頭がエリートを失墜させ、移民流入が民族に危機をもたらすと唱える、ドイツの「没落の予言者」たちの系譜を辿る。

目次 : 第1章 二〇一〇年の黙示録―ドイツは自滅するのか?/ 第2章 ドイツの没落/ 第3章 自覚ある国民への道/ 第4章 人間工学的転回/ 第5章 大衆に対する不安/ 第6章 人口統計学と危機/ 第7章 言論闘争のパルチザンたち/ 第8章 偽りの予言者たち

【著者紹介】
フォルカー・ヴァイス : 1972年生まれ。19世紀から現在までのドイツの極右を専門とする歴史家、評論家。ハンブルク大学で歴史学の博士号を取得後、複数の大学での非常勤講師を経て、現在は新聞や雑誌での執筆活動を展開している

佐藤公紀 : 1978年生まれ。ドイツ近現代史、現代ドイツ政治。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、明治大学法学部専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • うえ

    「スローターダイク…は、ミッシェル・フーコーに取り組むなかで、この近代の平準化傾向が、社会の進歩の表れなどではなく、本質的に国家権力の利益になることを裏づけようとする。そしてこの議論を経て、平等主義の神話を維持するために生み出されたのが、安定的な支配を必要とする社会国家だと考える…こうして、のちにスローターダイクの著作の中心の思想となるテーマに名前が与えられることになる。すなわち、「主体の抑圧の手段としての社会国家と税制」、あるいは…「金を吸い上げる怪物」としての国家である。」

  • takao

    タイトルは、オルテガ『大衆の反逆』にちなんだものであろう。ようは、ヨーロッパ、なかんづく、ドイツの衰退に警鐘を鳴らす新右翼の動向を描いた本。

  • ちり

    “もし人種衛生学者やスローターダイクやザラツィンたちが、「優等者」の適者生存と「劣等者」の自然淘汰といった、自分たちの主張を実現したいのであれば、本来ならば自然のプロセスに任せておけばよいのだが、彼らはそうしない。彼は国家の介入によって、自然を操作しようとするのである。この介入しようとする意思は、もともとは生物学から分離したものであって、自己の権利拡大を求める啓蒙思想の伝統に属するものである。”

  • たろーたん

    ここで取り上げられていたのは、古参の社会民主党(SPD)当院で現職ドイツ連邦銀行理事だったティロ・ザラツィンは、『ドイツは自滅する』である。その本の内容は、生活保護などのトルコ人やアラブ人のイスラム教徒の移民たちの高い出生率と、ドイツは経済的なに急速な下降線をたどり、文化的にも没落しているというものだ。この本は非常に炎上し、それが「ザラツィン論争」と呼ばれる。そして、ここから著者は現在ドイツにある「文化批判」「文化ペシミズム」を主張する。(続)

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